UNISON SQUARE GARDEN TOUR2019 Bee side Sea side 11/15@大宮ソニックシティ

Ｂ面曲への愛が溢れた、尊く素敵な２時間だった。

セトリ↓

1.リトルタイムストップ
2.セク×カラ×シソンズール
3.flat song
4.over driver
5.ピストルギャラクシー
6.ギャクテンサヨナラ
7.僕は君になりたい
8.スノウループ
9.ここで会ったがけもの道
10.ノンフィクションコンパス
11.三月物語
12.三日月の夜の真ん中
13.サンタクロースは渋滞中
14.スノウリバース
15.シグナルABC
16.ラディアルナイトチェイサー
17.I wanna believe、夜を行く
18.Micro Paradiso!

EN.
19.5分後のスターダスト
20.さわれない歌
21.ラブソングは突然に ～What is the name of that mystery?～

もうなんていうか、愛だね。愛。
15年間彼らが生み出してきた曲たちを、一つ一つ丁寧に抱きしめる、そんな感じのライブ。
これだけ曲の縛りがありながらも、一本のライブとして成り立たせるセトリおじさんは本当に凄い。

あとは、お客さんの愛も感じた。
この曲たちはもう来年以降ライブでやることはないと分かっているからこそ、大事な大事に聴こうとする雰囲気を感じた。どの曲も、めっちゃくちゃに盛り上がりながらも、最後には「終わっちゃう……」という一抹の寂しさがあったなあ。儚いものは美しいっていうけど、こういうことなのかなって思った。

でも、来年からもこの曲たちをツアーに組み込んでくれ！お願い！とは思わなくて。
やっぱり、彼らが気合を入れて世に送り出せるシングルやアルバム曲で打線を組んで、バチッと決めるライブは、勢いがあって素敵だなと思う。

ライブを観にくる人の配慮という点でも、普段はB面やらない縛りは素敵だなと思っていて。たしかに、わたしが最近ハマったバンドのライブに行くとして、めちゃめちゃ楽しみにしていたアルバムツアーの途中でいきなりB面曲がきたら、「え！知らない！」って一度流れが切れてしまうような気がするんだ。もちろん、知らない曲でも楽しめる自信はあるけどね。
けれど、知ってる曲がバンバン来た方が盛り上がるし、曲の繋ぎやライブアレンジも含めて、一連の流れがあるライブを体験できるはず。

田淵は、あんまりリスナーに優しくないように見えて、こういうところでとてつもなく優しい。このバンドが好きな理由のうちの一つだ。

それから、今回は斎藤さんのギターヒーロー感がめちゃくちゃかっこよかった。最初にビジュアルの話をするのはなんだかなあと思うのだけれど、今回、ギターソロとかイントロのとき、めちゃくちゃ熱のこもった弾き方してなかった？髪振り乱したり、ちょっと身体を後ろに反らしながら弾いたりとか。over driver 、ラディアルナイトチェイサー、ピストンギャラクシーあたりが特に熱かった。圧倒的な無敵感。

その中でも、やっぱりover driverが特にかっこいいな。0でも今ツアーでもレギュラーなのが頷ける。イントロのギターとドラムめっっちゃかっこいい！あと歌詞が好き。斎藤宏介に歌って欲しい歌詞が詰め合わせ！って感じ。

「ああ　ねぇ　どっかにいるの　運命の人　エンゼルハニー」が特に好き。
ああ、ねぇ　の気怠げなハスキーボイスと息の抜き方とか、エンゼルハニー　のルの発音とか、細かく挙げていったら正直キリがない。需要はないけど、いつかこういう性癖レベルのこともまとめて書こう……

あとはね、爽やか曲のイントロアレンジが素敵だった。シグナルABCとノンフィクションコンパス、I wanna〜だったかな。来る…来る……来たあああ！！！！という感じが超好き。お客さんのボルテージの上がりようも強く感じた。
サビではわたしも含めてみんな踊り狂ってたな。二階からフロアの様子見るの楽し過ぎた。煽ってないのにキメがバッチリで愛を感じた。

そして、相変わらずずるい位置にあるのが、さわれない歌。この曲を聴くたびに、舞洲での三人のMCを思い出してしまう。彼らはまだやってくれる。通常運転でいつまでも、彼らがかっこいいと思う音楽をやってくれる。私の中ではそんな約束みたいな曲になった。

それから、最近改めて気づいたんだけど、貴雄って、マジでスーパードラマーだなと。
テクニックとかは正直詳しくは分からないんだけれど、とにかく魅せる。エンターテイナーだ。まず叩いている彼自身が楽しそうなのが最高に良いし、他のメンバーやお客さんの没入感みたいなものをドラムでコントロールしている感じも凄えなって思う。
あと、個人的な最高の推しポイントとしては、ドラム叩く時の姿勢が良いことですね。体格の良さが映えるし、なんだか繊細な音にも安定感がある気がする。

演出でよかったのはピストルギャラクシー。バキュン！のところの照明が最高すぎて……

うーん、なんか夢みたいな空間すぎて、細かいこと全然思い出せない。また思い出したら書こう。

【自分語り】
このツアーは12/3の府中のチケット取ってて、一回でいいかな〜と思ってたんだけど、どうしても行かなければならない気がして行った。

そう、NICOの活動終了のお知らせ。

この日は図書館で1日卒論やるつもりで張り切って朝から勉強して、14:00を過ぎた頃、お腹が空いたので休憩がてら食堂でスマホをいじりながらインスタントの蕎麦を食べていた。

そしたらびっくり、NICOが活動終了とのニュースが。

え？

こんなことある？

ライブ見たのはフェスで二回だけだけど、音源はちゃんとリリースの度に聴いてたし、なんならワンマンもいくつもりだったけど予定が合わずに断念している、それくらいには好きなバンドだった。

どうして、こんなに急に？
まだまだこれからってときじゃないか……

しばし絶望し、次に浮かんできたのは
「ロックバンドを目撃できるチャンスを逃してはいけない」という強い気持ちで、速攻Twitterでチケット譲渡を探した。何気ない気持ちで呟いたら、わたしのツイートを見た方が声をかけてくれて、譲ってもらえることになった。本当にありがたい。（しかも、一駅隣にいた）

大宮に着いて物販に並んでいると、なんと、私と同じく急遽今日のチケットを取った大学の友人に出くわした。彼女もニコが大好きで、同じ気持ちで来たんだそうだ。これもまた、愛が起こした奇跡。

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