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【真実】天才の定義を思い知らされた話
そこの君。
自分は平凡で、天才がうらやましいと思っているならまず私の経験談を聞いて欲しい。
小さいころからの友人が、高校生のとき「数学はゲームだ」と言っていた。テストの前、あえて勉強しないで臨むと言っていた。試験中にドキドキしながら問題を解くのが楽しいのだと。
なにその超かっこいいスタンス!
私も真似てみることにした。
彼は満点で、私は史上最低のひどい点数をたたき出した。この差はいったい何なんだ。
頭のいいやつ
世の中には物分かりが良いやつ、というのはいる。
我々凡人は、そんな人種を見ると「大した苦労もせんと、ええのう。」とつぶやき、嫉妬に暮れる。
実際のところ、本当に天才は大した苦労はしていない。これが私調べだ。
だが、
ここに大きな勘違いがある。これに気付いたのは大学生のとき。あの数学のテストで信じられない点を取ってから、数年が経過したときだった。
大学に入ってからも、天才肌のヤツはやはりいた。
そいつは毎日のようにバイトに明け暮れていて、そこで得た金を洋服のブランドにつぎ込み、アニエスやアダムエロぺのピッチピチのパンツをはいていた。が、
テストの点は私より常に良かった。
高校と違って大学には留年という制度が平然とある。留年なんて停学を食らったヤンキーだけの話だと思っていたが、大学というところは恐ろしいことに、平然とある。
親のすねをかじって行かせてもらった大学だ。留年はあり得ない。私はそのアニエスの友人に、一緒にテスト勉強をしようと持ち掛けた。
天才の嘘
私は彼とのテスト勉強を通じて、あることに気付いてしまった。
「こいつ、やってんな。」
話せばわかる。バイトに明け暮れているように見えたその友人だが、実はめっちゃ勉強してた。
ただ、私が唯一勘違いしていたのは、いや、勘違いさせられてしまっていたのは、
そいつは私より全然多い勉強量を、全然苦労と思っていなかった。ということだ。
苦労とは、何か困難を乗り越えるときに使う言葉。勉強を困難と考えている人にとって、それ(勉強)は苦労であるが、勉強を困難と考えていない人にとっては、それ(勉強)は苦労でも何でもない。
つまり、
本当に苦労なんてしてないのである。
天才の定義
「大した苦労もせんと、ええのう。」
と思っている相手がいるなら、それは苦労していないのではなく、自分にとっての苦労を、苦労と思っていないに過ぎない。
むしろ、やることはやっている。
本人も悪気がない。だって本当に苦労していると思っていないのだから。
私たちは天才を見ると、私には才能が無い。と思い、ずるい!と言って途方に暮れる。
ちょっと待て、天才もやることはやっているのだ。
しいて言えば、それが苦労に見えない。つまり苦労に見せない天才なのだ。
数学のテスト
今ならわかる。数学はゲームだ。と言っていた友人は実はめちゃくちゃ問題を解いていた。
でも数学が好きすぎて、テストのために特別に時間を費やすという概念が無かったのだろう。だから、苦労している様には見えなかった。
僕は天才だ。
こんな昔のことをずっと覚えている。自分には昔経験したことをずっと覚えていて、分析し続ける癖があるようだ。
普通の人だったら疲れるし、あえてやろうとしたら苦労と感じるかもしれないが、僕にとってこの癖は日常だ。
天才とは、その苦労を苦労と見せないことによっておこる幻想。であれば、みんなにも何かしらの得意分野があり、みんなその道では天才なはず。
誰だって好きなことなら、苦労なんてせずにやることはやっているのだ。つまり、
みんな天才なのだ。
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