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【真実】ヤンキーはなぜヤンキーなのか。

ヨーメーン! ワサッ!ワサッ!

まずはじめに言っておく。私はヤンキーではない。


中学生時代などは、どちらかと言うとヤンキーとは対極の、大人の言うことを忠実に実行するタイプだった。

点数稼ぎで媚び諂っているわけではない。幼稚園のころから大人の言うことを聞いて育ち、その延長線上にいるだけだ。

「チッめんどくせーなー」といって反抗するヤンキーを見ながら、お前の反抗のせいでむしろ面倒くさい事になっている。こんなもの言われたとおりにやってりゃいいのにコイツはアホか。と思っていた。

ヤンキーはなぜヤンキーなのか。


■あとから気付く、ヤンキーの気持ち

少し遅れて、ヤンキーの気持ちが分かったりした。

中学も卒業間際、高校生になって自由が増えてきたころ、ふと気付く。

もっと好きにやらせてくれよ。

幼稚園のころから大人の教えの通り生きてきて、まぁまぁそれなりに真っ直ぐ来たつもりだったが、道は無限にあることに気付くと、急に窮屈に感じる。そんな中「こうしなさい」と指示されると思わず口に出てしまう。

「チッめんどくせーなー」


つまりのところ、ヤンキーと言うのは周囲より少しだけ早く大人になった民族。それだけのことだ。

タカシもタケシも大人だった。そう理解したとき私は少しだけ彼らを尊敬した。


■少し違う話をする。

後輩から、「どうして結婚しようと思ったんすか?」と質問された。


私は30になるまで自由気ままに生きていた。就職して金を稼ぎ、車を買って可動域が増えたことにより物理的にも経済的にもフリーだったしそれを存分に謳歌した。

時間だけが拘束気味だったため、現在の経済力と知識をもってして暇を持て余した学生時代に戻れたらどんだけ楽しいだろうか。そればっかり考えて夜な夜な酒を飲んでラーメンを食った。


そういえば、ひとつだけ心当たりがある。

簡単に言うと、なんか弱くなった。今までは飛び出せばいつ戻ってくるかわからない鉄砲玉だったが、そのうち帰るところがあるということに妙に落ち着くようになった。

どうやら大人になっていろんな事を考えるようになると、人は弱くなるようだ。弱くなると帰る場所が欲しくなる。それが家庭で、その時機会があれば結婚を決意する。

結婚する気が起きない人は強い人だ。強いなら無理して結婚しなくてもいい。いつかその気持ちは来るし、来ない人は来ない。個人差がある。


■ヤンキーは大人である

個人差で言えばヤンキーはきっと早いのだろう。

彼らは昔から我々より一歩先に大人になり、一歩先に社会にもまれ、一歩先に帰る場所を欲した。

だから一般的にヤンキーの結婚は早い。

見事に辻褄が合った。


結婚なんてものは周りに合わせて焦ってするものではない。それが20代だろうが30代だろうが関係ない。自分の心のかすかな変化に気付き、帰る場所が欲しいな、と思ったら結婚すればいい。

思わなければ、30代だろうが40代だろうがしない方がいい。



ヤンキーはツッパルことがたった一つの勲章だから、おそらく周りより早めに緩みたくなるのだろう。


ヤンキーとは少しだけ大人になるのが早かった人たち。恐らくそれだけの違いである。

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