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お付き合いノートアプリに「命日」の機能を作りました

今週はお付き合いノートアプリ メモリオに「命日」と「初めて会った日」の機能を付けました。どちらもユーザからのフィードバックによるものです。ありがとうございました。

実は命日を表示する機能はどういう形に作るか1ヶ月ぐらい悩みました。一般に人の死というのは普段考えたくない事柄だと思います。病気や葬式など嫌なことわざわざ思いださせる機能を作らず、生きている人のことだけを載せるアプリにすればいいのではないかという気もありました。一方で、今の自分があるのは周囲の人達にお世話になったお陰であり、その人たちの中にはもう亡くなってしまった人もいます。人と人とのお付き合いを記すアプリを作っていくにあたり、その人たちの事を外して良いのかという疑問もありました。

そこで、この機能を作る前に自分の気持ちのテストをやってみました。数年前に他界した自分の祖父の名前と命日をメモリオにメモとして書いてみたのです。すると自分がまだ小さかった頃に祖父が朝カブトムシを取って見せてくれたことや、祖父が目を閉じ腕をくみながら野菜の雑学を話してくれる様子が思い浮かんできました。祖父が亡くなってしまったことは悲しいことですが、それ以上に彼が自分や家族のことを大切に思ってくれていた感謝の気持ちが込み上げてきました。

この自分の祖父を思う小さな気持ちから、メモリオが表示する命日は悲しい日にするのではなく、生きている人たちが亡くなった人に思いを馳せ、生前にお世話になったことや楽しかった思い出を話すきっかけになる特別な日にしたい、そういう考えが浮かんできました。この考えに基づいてメモリオの「命日」の機能はお墓や葬式の暗いイメージではなく、明るい色のお花の絵文字(💐)を添えて表示しています。このお花には自分から祖父への「お世話になりました。ありがとうございました。お陰様で元気にやっています」という気持ちを込めています

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それでもやはり人の死を連想させる「命日」の言葉は普段の利用では見えなくしてあります。「特別な日を追加」を押すと「初めて会った日」と「命日」を記録できるようになっています。大切な機能として使って欲しいけれど、その機能が普段目につかないようにしたい。この絶妙なバランスが取れた「命日」機能ができたのではないかと自負しています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。この「命日」機能の話を読んでどんな思い出が頭に浮かんだでしょうか。その人との思い出や命日をメモリオに残して、いつでも振り返られるようにしてみませんか?これからも改善していくので、アプリのフィードバックを頂けるととても嬉しいです。


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