読書感想:日本人は「やめる練習」がたりてない(その1)

noteでとある超良記事を発見。
その人が書いている本ということで、amazonで即ポチりました

著者が何気なくした以下ツイートが思わぬ反響だったので書いた本らしい。
https://twitter.com/mahisan8181/status/1003018045307039745?s=12

タイトル通りの主題。
「なぜ日本人は辞められなくて苦しんでいる人が沢山いるのか」
「自分で辞める、選択する人をどう作るのか」
これを著者が移住した国=寛容性と多様性に溢れたマレーシアと、日本の違いから考察している。

前半はある程度想像通り。

部分まとめ

マレーシア人は学校が合わなかったバンバン転校する、学校のイベントも基本参加有無の選択制、毎年違うクラブ活動を行うことを推奨される。
大人になっても、嫌であれば会社をすぐに辞める。

対して、多くの日本人は、小さい頃から自分の意思で辞めた経験が足りていない。
日本の学校はある種、「我慢の練習をするところ」である。
自分で辞めるとどーなるかの経験がないので、会社辞めるのだってそりゃ怖い。

感想


いやはや。
これまさに過去の自分でした。

中学の時、辞めたいなーと思ってた野球のクラブチーム。
結局言い出せずに3年間続けた。
体育会系であればあるほど、途中で辞める経験がない人が多いかもしれない。

また、私は社会人になって1社目、嫌で嫌で仕方なかったけど、2年半辞められなかった。
踏み出せなかった。
嫌な事を続けて、溜めに溜め込んだ心の闇を浄化するのにかなり時間がかかった。

退職すると言うと周りから超反対された。
当時は弱ってて自信ないところに超反対されて更に自信を失い、けど心的にはもう無理で、友達に共感してほしくてもほぼされず。。
ほんと辛かった。

これも、辞める経験が少なかったからだと思う。
著者も同じような経験を書いているのだが、ただただ共感。

今となってはこの挫折、転職が最終的に成功経験となったと言える。
ただ、同じような悩みを抱える人は多いんだろうな。

本書を読んで改めて思った事は、仏教の重要な考え方の一つ「諸法無我」の大事さ。

『すべては繋がりの中で変化している。
全てのものごとは影響を及ぼし合っていて、他と関係なしに独立して存在するものなどない』的な意味である。
つまり、環境が変われば自分も変わる。
黒の中にいれば黒っぽくなるし、白の中にいれば白っぽくなる。
また、時間や色んな要因で環境自体も勝手に変わっていく。

終身雇用が崩壊し働き方も多様化しつつあるが、「一度始めたことは続ける」「せっかく始めたのに勿体ない」というのがまだまだ強い。
生真面目で完璧主義ゆえ、辞めるのが怖い。
そもそも自分で辞める事をしたことがないから、慣れてないものだから、より怖い。
これに加えて、辞めるのが怖い原因として既存環境が絶対的だ、という無意識の思いが強いからもあると思う。

辞めるのに慣れてない事は今更しょうがないとして、諸法無我を意識して生きてたら、もう少し楽になるはず。

そもそも、人間完璧ではない。
圧倒的に欠陥だらけ。
なのでいい意味での妥協と諦めを持ちたい。
その方が楽だと思う。

と書くのは超簡単なんだけども。
『言うは易く行うは難し』である。
圧倒的に。

自分は挫折を乗り越え経験してスッキリしちゃってるけど、今まさに悩んでる方は大変で、テメェの言うこっちゃ知らん。だろう。
結局、いつなんどきであっても踏み出すのは自分でしかない。
これはとにかく勇気がいる。
周りは反対するかもしれない。
それでも、本やネットで多少なり背中を押してくれる言葉が絶対にある。
困った時の助けとなる人生の真理は、昔の偉人が沢山の言葉を残している。
ただ自分が探してないから知らないだけで。

なので周りの人の意見だけじゃなく、知らない人の色々な意見を柔軟に取り入れたい。
今精神的に安定してても、いざ挫折した時に多少なりそれが保険になるはずだ。

、、と言うのを改めて自分に言い聞かせて、読書は続けていきたいと思いました。

変なまとめ方。笑
なにか途中からまとめむずかったので、いい意味での妥協、諦めを早速発揮しました。笑

さて、本書での『人に怒らない重要性』についての記述がかなり目から鱗だったのですが、これは別記事にまたまとめようかなと思います。

おわり。



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