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文章も営業もやりたいこともひとりよがりにならないように
Kindleの原稿が書き上がって感じるモヤモヤから、読まれる文章や本のことを考え、先日経験したサービスを提供する営業のこととリンクした話を書きたいと思います。
ぐるぐる頭の中を巡って行き着いたのは、「ひとりよがりになってはいけない」ということ。
ひとりよがり:自分が良いと考えていることを他人のことを考慮せずに、押し通そうとすること
昨日、ようやくKindle本の原稿が書き上がったのに、なんだかしっくりこない。
書きたいことは全部書き切ったという感覚はあるものの、読者さんは果たして全部読み切ってくれるのだろうか?とか役に立つことはあるのだろうか?とか悶々としていました。
夫に読んでもらった感想は、自分は近くにいて内容を知っているからふんふんと読めたけど、なんかちゃんと書き過ぎているというかボリュームが多いというか…と言われてやっぱりかと思った。
自分が伝えたいことをひとりよがりに書いていたのではないか?と感じたのです。
ひとりよがりと言えば、先日、本屋さんにフラッと立ち寄った時のことを思い出します。
「10分間無料でハンドマッサージをしてるんですが、いかがですか?」と声をかけられた時のこと。
最初は、本屋さんの入り口でハンドマッサージしてもらうなんてちょっと恥ずかしいという理由で、「あ。大丈夫です。」とお断りをしました。
ビジネス書、レシピ本、エッセイ、絵本など色んなコーナーをぐるぐるして15分、20分くらい経った頃。
また、あのお姉さんが、「先ほども声をかけさせてもらったんですが、お時間があるようでしたら、マッサージいかがですか?綺麗になりますよ?」と声をかけてきたのです。
なんだかモヤッとして、苦笑いでお辞儀をして通り過ぎてしまいました。
その時に感じたモヤッの正体は、暇人だと思われてる!?と感じたから。
確かにぷらぷら当てもなく本を見ているように見えたかもしれないし、実際に時間がないわけではないけれど、暇人だと思われるのは気持ちのいいものではありません。
「時間があって、無料でハンドマッサージができるのになんでやらないの?」って言われてるように感じたのです。
そのことを営業マンの夫に話してみたら、
「その人は、もともとお客さんとして無料提供とか試供品とかが好きなんやろ。自分がお客さんやったらやるのにって思ってることを取っ掛かりに話してる。でも、実際は無料が好きなお客さんばっかりじゃないし、ハンドマッサージした後に何か買わされるんじゃないかって思う人もいるだろうし、〇〇(私)みたいに暇人だと思われたくない人もいる。もしマッサージの後に商品を勧めることが目的なら、最初からこの商品、新作ですごくよくて今マッサージで試させてもらってるんですけど、いかがですか?とか、せめてお時間がないかもしれないんですが、10分だけどうですかって声をかけるべきだったね。あとは、ここがどこかも考えるべき。本屋さんに来ている人は少なからず本に興味がある人。マッサージから入るんじゃなくて本というキーワードから話をしてくれる状況に持っていくこともできると思う。」
という返答が。
目の前のお客さんがどんな人かもどんなことを考えているのかも分からないのに、相手を考慮せずに自分がやりたいこと伝えたいことを押し通そうとしてもだめだという気付き。
私の本は、この店員さんと同じことをしていたのかもしれないと思ったのです。
これから、編集者さんの力も借りながら、どなかのきっかけとなれるような本、読んでよかったと思ってもらえるような本を作っていきたいと思うのでした。
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