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【子育てエッセイ】息子はどこまでもスーパーヒーローだった

「お母さん!〇〇くん、今日すごかったんですよ!」

この4月で年長になった息子。2日目にして、急成長した息子の様子を先生が興奮気味に教えてくれました。(3年間同じ担任の先生なので、年少から成長をよくみてくれています)

まだ一週間も経っていないけれど、すでに年長の意識が芽生え、息子はできることが格段と増えたんです。

というより、本当はできるけれど、年長になってからやると決めていたかのよう。

息子は、人前で発表する機会の多い保育園に通っています。

控えめ&恥ずかしがり屋の息子は、いつもモジモジしながら小さな声で発表していました。

ところが、その日お友達の誕生日会の司会を努めた息子は、大きな声でハキハキと発表したようなのです。

わたしは、てっきり年長になったからがんばったのかと思っていました。

すっかり自信をつけた息子に「今日、大きな声で司会さんできたって先生に聞いたよー!すごい!なんで、がんばってみようと思ったん?」と聞いてみました。

すると、息子から返ってきた返事は少し違いました。

「〇〇ちゃんがいつも声が小さいから」

一緒に務めた司会さんの女の子も恥ずかしがり屋でいつも声が小さいから、自分が頑張らないといけないと思ったというのです。

正義感が強くて、優しい息子。

正義のヒーローである仮面ライダーに憧れている息子。

「街の安全を守りたい」「困っている人を助けたい」「悪い泥棒を逮捕したい」そんな理由で警察官になりたいと夢を語る息子。

大人しい2人が司会に指名されたとき、先生は内心大丈夫かなと心配したといいます。

自分一人では、いつも恥ずかしいが勝ってしまうけれど、誰かのためになら力を発揮できる息子はもうれっきとしたスーパーヒーローだと母は思うのでした。


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