【ビジネス考察】「こなす」のと「やる」のは違うぜという話
しかし、
仕事というのは間違いなく、出来る人に集まってくる。とっても理不尽だが、個人戦だった学生時代とは違う。これが真実だ。
誰だって出来るやつにお願いしたい。その方が品質もスピードもいいから。そうやって今日も明日も、出来るやつに仕事が集まってくる。
プロ野球やJリーグでも上手い奴ほどベンチで休んでいる暇はない。それと同じ。そう考えれば名誉だが、自分の仕事ともなればその事実はいささか疲れる。
ワリきれ
若いうちの経験は買ってでもしろ。とはずいぶん乱暴な格言だが、ある意味正しい。
経験があるやつは、その経験でもって自分の限界線がどんどん上方に押し上げられ、ちょっとやそっとでは動じなくなる。それを若い時にどれだけ積んでおくか。これは決して悪いことではない。
その差で、入社してから10年後ぐらいの立ち位置はずいぶん変わってくる。仕事なんて誰もが初めてやること。それだけに、どれだけ経験したか。が、一つの大きな差別化になる。
仕事というのは、特に若くて出来るやつに集まってくる。ある一定の時期まではそれを「経験」とワリきって、とりあえず受け入れるのもありだと思う。
ひとつ注意。
ここで、とても大事な注意事項がひとつある。それは、「こなす」と「やる」は違うということ。
忙しい中、何とかそれをやり遂げようと必死になった時に、大きな分岐点があると思っている。
それは、
時間通りにとりあえずこなして形の上で終わらせるか。
あるいは、
時間内にどうしたら終わるか考え、最短距離を行きながら着実に実践するか。
の違いである。
捌くことに気持ちよくなると、仕事をただただこなしているだけになってしまう。表面上は出来ているが、実は自分の中にあまり残らない。
一方、終わらせるために最短距離を考えると、その思考やテクニックというものが実力となって身に付き、大きな経験値になる。
ちょっと難しいが、ここが大事だ。
仕事とは、
フローではなく、ストックにするべきである。
たくさんの仕事をバリバリやっているように見える人が、実際はこなしているだけで、確実にミッションを成し遂げているかというと、実は出来ていないといった場合が、実は多い。
結局何らかの問題が残って、後で痛い目に合うか、誰かが代わりに処理をすることになる。
仕事とはストックであること。
優秀な若手ほど、多くの仕事を抱える羽目になるが、それはどの会社に入っても同じ。大事なのは、
表面的にこなすのではなく、それを経験と捉え、じっくり考えて最短距離を走ることである。
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