見出し画像

ちょい住み❣️京都日記①

 「つまらない…」
ひとりごとがするすると出てきて、マスクのなかでため息に変わった。

 2022年の12月、私のいつもの年末年始には、とっくに愛想が尽きていた。〝おもてなし〟の呪文がとけてしまったらしい。

 いつも周囲に気を配り、そのあげくにひっそりと傷ついたり、にぎやかなのにとてつもなく孤独だったり…そんな記憶ばかりが蘇る…

 それなのに、いつものお正月の風習を繰り返してきた。おせち料理をとりそろえ、食べたいかどうかなどより、とにかく豪華に!華やかに!そうしないといけない…

 しかもにぎやかに!といっても、お正月を楽しく一緒に過ごせる人とて、いないかも…

 〝おもてなし〟の準備を整えて待つ…来ないかもしれないけれど、とりあえず〝歓迎〟のオーラを放つ。

 「京都でお正月を過ごしてみたい」
ふと…そんな気持ちがよぎった。その声に耳を澄まし、私自身に〝おもてなし〟をしようと決め、決めたことにちょっと驚いた。

 かくして、私はちょっこっとカフェまで出かけるような出立ちで、新幹線に乗っていた。クリスマスの翌朝、京都ちょい住み旅がはじまった。

 〝宵待草のやるせなさ〟を嫌というほど味わう年末年始は、どんでん返しでひっくりかえった。 

 動き出すと…〝宵待草〟から〝幕末の志士〟へと…気分はすっかり変わっている。時代の変化を感知し、〝何か〟を求めて…京の都に向かう…こんな気分が湧いてくるのが、妙なるかな!

 朝食のサンドイッチを食べていると、富士山が白く輝いている!

「日本晴れじゃん!」
富士山が見送ってくれてるのかな…ふふふ〜…ため息じゃなくて鼻歌まじりで!
富士山と朝食だね。

新幹線から見えた富士山!行ってきま〜す🎵ふふふ



 

 




この記事が参加している募集

休日のすごし方

サポート!していただけたら、嬉しいです。特別な資金の使い方を楽しみに計画したいです。どうぞよろしくお願い致します。