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歓迎会で飲み散らかす金曜日



金曜日。

この日は職場の新人歓迎会。

今回は中堅世代の参加がほとんどなかったので、
それまでに仕事が終わらなそうな部署は
ほとんどを中堅の先輩方が引き受けてくださり、
若手が19時からの歓迎会に間に合うように
どの部署でも調整してくれた。


先輩に仕事を丸投げしたのにも関わらず、
我々が職場を後にする時も嫌な顔ひとつせず
「行ってらっしゃ〜い!楽しんでね!
ほら、早くしないと遅れるよ!」
と見送ってくれる先輩方だから、
人として本当に好きだし
尊敬できるんだよなあ、と思う。

なんというかなあ、そういう発言を
「他者との円滑なコミュニケーションのために」
言っているわけではない、
と思えるから好きなんだよね。

なんというか、
「こう言っとけば嫌われないよな、
これなら感じがいい発言だよな」
みたいな下心?を一切感じない。

本当に、私たち後輩のことを思って
そう言ってくれているのを、肌で感じる。

そういうのって、なんとなく分かるじゃないですか。

この人は、多分自分を守るために
感じの良いことを言っているなっていうのと、
この発言は本当に私のことを思って
言ってくれているなとかっていうのって、
伝わると思うんですよ。

で、先輩方はもちろんその後者の方で、
我々後輩もちゃんとそれを嗅ぎ分けられる力がある。

だからこそ私たちは
先輩方のことを本気で尊敬しているし、
人間関係もうまくいくのだ。

うちの職場のこういうところを、
本当に健全で、素晴らしいところだなと思う。


人間としての何か大切な部分が
きちんと備わっていて、失われていない。

そのことを妬んだり羨んだりする、
薄っぺらい人間も誰ひとりとしていない。

やっぱり、ある程度IQというか知能のレベルが
同じ人たちで集まっていると
うまくいきやすいのかな?と思う。

この業界でも、
うちの病院の人間関係の良さは
広く知れ渡っているくらいなのだ。

あの病院は本当にいい人しかいない、
人間関係では絶対に苦労しない、と。


私はそんなことは全く知らずに入職したのだけど、
そのことに関しても本当に運が良かったなあ、と
自分の運の良さを実感する瞬間のうちの一つ。

当たり前のように感じていたけれど、
本当はものすごくありがたい状況に
思いを馳せながら、急いで職場を後にする。

さて、
我々の部署の面々4人が職場を出たのは18:45。
会が始まるのは19:00なので
ギリギリもギリギリだ。笑

本当は、もう少し早く帰っていいよ?と
先輩方にも言われたんだけど、
申し訳ないのでギリギリまで粘ったのだった。


でも、4人でタクシーに乗り込んで行ったので
オンタイムで居酒屋に到着することができた。

お店の前にたどり着くと、2年目の幹事の男の子が
居酒屋の外でお出迎えしてくれていた。

よかった、間に合いましたね!と嬉しそう。

先輩方もさることながら、
私は後輩のこともそれはそれは大好きだ。

とにかく可愛くて仕方がない。

この後輩もよく飲んでいるメンバーの一人なので、
我々が間に合ったことを本気で喜んでくれていて
それがすごく可愛かった。

いつも一緒に飲んでるだろうに。笑
全く可愛いやつめ。


そんなこんなで、会が始まる。

席はくじ引き制になっていたものの、
いざ指定の席についてみると
新人はひとりもいないどころか、
いつも飲んでいるメンバー4人でテーブルを囲う
形になってしまい、爆笑した。

なにこれ、いつものメンバーじゃん!!!
なんも新鮮味がない!!!
と私が言うと、3人もいや〜そうなんだよ、と
苦笑していた。


しかし、会が始まると結局気が合うメンバーなので
ガバガバお酒が進む。

お酒が強いメンツでもあるので、
とにかく4人で瓶ビールを空けまくった。
新人が横でもう飲めません…と言うので
どれどれ貸してみろ、と端から奪い取って
全部4人で飲み干した。

ヤクザはヤクザでも、
善良な酒ヤクザなのだ、我々は。笑


私以外の3人はみんな男の子なのだが、
私は彼らに酒を飲む量で負けたくない。
(どういう意地なの?と思うが)

このペースについてこれる女子は
そうそういないのではないか?
私の友人を除いて。笑
いたら是非我が会に入会してほしいので、
酒のポテンシャルが高い女の子の後輩を
私は夜な夜な探し求めている。(ゾンビか?)

