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メンズストリッパーは見た!チップにまつわる仰天エピソード③
あろはろは!
メンズストリップダンサーの朱雀ガラティアです☆
3部作に渡ってお送りしてきましたチップの珍エピソードもいよいよ(一旦)ラストです。
思い返せば、この事件の登場人物たちのようなトンデモオヤジなお客さんに鍛えられたおかげで、
チップを1枚も残すことなく貪欲に獲得する「チップの鬼」になることができ、
ちょっとのことでは驚かないくらいに肝も据わったので感謝しかありません。笑
ここまで読んでくださった皆さんは
「そんなことよく考えつくなー!」と感心したでしょうか?驚嘆したでしょうか?失笑したでしょうか?
私はその全部でした。
しかし最後の事件は、
「考えつきはするけど、それをまさか実行するなんて!!」という種類の、
倫理の抜け道をスルリと這い出たような事件だったのです。
③俺は造幣局!チップ謎の大量発生事件
自分が出ていた公演は2部制で、昼の部と夜の部に分けて行われます(内容は一緒)。
その時は昼の部のチップタイム。
始まると、公演のたびに毎回見かける常連のお客さんに声をかけられました。
この方、滅多にチップ買わない方で、呼び止めてくるのも珍しかったんです。
「朱雀くん、いつもありがとうね。感謝の気持ちで、今日はたくさんあげちゃう。」
当日の開演前に販売していたチップを、いつもより多めに入れてくれました。
「わおー、いつもケチなのに今日は羽振りいいじゃん(笑)」なんて常連さん故の距離感で話をしつつ、終演。
楽屋に戻りました。
ちなみにこの時すでにアナゴとマジシャン(事件①②参照)の洗礼は受けていたので、
チップが抜かれるとか入れたフリして入ってない、みたいなことはありませんでした。
んで、いつものようにチップを数えて、
普段より多めなチップにホクホクしながら座長の元へ精算に向かいます。
やはり多めな稼ぎとなり、今日はがんばったなーなんて思いながら昼食に出て、戻ってくると座長が浮かない顔をしています。
「いやぁ、どうもなぁ、チップの売り上げと回収したチップチケットの枚数が合わないんだよ。
1枚、2枚の世界じゃないよ。何十枚って違うんだから。」
黒字になる方の誤差ならラッキーですが、
座長の様子からして明らかに赤の方。
その場合、損失は全て座長が被ることになります。
「まぁ、自腹切れる額だし、いいんだけど。」
とは言いつつ、眠る直前のオランウータンのように背中を丸めた座長の姿があまりにオランウータンで可哀想だったので、
みんなでチップを調べてみることにしました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18024271/picture_pc_8f5d7528030dfd6d0b2b38a8fdc18e37.png?width=800)
チップを調べていると、
突然同期のダンサーが「あっ」と声を上げました。
「このチップ、なんかちょっとデザインが斜めにズレてません?」
よくよく見てみると、確かに傾いて歪んだデザインになっています。
当時のチップチケットはここだけの話、百均に行けば買えるようなこども銀行券的なおもちゃのお金だったんです。
(今は違いますが)
すでに製品化されているやつだから、
歪んでるということはありえないはず。
もう察しの良い方ならお気付きだと思います…
そうです、
コピーされたチップが混じっていたんです。
百均で買ったものか、前回の公演で買ったものかは定かではありませんが、
自分でコピー機にかけて自分で切ったのでしょう。
…
おいおい、それが許されるんなら
資本主義の崩壊、貨幣経済の転覆だよ!!
「オレが造幣局です」ってか?
やかましいわ!
寧ろ羨ましいわ!!
その役変われ!!!
ってワケでまさかの偽造チップの混入が判明した昼の部の休憩時間。
誰がこんなことを…って話になったとき、
もう思い当たる節は一つしかありませんでした。
…
…
一通り座長に話すと、
今回はしょうがないから次回からは何かしらの対策を打とう。
という話でまとまりました。
それ以来、公演のチップチケットには偽造防止で印が施されるようになったとさ。
と、ここで終わればちゃんちゃんなのですが、続きがありまして……
なんと造幣局のお客さん、その日の夜の部も来ていたんです。
どのツラ下げt(ry
夜の部開演前に座長が呼び出し事実確認したところ、
やはりやっていたらしく、自らの罪を認めました。
こっぴどく叱られた造幣局は、「もう二度としない」との約束と損失分の支払いと引き換えに、夜の部の観覧を許されたそうです。
ちなみに夜の部のチップタイムでそのお客さんに言われたこと。
「朱雀くん、さっきはごめんね。
やっちゃいけないって、知らなかったからさ。」
ちゅどーーーーーん\(^o^)/
エピソード③完
というわけで、ツッコミどころ満載の3つの事件、いかがでしたでしょうか?
今となっては全て笑える思い出であり、愛すべきホモオヤジであり、こうしてネタにもできるエピソードでありますが、
こういった事件への対策から、キャストたちが翻弄されることなくチップを稼ぐことのできる今の体制が出来上がったのです。
現在ではそういったお客さんと会うこともなくなりましたが、
もし自分のイベントでそれやられたら
出☆禁
にします(笑)
あ、チップ出すお金は無いけどショーは見たい、ってのは全然いいんです。
入場料払っていただいている時点で、ショーを楽しむ権利は確保されてるわけなので。
より深くキャストと接したい、応援したいと思ったら、
ぜひたくさんの愛とお金を持って遊びに来てくださいね^_−☆
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