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【人生】僕と娘のSeptember

なんだかとってもダサいタイトルになってしまった。

でもこれは、僕の幼少期から今をつなぐ大事なお話。


ゲームの無い家

他のnoteでも触れたけど、うちのオヤジはとにかく厳しかった。妙な理念があって、それにそぐわないものはことごとく己の基準で判断し、家から排除した。

ファミコンも当然、その一つだった。


世代的にファミコンど真ん中の僕にとってそれはたいへん苦痛だった。おまけにビデオデッキも無かったし(決して貧乏ではない)、テレビはNHK以外流れていなかったから、友達との会話はほとんどかみ合わなかった。

そんなオヤジがめずらしく、いち早く我が家に取り入れたもの。それがBSアンテナだった。


「NBA」と「Soul Train」

CNNでも見とけ。というのがオヤジのメッセージだったかもしれないが当時(小学生~中学生)の僕がまず熱中したのがNBAだった。

マイケルジョーダンとブルズの全盛期。僕が中学生からバスケをやろうと決めた理由の一つでもあった。

プレーが華やかだったし、少しダボついたユニフォームと派手なバッシュ。NBAはスポーツというよりもはやショーだった。

そして、何といってもハイライトなどで流れるヨコノリ系の音楽、いわゆるブラックミュージックが超カッコよかった。

そんな時、

同じくBSの番組で目にして虜になったのが、伝説の音楽番組「Soul Train」の再放送だった。

知っている人は少ないかもしれない。(何しろみんながファミコンの熱中していた時代のBSの番組だ)でも幼き日のマイケルジャクソンが " I WANT YOU BACK" を歌いまくっていた番組と言えば、知らない人でも興味がわくだろう。


いわゆるモータウンサウンド。黒人アーティストがステップを踏みながら美声を振りまくその番組は、少し画像が粗かったが少年の心をグッとつかんだ。

zooのChoo Choo TRAINやドリカムの決戦は金曜日を聞いたときに、「あ、あの曲のカバーだ」と思ってしまうほどのマニアックさを僕に植え付けた伝説の歌番組。モータウンではなかったがEarth, Wind & Fireもまた、この番組の常連だった。


時を超えて

小5になる娘がどや顔で言ってきた。

「パパ、セプテンバーって曲知ってる?」

知ってるも何も・・・。夜な夜な見たSoul Trainが一瞬にして脳裏によみがえった。定かではないが、あれもきっと何年か前の9月だったはずだ。

名曲というのは凄い。ずっと昔に耳にした曲をまさか自分が父親になって、娘が口ずさむとは思ってもいなかった。


Do you remember ?

その歌の出だしも、今の状況と一致。やっぱり超おしゃれだ。


そのあと、娘が披露してくれた体育で習っているというダンス(どうやらSeptemberはこのダンスの課題曲だったらしい)は超絶ダサかったが、今日はそんな気持ち、つまり時を超えた少年と少女をつなぐ話を記してみた。


様々な想い出を掘り起こしてくれた名曲と、娘のダサいステップに感謝して。


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