「ワクワクする目標設定」に必要なもの

前職で未経験から約4年半、エンジニアとして働いていました。
半年ごとに行われる「目標設定」は毎回楽しくないものだったのを振り返り、「ワクワクする目標設定」に必要なものについて考えてみたいと思います。

前職の目標設定

前職では会社の目標設定としては一般的な「MBO(目標管理)」を、専用システムを使って行っていました。
目標設定は半年に1回、直属の上司と面談を設定して行います。
<ステップ>
①期初の目標設定
なるべく面談までに「業績目標」「状態目標」それぞれについて複数目標を考えます。
面談では上司から「経営計画・目標から下ろした、今期のチームの目標」が伝えられ、それを元に上司・部下間で今期の目標をすり合わせます。
②中間面談
期初から3ヶ月後、設定した目標の達成度合い・進捗を確認する面談が行われます。
そこで進捗が良くない項目やそもそもプロジェクトの都合で達成が不可能な目標はこの時点で修正をかけます。
③半期終了後の振り返り
6ヶ月完了の時点で、自己評価を元に上司と振り返り・フィードバックを行います。
直属の上司、その上の上司からの評価が決定し、昇級・昇格、賞与が決まります。
評価が妥当かどうかを部下が判断・アンケートに回答して、までが1つのサイクルです。

目標設定が楽しくなかった要因

(完全に主観ですが)「上から決められた目標」いう意識と、「目標を設定・達成する意義を自分の中で見出していない、やる意義を感じていない」のが楽しくなかったのに関係しているのかなと思います。
目標設定を期初は少し楽しく立てたものの、3ヶ月後(6ヶ月後)には目標を忘れている。そんな状況なので日々目標を意識したり「目標達成のために何か工夫してみよう」と思うことはほぼほぼなしでした。
また自分が成果を出していないのもあるのかもしれませんが、高い評価がつくことが少ない・経営の事情でやめた研究開発のプロジェクトの評価が低い→「頑張っても給料や賞与が上がらない」と評価への納得感はあまり感じていませんでした。

どのような目標設定が楽しいのか

そもそも目標設定せずとも、キャリアは偶然の出来事により構築されていくという理論があるくらいです。
(参考:プランド・ハップンスタンス)
「目の前の仕事に向き合い取り組む中でキャリアを構築していく、目標設定を意識的に行わなくても良い」というのも一つの考え方なのかもしれません。

そもそも「ワクワクする」状態を考えるにあたり、なるほどなと思ったのは「ワクワクはいい未来しか見ていない」という定義です。
(参考:SNS×心理学 〜ワクワクするために絶対に必要なこと〜)
目標設定の方法として、「将来どのような状態になりたいか」を言語化・行動に移すコーチングのアプローチは有用なのでしょう。

目標設定の基準に「それを行う・達成することで自分が楽しいのか、ワクワクするのか」。
目標を部下・上司で「一緒に決め」て、プロセス・目標に納得する。
大事なのは目標・評価に納得するためにPDCAを回し、目標設定の制度がうまく回るよう運用していくことなのかもしれません。

#目標設定 #目標管理 #人事制度 #コーチング

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