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学習の心理学について。。

学習の心理学といえば、パブロフの犬に始まり、オペラント心理学が有名ですね。


パブロフの犬

パブロフの犬を知らない人の為に、さわりだけですが、
1903年、ロシアの生理学者イワン・パブロフによって、犬に餌を与える前にベルの音を鳴らすことで、次第にベルの音を聞くだけで唾液を分泌するという条件反射の研究観察がもとになった理論である。 刺激に応答(respondent)するというレスポンデント条件づけ、あるいはパブロフ型条件づけとも呼ばれる。

つまり、平易にいえば、条件反射のことである。

と、あまり心理学に詳しくない人の為に説明されることとして、「梅干し」を見せる、とか「梅干し」という言葉を聞いただけで、よだれが出るのが、いわゆる条件反射です。

次にオペラント心オペラント条件づけ(Operant conditioning)とは、(パブロフと似ているけれど、違う)
報酬や罰に適応して自発的に目的の行動を増やしたり減らしたりする学習のことをさします。 「Operant」は「自発的な」という意味をもつ英単語で、オペラント条件づけは行動主義心理学の基本的な理論のひとつでもあります。

一見学習心理とは違うようですが、ある条件に対して、行動が伴うという点が、パブロフとの違いです。

例えば、先ほどの「梅干し」を例にとると、パブロフの犬の場合は、よだれが出るでおしまいです。
オペラント心理学では、「梅干し」と聞いて、よだれが出るとともに、梅干しおにぎりを買いに行って(行動)、実際に食べるまでがオペラント心理学です。

つまり、条件反射+行動がオペラントと考えるとわかりやすいでしょう。

心理学の分野も色々と多岐に分岐され、学習心理、行動心理、認知心理などなど多岐にわたり、それぞれに研究が深くなってきているので、一つの心理学を語るには、中々の時間がかかります。
一般的には、大学の教養の時点で、心理学という科目があれば、全体象をさらっと勉強するに留まります。

もちろん心理学科のように専門的な学部、学科では、それぞれ多岐に渡る心理学を掘り下げて勉強します。

学習の心理学は、もちろん勉強して理解を深めることも楽しいですが、日ごろの生活レベルでは、「条件反射」と「条件反射+行動」に着目して自分の生活を振り返るだけで、すでに、学習の心理学の実践をしているようなものだと思ったりするわけです。

学習心理の面白いところは、比較的目に見えやすい、気づきやすいところだと思います。

例えば、母親が「次のテストでクラスが上がったら、好きなもの買ってあげるね」というとても短絡的な目標を子どもに提示したとします。
すると、子どもなりに、親の懐具合は関係なく、欲しいものを手に入れるために勉強したりします。

本来の目標とは別の理由なのです。


パブロフという子ども

これって、子どもがパブロフの犬となり、オペラント条件により、勉強に励み、結果はともあれ、頑張ったねとご褒美が漏れなくついてくる、まさに家庭における学習の心理学なのです。

学習の心理学というと難しく思っている人がいるかもしれませんが、心理学って日常にあふれているのです。


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