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メソメソしててもいいじゃない


「ポケットモンスターちぢめてポケモン」

たぶんポケモンという言葉をほとんどの人が聞いたことがあると思います。

私は初代の赤緑が発売された時に小学生で、アニメも初期のイメージなので、ポケモンどまんなか世代なのかもしれない。

でも、うちにはゲームボーイがなかったこともありプレイしたことはありませんでした。


そして、アニメの主人公サトシが、なんだか好きじゃなかった。
同じ年ごろとは思えないくらい、まっすぐで素直でまぶしすぎた。
太陽みたいで、主人公になるのはこういう人間だって言ってるみたいで直視できなかった。


「ポケモンマスターになる!」とか。
「海賊王に俺はなる!」とか。
「火影になる!」とか。
(少年漫画大好きすぎる…)


そういう王道主人公たちが、かっこよくて眩しくて、憧れる反面、そうじゃない自分がとてもちっぽけだって感じていた。
それを子供の頃は言語化できなくて「なんとなくサトシは嫌い。」
そう思っていました。


そして今、子供たちとアニメのポケモンを見ています。
あいかわらず、サトシはサトシでびっくりした。
ついでに言うと、ロケット団がまだ登場しているのにもびっくりした。


相棒のゴウくんも、ねじひとつぶっ飛んだような考え方でザ・主人公。
その仲間のポケモンにメッソンという怖がりのポケモンがいて、その子がとても可愛い。
(ゲームのソード・シールドでは最初に選べる三匹)


すぐに泣いちゃうし。
怖くて隠れちゃうし。
「メソメソ~。」とかしゃべるし。
逃げるからそもそもバトルにならない。

いわゆるビビり。
強くて、かっこよくて、勇敢なポケモンではない。


そのメッソンが、この間の話で少し成長しました。
逃げて隠れながら攻撃をする。
また逃げる。
そんな自分にあった戦い方を見つけるという話でした。


私は、メッソン頑張れ!と思っていました。
ビビりのメッソンが、頑張る姿は、全力で応援できる。
これが、ピカチュウだったらそうならない。


多分、子どものころ「サトシが嫌い。」と感じた私は、そういう王道主人公キャラじゃないキャラに惹かれます。
ひねくれた奴とか、素直じゃない奴とか、泣き虫とか、暗いやつ。
それは、ぜんぶ、私が持っている部分。


昔は、そういうキャラが脇役だと思っていた。
だから、自分も人生の中では脇役で。スポットライトが当たる人生じゃないって思いこんでいたんだと思う。


でも、それは思い込み。
いろんなことを学ぶ中で、自分の人生の中では、他の人が脇役なんだって気づいた。
自分は主人公にしかなれない。


ポケモンアニメの中では主人公のサトシが成長するストーリーを見ているだけ。
でも、ピカチュウからしたら、自分の相棒がサトシなだけ。
自分の世界に登場する、ただのキャラクター。

だから、いろんなキャラクターがいるんだよね。
だから、惹かれるところが違うんだよね。
怖がりで、臆病な自分が必要なんだと思う。


だから、ビビりだからこその考え方や行動が、誰かの心に響くことがあるんだって思います。
そして、それはその人にしかできないことなんだなあって思います。






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