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人付き合いに疲れたら

須坂市地域おこし協力隊のーすです。

私は仕事の関係上、いろいろな人と接し、前職とは違い様々な業種の人と上手に距離感を保って付き合っていくことが要求される。
誰かに肩入れするのも、離れすぎるのも良くない。地域の活動には進んで参加して、ボランティアスタッフ的な立ち位置にいても「これも糧だ!」と思って活動を続けている。

もちろんこれは私の選んだ道だ。

だからこの活動にはストレスは無い。と思っている。
だが別の部分で6か月の隊員活動で感じてきたあるストレスがある。

協力隊としての距離感

この仕事の特徴だと思うが、割と土足で心に踏み入られることがとにかく多い(笑)仕事上の関係だとプライベートのことを根ほり葉ほり聞かれることはないが、この仕事はどうしても「私自身」が商品になるからみんな知りたがるのだ。

「どこから来たの?」
「なんでこんなところに来たの?」
「家族は?」
「嫁の仕事は?反対しなかったの?」
「子供はいるの?」
「今なにしてるの?将来どうするの?この町で何が出来るの?」

多くの人は私がどんなやつか気になる。当然だ。悪気なんて全く無いし、むしろ力にもなりたいと思うから聞いてくるのであろう。

それが故に初対面でもどんどんプライベートに踏み入られる。それが功を奏して仲良くなることももちろんあるし、人との付き合いが生まれているのも事実だ。
でも私は出来るだけ相手のことを聞き過ぎないように心がけている。それは自分を防御するための意味でもあるのだ(笑)
そんなことから、この仕事はプライベートと仕事の縁切りが難しい側面があるということもわかってきた。
前職時代は”仕事”に関することはしっかりとYES・NOが言えたが、協力隊の活動ではプライベートとの境がわからないことが多くいまいちNOが言えないことが多い。

思ったことを言えない性格

私は相手に思ったことを言えるタイプでは無いので、そういうときもニコニコと答えてしまう。心の中では「今日は話す気になれないなー」とか思うのだが、どうも口が先行してしまう。顔にはすぐ出るが(笑)
そして余計なことを話して疲れてしまう。ずっと昔からこのパターンだ。
イライラした時や気が付いた時には既に遅し。あぁ、あの時ハッキリ断れば良かったなぁ。あの考え方は違うと思うよなーでも言えないなぁ。とか無意味な悩みに入ってしまったりもする。こんな性格でよく協力隊になろうと思ったものだ(笑)
だから相手のことを聞き過ぎるとドツボに入って失礼なことをこっちも言ってしまったり、話が弾みすぎるて次は自分が断れない関係になったりするので、微妙な距離に留めている。うまく書けないが。
この仕事の関係上、NOと言うと立場が悪くなりそうなことが結構あったりもする。

実は相手は気にしていない

私は人に誘われたりすると、最初は「ああいいよ」って軽く答えるのだが「あぁ断れば良かったなー」と思うことも多い。パシリ系の仕事には特に感じることが多い(笑)
八方美人な性格なので、今から断ったら嫌われるかなーとか余計なことを考えることも多々ある。残念ながら”生き方”を語れるほどカッコいい人間ではない。
でもそんな時、相手を信じて「やっぱり・・・だったので、この日は・・・」と言うとあっさりOKだったりする。もちろん直前のドタキャンはNGだ。時間に余裕とゆとりをもって相手のことをしっかり考えた上でお断りすれば許してくれるのだ。
裏を返せば相手が「傷つかない」ように言うのは我々は得意ジャンルだったりするのだから(笑)

傷つけずにはっきりと言おう

人付き合いに疲れる人はとても優しい人だと私は思う(決して自分を優しいと言っているわけではない笑)だから、そんな時は相手のことを自分の傷を癒すように「ごめんなさい」と言えば、きっと許してくれると思う。

人付き合いに疲れたあなたの優しさは必ず伝わるだろう。

なにも「はっきり言う」ことはケンカ口調で言う必要も、怒る必要も、相手の神経を逆なでする必要もないのだ。
むしろ「ちょっと今、人付き合いに疲れていて一人にさせてくれませんか?」という言葉でもいいのかもしれない。あなたの心の内をこっそりと優しく伝えればいい。
それで怒る人がいるなら、その人との付き合いはやめた方がいい。たぶんあなたはその人に踊らされ続けるからだ。

同じ協力隊で私のように人付き合いの距離感が掴めずに戸惑う人は多いと思う。私も仕事とプライベートの境界が無くなり戸惑った人の一人だ。
そこは今まで自分が傷ついたり、傷つけたのではないか?と心配してきた繊細さんの性格を活かして乗り切ってほしい。むしろ、それが上手に出来るのが繊細さんなのだ!

人付き合いに疲れたら、相手を傷つけないように優しく距離を取ってみましょう。きっと相手も気にしていませんよ。
そして自分で人生を踊りましょう。踊らされるために人生での大きな決断をして、地方移住したわけではないですからね。

のーす

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