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【エッセイ】ヨガを8年間続けていてよかった3つのこと

 こんにちは。ライターのすずき・ちえです。
 みなさんは、続けている趣味や習い事はありますか。
私はヨガのレッスンに通っており、月2回ヨガスタジオでレッスンを受けています。家でも気が向くとポーズをとって体を伸ばしています。

 ヨガを始めたきっかけは、ぎっくり腰で整骨院に行ったことです。接骨院の先生に「腰痛の原因は筋力不足と体の硬さ。このままだと将来年を取った時に歩けなくなってしまうかもよ」と言われ、衝撃を受けました。そのときにヨガを勧められ、わらにもすがるおもいでレッスンに通うようになりました。そこから足掛け8年、レッスンに通うペースはその時々で増えたり減ったりしましたが、今でも続けています。

 ここでは、ヨガを続けて良かったこと3つを紹介したいと思います。

①    猫背が治り呼吸が楽になった!

 私は子どもの頃から他人に指摘されるほどの猫背でした。身長が高くてからかわれることも多く、目立ちたくなくていつもかがんでいました。

 しかし、ヨガでは体の様々な場所を伸ばしていきます。レッスンでは毎回、背骨を伸ばすポーズ、骨盤をフラットな位置にするポーズ、肩甲骨を開くポーズがプログラムに組み込まれていました。気が付くと、肩の力を抜いた状態で、背筋がピッと伸び、胸も開くようになっていました。

 そのおかげで、以前よりゆったりとした呼吸ができるようになったことに気が付きました。また、姿勢がよくなったことで、気持ちも前向きになれた気がします。以前のように身長を気にすることも無くなりました。

 余談ですが、ヨガを初めて5年ほどで身長が1㎝伸び、169㎝になりました。今では170㎝を目指しています!

②    前屈で手が床に着くようになった!

 ヨガを始める前は体が硬く、前屈をすると床から手が15㎝くらい浮いている状態でした。また、足をまっすぐに伸ばして座る「長座」の姿勢が取れず、学生時代の体力テストではとても恥ずかしい思いをしてきました。一方で、物心ついたときからそのような状態だったので、自分の体は硬いままだとあきらめていました。

 しかし、レッスンで前屈をするうちに、心なしか手が床に近づくようになってきたのです。前屈のことを講師に相談してみたところ、太ももの後ろ側が伸びていないことが原因とのこと。「前屈の時は腰から曲げるのではなく、足の付け根から折り曲げるようにする」というポイントを教えてもらいました。さらに、両手を床に着けた状態で膝を曲げながらも太ももの後ろ側を伸ばす、というストレッチを教えてもらい家でも続けてみました。

 すると半年ほどで、ついに指が床につくようになりました。太ももの後ろ側が柔らかくなったことで足をつることが少なくなったのは嬉しい変化です。

③    自分の心や体に目を向けるようになった

 子どもの頃から、何かをするときは周囲の動向や感情を優先してしまい、自分の感情は二の次になるところがありました。いつしか自分がどうしたいのかもわからなくなっていました。さらにその状況を自覚していませんでした!

 ところが、ヨガを始めたことで変化が訪れました。ヨガスタジオでは、レッスンの終わりに、レッスン中の変化や気づいたことを一人一人出し合い、共有する時間が設けられていたのです。

 初めは言うことが思い浮かびませんでしたが、コメントしない人は誰もいません。何かを言う必要に迫られたことで、自分の心や体の変化を感じ取って言語化するようになりました。例えば「今日はヨガをしてから体が軽くなった」「前屈したとき、前回よりも指先が床に近づいた気がする」など。

 レッスン回数を重ねるうちに、自分の感じた変化を口に出せば良いだけとわかると、気が楽になり、自分の感情にフォーカスするように。そのおかげで、日常生活でも自分がどう思い、どう感じているのかを意識するようになりました。

 このようにヨガを続けてきていいことづくめでした。
 そしてなぜ、なかなか物事にハマらない私が8年間続けてこられたのかを考えてみました。

 それは自分に合ったヨガスタジオや講師と出会えたことだと思います。
 ヨガを始めたいと思った時、いくつかの体験レッスンを受けました。市主催のヨガ教室では、レッスン内容は良かったのですが、1人の講師に対して30人くらいの受講生がいました。講師に聞きたいことがあっても人数が多く、時間も限られている中では難しい状況だとわかり、体験レッスンでリタイア。

 続いてスポーツクラブのホットヨガでの体験レッスンでは、日ごろから運動をしているような受講生が多く、周囲の柔らかな動きに圧倒され肩身が狭くなりました。

 その後見つけたのが、長いこと通うことになったスタジオです。体験レッスンの時、講師に「体が硬いのでついていけるか不安です」と伝えたところ、「私もヨガを始める前は前屈で指が浮いていたんですよ」と言われ、「この先生なら体が硬い人の気持ちもわかってくれそうだ」と安心しました。

 レッスン中も「ヨガは勝ち負けではないし、人の数だけ体は違うのだから、他の人とは比べずに。過去の自分より進歩したと思えればいいんですよ」という話がありました。体だけではなく、心の持ち方についての話もあるレッスンだったので、通い続けるうちに体だけではなく心も整っていったように思います。

 ヨガを始める前は、ヨガに対して静かなイメージがありました。また、長い歴史で積み重ねられてきた世界観は深く、私自身はつかみ切れていない部分も多いです。

 ですが、個人的には、ゆったりとしたペースではありますが、心や体に小さな変化が積み重なり、今では大きな変化となりました。これからもヨガを続けていきたいと思っています。