【違和感🤔】グレーが好きな日本人
東京オリンピック・パラリンピックが終わりました。
開催自体を疑問視する声や無観客に対する様々な意見が出ましたが、まず何と言っても地震や台風など来日した選手や記者に被害が及ぶような自然災害が無く本当に良かったと思います。
stay homeの環境下ということもありいつも以上に競技を見たな、という実感がありますね。正直、在宅ワークしながら横目で展開を負ったゲームもありました(笑)。
開催したことが感染拡大に繋がったかどうかについては正にしろ誤にしろ明確な証明が難しく、まぁそれぞれが都合のいいような意見をぶつけ合うのだろうと思うのですが・・・それよりも、今回のオリンピックを通じて明確に分かったことがありました。
それは、日本人はとってもグレーが好きだということです。
■規律正しい日本人
日本人は恐らく世界一白黒の分別が付く民族ではないでしょうか。
ダメなものをダメと認識する意識も高いですし、なにより多くの人たちがそれを高い水準で理解しています。
またこれを無宗教の中で行っているというのが凄いと思うんですよね。つまり神の教えを遵守している訳でもなく、神のご加護を求めるためでもなく、自分自身の規範としてルールを守れるのですから。
ただそれは一方で、
グレーゾーンを嗅ぎつける特殊能力を生んだのかもしれません。ルールはしっかりと守るけど、どちらともとれるような、あるいはまだ誰も気が付いていないような点において都合の良い方に流れ込み、「黒ではない」と言い張って全体最適を無視するのです。
そして、奇しくもそれが可視化されてしまったのがこの東京オリンピックだったのではないかと・・・。
WALL STREET JOURNALの記事を引用します。
総予算は2兆円越え。当初予定の3倍。ロンドン五輪に比べほぼ倍額。。。
確か国立競技場が高いとかで計画を見直してましたがそれだけの問題ではなかったようですね。
そもそも見直した国立競技場だって海外のサッカースタジアムに比べるとなぜそんなに高いのか全く理解できず。。。
■一致団結とか言ってる国ではない
開催が決まった時、復興!とか国を挙げて!とか、そういう感情よりも先に「よっしゃ!儲かる!!」と考えた人がどれだけ多かったことか。
失われた20年と揶揄されて、抜本的な原因に蓋をする様に経済復活のきっかけを安易に掴んでしまったような感覚です。
請け負ってまた請け負って、中で抜いてまた中で抜いて、最適化や効率化は後ろに回して、とりあえず鉛筆を舐めて電卓を弾いた数字がなぜがそのまま予算化されて・・・。
五輪アプリに73億円でしたっけ?
アプリの内容は未だにさっぱりわかりませんが、群がった業者がどのように費用を膨張させていったかは多くの人が想像つくのではないでしょうか。
アップルに73億渡したらきっともの凄いモノ作ってくれますよ。ハードもソフトも、ビジネスモデルまで添えて。
日本人の能力はとても高いし、世界で一番規律を遵守できる国だというのは変わりません。
ただ、強いリーダーシップや明確な法規制のもとに動かないと「白である」ことより「黒ではない」という感覚の方が勝ってしまう。
つまりどんなに優秀な日本人ももれなく”人間”なんですよね。欲のある生物であることは変わりないわけです。
■コロナは関係ない
個人的に、ですけど。今回のオリンピックでたくさん感動しましたし、ボランティアはじめ運営してくださった方々には感謝しかないのですが。
出来上がった国立競技場と2兆円の費用を見て、なんかモヤモヤするのはコロナのせいではないと思うんですよね。
さて、日本人はどこに向かっていくのでしょうか。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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