新人は近くにはいなかったが、
先ほどの発言の通りあまり飲んでいないようだった。

まあそうか、コロナ世代だもんな。
飲み会なんて大してしてこなかっただろうしな。

しかも、
新人はうちの部門長を囲うように
配置されていたので、
緊張しているのもあったんだろう。

可哀想に。笑

華金なのに気持ちよくお酒を飲めないうえに
慣れない仕事で疲れているのに
気まで使わなきゃならないなんて。笑

まあ、新人だからそういうのも仕方ないか。

我々はそんな光景をつまみにしながら
4人で結構楽しくお酒を飲んだ。

部門長は、
「この飲み会牛耳ってるのは実質あの4人だからね、
あいつら鬼のように飲んで
何言い出すか分かんねえから怖えぞ気をつけろ」
と新人にネガキャンしていて笑った。

やめてください、そんなことないのに!!と
楯突くと、ほら怖い!と言われてしまって
どうしようもなくなった。

本当に、そんなことないのになあ。

私は酒ヤクザではあるけれど、
後輩に対しては絶対にそれをしないようにと
自粛している。特に女の子には。

どっちかといえば最近は、
部門長みたいな偉い人に酔った勢いで
何でもかんでも言ってしまう、
みたいなことになる傾向。

だからそれをいつもイジられることになる。

お前にどんだけ金使ってると思ってんだ!と
部門長に言われて、
ああそうだった、こないだ彼と飲んだ時に
高いワインバーでご馳走になったんだった、
と思い出した。

あのときは、
一緒に飲んでくれる部下に金を払うことなんて
たやすい御用だ、みたいなことを
言ってたくせに。笑

まあでも、可愛がってくれる上司がいるから
わたしも後輩のことを可愛がりたい、
と思えるのかもしれない。


そして、実際にあの場を裏で回していたのは
幹事でもなく部門長でもなく、
やはり我々だったと、たしかに思う。笑


時は過ぎ、二次会へ。

一次会で20人ほどいた人数は、
ほぼ減ることなくそのまま二次会会場へ
流れていった。

二次会でも結局いつものメンバーで
なんとなく固まってしまって、
またこいつらか!!!と思ったが、
幸い楽しかった記憶しかない。

というのもわたしは
二次会の後半3分の1は寝ていたらしい。
記憶がない。怖い。

なんか、29で結婚するって言ってたのに
結局30になってる人もいるしね、
といつも一緒に飲んでいる先輩が発言していて
私のことかぁ?!とブチギレた記憶だけはある。笑

みんな結婚結婚ってほんとうにうるさい。笑
結婚しなきゃ死ぬんかえ???
あんたは結婚してるけど、わたしはしてない、
それでええやろ!
まあたしかに29で結婚するって言ったことは
昔あったかもしれないけどさあ!!!

そんなことを思いながら眠りに落ちた記憶がある。
(思ったことが口から出ていた可能性はある)

でも、結婚アンチ派がひとり仲間内にいるので
その男の子と意気投合していた記憶も
微かにだが覚えている。

結婚しても何も変わらないなら
結婚してもいいんじゃない?ってよく言うけど、
それなら別にしなくてもよくない?とか、
私は変化することが本当に面倒だから嫌、とか
別に好きな人もいないのに
早く結婚したいっていう人が謎で嫌いとか、
そういう持論をぶつけるだけぶつけ合って、
散々話して急に寝た、そんな気がする。

いやでも昨日のことを思い出しながら書いてて
思ったけど、本当にそう思うんだよね。

30手前の女子特有の、
「安定したい」「早く結婚したい」みたいな欲求が
吐き気がするほど嫌いなのだ、私は。

それこそ以前どこかの記事でも書いたけれど、
それって結婚を幸せになるための手段
みたいに世間から思い込まされているだけで、
それが自分の幸せにとって本当に必要なものなのか
しっかり考えたか?と思ってしまうのだ。


結婚できれば幸せ!と無邪気に思い込んでいる
頭の弱い女の子が嫌いなのだ。

もちろん本人たちには言わないし、
本人が幸せならそれでいいのだけれど、
結婚しないの?とキラキラした目で聞いてくるのは
大抵がそういう女子なわけで。
(まあ昨日は男の先輩だったけれど笑)


まあ子供が欲しいなら女は期限もあるし、
それを分からんこともないけど、
でも私はその考えを一ミリも理解できていない。笑

だって結婚って、愛する人ができて
その延長にあるものであって、
自分が幸せになるための結婚というもののために
愛する人を見つけるってそれは順序が違うし、
相手にも失礼じゃないか、と思うから。

でも、私は理解できないけれど
別にそういう生き方があってもいいはずだし、
お互いに納得していれば全然いいわけで、
正解とか不正解とかがあるわけでもないからね。


つまり私は、あなたの考えを理解はできないけれど、
あなたのことを応援することはできる。

否定せずに応援することはできるから。



だから、こちらは「何で結婚なんかしたの?」
なんて絶対に聞かないようにしているのに、
「なんで結婚しないの?」なんて
こちらにとってデリカシーのないことを
なんでそんなに無邪気に聞いてこれるのかなあ、と
その無自覚さに腹が立つのだ。笑

