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【真実】多様性の功罪
「紅白出場って、そんなに凄いの?」こんな声が聞こえてきそう。
テレビなんかでは今でも予定調和的に、
”デビュー2年目にして紅白出場!!”
みたいな煽り方をしてくるけど、昔ほどその凄さが伝わって来なくなっているのは事実なわけで。
■昔の方が良かった。
老害発言っぽいので憚られますけど・・・こういう見方も出来るのかな、と。
インターネットが無くて、僕らの情報は圧倒的に少なかった。SNSが無くて僕らの意見は圧倒的に力が無かった。
それ故、みんなが一番わかりやすく、同じものを目指した。例えば、年末の紅白歌合戦。
自分自身が目指していなくても、その凄さは認識していたはず。「もう紅白出るんだ。凄い!」「ついに紅白出るようになったか。売れたな~」みたいに。
多くの人が同じものに対して同じ認識を持っていると何が良いって一体感が生まれること。
その一体感が大きければ大きいほど目指すものに値したし、評価されるに値した。
一言で言えば、わかりやすかった。
■今の方が良い。
今では人々の価値観はたくさんある。明らかにインターネットがそれを変えた。
それぞれ全く違うし、どれが正しいとか決めつけられるものではない。決して。
例えば大晦日に紅白歌合戦に出ることが最高の価値だと思う人もいれば、歌なんか歌わないで家族とゆったり過ごすことが一番だという価値観もある。
「多様性」は得てしてDiversityと表現され、男女や国籍の違いを指す場合が多いけど、そういうアウトラインに限らず価値観の違いと捉えた方が良さそうだ。
たくさんの情報を得られるようになった私たちの価値観はみんな違う。それでいいのだ。
だから昔の感覚で、もしくは昔と同じように、「〇〇だから凄い。」と決めつけたような表現にはズレが生じてくる。
煽る方はそれを意識した方が良い。
■一体感。
恐らくこの先、多様性がこの世界から無くなることは無いだろう。
無くなるとしたらそれはすでに戦争の入り口に入っている時かもしれない。
一体感は間違った方向に行くと熱狂に変わり、とんでもない悲劇を生むというのは歴史が証明している。
多様性は全員が同じものを見て、評価する機会が減るということ。つまり一体感が無くなること。
これは健全なんだけれど、寂しいとも言える。
僕たちはこの何とも取り扱いにくいこの多様性世界で、ムーブメントを目指さなくてはいけないし、より多くの人がしっくりくる表現を心掛けなくてはならない。
一言で言えば、わかりにくい。
で、この分かりにくさを打ち破り、やったヤツが勝つ。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
情報過多で多くのことが分かるようになって、逆に分からないことが増えましたね。。。
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