【講座レポート】京都ライター塾アドバンスコース⑥「イベントレポートを書く」
こんにちは。ライターのすずき・ちえです。
私は2023年5月から10月にかけての半年間、「京都ライター塾」アドバンスコースを受講しました。
「京都ライター塾」とは、京都を拠点に活動するライター江角悠子(えずみ・ゆうこ)さんが主宰するライティング講座です。全6回のグループレッスンで、全国各地から集まった4名と学びを共にしました。
アドバンスコースでは、実際に企画書を書いたり、講師の江角さんにインタビューし記事を書いたりと、商業ライターの仕事にすぐに役に立つ内容を学びます。
また、そのうち1回はゲスト講師による講座で、今期は小説家・理系ライターの寒竹泉美(かんちく・いずみ)さんより「エッセイの書き方」を習いました。
〈1回目から5回目までの講座レポートは以下リンクからご覧いただけます〉
今回は、最終回である6回目の講座レポートです。
受講生の視点から「文章を書くことが好きな人」「ライティングの講座に興味がある人」に届くことを願い、書いてみました。
心待ちにしていたイベントレポートの講座
6回目のテーマは「イベントレポートを書く」です。
事前課題として提出していた、5回目の「エッセイの書き方」の講座レポートの添削を通して、イベントレポートの書き方を学びました。
<5回目の講座レポートはこちら>
5回目「受講後は自分の気持ちを書きたくなる!」エッセイ講座
実は私、今回の講座を心待ちにしていました。
なぜなら、イベントレポートを書くときに悩みがあったからです。
それは「書き手である自分の立場が定まらない」ことと、「文章の中にどのくらい自分の感想と出せば良いのかを掴めない」ということでした。
例えば、参加者であり取材者でもある時に書いたときには、一つの記事に参加者としての主観的な視点と、取材者としての客観的な視点が混在してしまいました。
読み返すと、参加者と取材者の視点が行ったり来たりして、書いた本人ですら読みづらさを感じるほど。修正を試みるも、イベントの様子と自らの感想を書く分量のバランスが取れずにいました。
せっかくレポートを書きたくなるほど魅力的なイベントに参加したのだから、当日の雰囲気やおもしろさを多くの人たちに伝えられるようになりたいと思っていたのです。
イベントレポートを書くときに欠かせない「〇〇」
講座では初めに、イベントレポートの書くときのポイントや気を付けた方がいいことを講師の江角さんが説明下さいました。
そして、受講生全員分の事前課題の添削を見て、イベントレポートの書き方を学ぶという流れでした。
私が特に印象に残ったのは、「イベントレポートを書く前に“設定”をする習慣をつける」ということです。
「イベントレポートを書くときは、自分が主催者なのか、参加者なのか、どのような人に何を伝えたいか、書き始める前に“設定”をしておくと、書いている途中もぶれなくなります」と江角さんは言います。
ここで言う設定とは、
・発信者である自分の立場
・どのような人に伝えたいか
・どんな意図で書いたのか
などについて、明確にすることです。
実は設定については、前回の講座でイベントレポートの事前課題を出された際にも江角さんよりお話がありました。
そこで、私もイベントレポートを書く前に、
・どの媒体(SNS、ブログ含む)に掲載したいか
・どのような人に読んでもらいたいか
・レポートを通して伝えたいこと
を設定し、書き出してみることに。
実際にやってみたところ、以前よりもスムーズに書くことができた気がしました。伝えたい人にメッセージを送るような感覚で、言葉が出てきたのには驚きました。
改めて「設定」の大切さについてのお話を聞き、今後イベントレポートを書く前には必ず設定を書き出そう、と思いました。
また、もう一つの悩みである「イベントレポートに自分をどのくらい出すか」については、事前課題のイベントレポートを書いている時にも難しさを感じていました。
そのことについて、江角さんより「掲載予定の媒体の他の記事を参考に、どのくらいのバランスで自分を出しているのかを見てみると良いですよ」というアドバイスが。
掲載先が求める文章に添う形で書くことは、商業ライターに求められていることなのだと学びました。
アドバンスコースを終えて~受講してよかった4つのこと
名残惜しいことに、半年間のアドバンスコースも今回で終了。
最後に振り返りとして、講座を受けて良かったこと4つを書きます。
1. すぐに実践につながる内容
企画書、講師・江角さんへのインタビューと記事の執筆、主観的に書くエッセイ、イベントレポートなど、ライターとして書く回数が多い内容を学び、企画提案などに生かすことができました。
2. 現役ライターの江角さんの指導と添削を受けられる
ほぼ毎回、事前課題に対して講座で添削を受けるという流れでした。
自分で書いた文章に足りていない部分がわかり、勉強になりました。さらに修正した文章の再添削も受けられたので、自信を持って個人noteやブログに公開することができたのが良かったです。
3. グループレッスン、同期の存在が励みに
課題で行き詰まっているとき「他の受講生もがんばって取り組んでいる」と思うと励みになりました。
また、講座内の添削では全員の分を見られるので、他の方の素敵な表現やわかりやすい文章の書き方など勉強になりました。
4. 無理のないペースで取り組める
私はフルタイム勤務のかたわら受講しました。
一見時間がないように見られましたが、月1回の講座でしたので、じっくりと課題に取り組めて、無理のないペースで学ぶことができました。
仕事の都合で出られない回もありましたが、アーカイブで受講できたことも良かったです。
「京都ライター塾」アドバンスコースでの学びを通し、私は「文章を書いて人に伝えることが好きだ、ずっと書き続けたい」と確信しました。
これからも学んだことを生かし、ライターとして生きていけるように、成長していけるように精進していきたいです。江角さん、同期の皆さん、6か月間どうもありがとうございました。
京都ライター塾について
「ライターを目指している方」「書くことが好きな方」、「書いて何かを伝えたい方」はぜひ、京都ライター塾をおすすめします!
定期的に書く習慣がつき、気がつけば書くことがますます楽しくなると思います。
ただ今、「京都ライター塾」では、第10期の受講生を募集中!「3ヶ月で書くを仕事にするために必要なことが「ひととおり」学べる塾」です。
気になる方はぜひ、HPをご覧ください。詳しくはこちらから。
江角悠子さんHP「京都くらしの編集室」