それはつまり、「結婚しているほうがいい」
という思想が前提にあるからこその発言であって、
そうじゃない人もいる、ということを
まるで分かっていない発言だからこそ
どうしても薄っぺらいなあ、と思ってしまうのだ。


だけど、本人はそのことに全く気づいておらず、
ケロッとしてキラキラした目を向けてくる。


うーーん、嫌いだ。申し訳ないが。笑

一度そうなってしまった人のことを、
もう一度好きになることは私はほとんどない。

以前なにかの記事にも書いたけれど、
無自覚に人の傷を抉る人が嫌いなんだよね。

思慮深さの対極にいる存在というか。笑

自分以外の物事を全然分かっておらず、
分かっていないことにすら気づいていないような人。

私だって分かっていないことはたくさんあるけれど、
私は分かっていないことがたくさんある、
という自覚だけはある。

その自覚すらもない人がいるんですよね、たまに。

苦手な人ってそうそういないんだけど、
こういう人だけが唯一苦手。

色んな人がいる、それでいいはずなんだよ。

なのに、「結婚」「出産」すればゴールで、
手に入れたものが多いほど幸せ、
私はもう手に入れたけどあなたはどう?
みたいな無自覚キラキラ女子から繰り出される、
「なんで結婚しないの?✨」

これが私は本当に苦手だ。笑


まあ私の友人には、
こんな腹の立つ奴はひとりもいないんだけれど。

あなたに理解できなくても、いるんだよ。
色んな人が。

あなたに承認されなくても、
いろんな形があっていいんだよ。


結婚に拘っているのはあなたの価値観であって、
別に拘らない人だっている。

それを理解できないのはあなたの問題だし、
そのために誰かを傷つけていいはずはない。

もっと思慮深くあってほしいと思うのだけれど、
それは私にどうこうできる問題ではないので
そういう人からは離れる、
ということしかいつもできないけれど。


でも、こういう話をして
きちんとまともに話ができる人っていうのは
本当に貴重で、大切にしたいと思う。

結婚しなくていい派の男の子と喋っていて、
本当にそう思った。
キラキラ女子よりもよっぽど話が通じる。


ただ酒を飲めるだけじゃないところも、
酒飲みメンバーの好きなところ。


二次会で寝て少し復活した私は、
三次会のカラオケで思う存分騒ぎまくって、
また後半半分は寝てしまった。

体力がねえ。笑笑

楽しそうな写真だこと
酔ってる時って
歌詞のテロップが無駄に沁みるよね、、
いつものところ


カラオケが終わった時点で時刻は2:00。

普通ならここで終わるところだが
ここでは終わらないのが我々の会で、
この後四次会でいつものダーツバーへ。

さっき体力がないと書いたけれど、
訂正する必要があるかもしれない。笑

私は同年代の女子と比べたら
確実にタフで、体力がある方だ。

四次会でも10人は生き残っていて、
今日はかなり生き残りが多い!と私は感動した。
大体、いつものメンバー5.6人しか残らないから。

新人たちもついてきてくれて嬉しかったなあ。

みんなダーツは初めてのようで、
教えながらみんなでわいわいとダーツをした。

しかし我々は甘いだけではない、
負けたチームはテキーラをショットで飲む、
といういつもの大学生みたいなルールは絶対だ。

5ゲームくらいやったのだけど、
そのうち2回負けてしまったので
わたしはテキショを2杯も飲む羽目になり
本当に辛かった。一体何をしているんだ。笑

本当にさあ、いつまでこんなこと続けるん?
体壊すよ?と思うんだけど、
これが続くならば続いてほしい、
と願ってしまっている自分がいるのもまた事実。

みんなと楽しく飲むなんて、
それこそ中堅になったらなかなかできないだろう。

今は仲間に独身が多いからこれができているけれど、
5年後にこれが続いているかと言われると
絶対に続いていないだろうな、と思うし。


だからこそ、みんなとの限りある時間を
精一杯楽しみたくて、どんな飲み会でも
誘われたら絶対に行くようにしている。

この職場のみんなと飲むのも、
ずっとずっと、細々とでもいいから
続けていきたいな、なんて言ったら、
みんなに笑われるだろうか。

いや、それでもいい。

みんなと過ごす時間が好きな私のために、
私からもみんなのことを誘えるように
ならないといけないな。


そして、それほど楽しいと思える時間を過ごせる
仲間がいるということを、
私は今本当に幸せに感じている。

いや、外明るーーー!と絶望の瞬間
ダーツを眺める
朝やん、、、(AM 5:00)
これは今日。起きたらいいお天気
初めてのお店でカレー!
ほんとにいいお天気だった!(二日酔いだけど)


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