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【読書記録】子どもを呪う言葉・救う言葉

以前、「子どもを呪う言葉・救う言葉」の序章を読んで、言葉の扱い方に注意しようと思った話を書きました。

この時書いたのは、言葉と子どもの主観的事実について。

でも、全部読み終わってから、言葉そのものが100%悪というわけでもないことを理解しました。

そんなつもりはない些細な言葉の数々を子どもがどう受け取るかは、色んな要因が絡み合っているのだと思うのです。

今後の私の子育て方針を考える上でもたくさんの学びがありましたので、レビューをまとめておきたいと思います。


言葉が「呪う言葉」になる時

・みんなと仲良く
・早くしなさい
・気をつけて!
・何度言ったらわかるの
・勉強しなさい

本の中では、この5つの言葉が呪う言葉として、挙げられていました。

でも、親の立場に立ってみると、それぞれ子どものためを思ってかけていた言葉。

確かにみんなと仲がいいに越したことはないのかもしれないし、怪我をして泣いている我が子をみるのは辛いし、勉強はできた方が将来の選択肢に繋がるのかもしれない。

でも、それを子どもが自分のためを思って言ってくれてたんだなと思える時って、親が子どもの気持ちを理解しようとしていると感じた時だと思うのです。

話を聞いて、あなたは、そう考えるんだね。と認めてもらえた時に、初めて親の話に耳を傾けるようになる。

その言葉そのものがダメなのではなく、親の意見と子どもの意見、それぞれが尊重されることが大切なのだと感じます。

親は、子どもの気持ちを認め、でも、やっぱり自分の意見は勉強が大事だと思うと話した先に、勉強をするかしないのかを選択するのは子どもの問題。

親の意見と違う行動を取っても、子どものことを尊重する姿勢が大事だと思いました。

子どもを観察する大切さ

子どもは、親が怒るかもしれないとか、悲しむかもしれないとか、心配するかもしれないと親の顔色を伺って、自己主張できない場面もあるでしょう。

著者の父はいつもこんなことを話されていたようです。

口癖のように言っていたのは、「子どもは思っていることの 1%も口に出せない。だから保護者や教師は常に子どもを観察して、何か異変が起きていないか確認することが大切」ということでした。「子どもが助けてと言ったときは、すでに事態の深刻さは回復が難しいところまで来ている」とも言っていました。

犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉

その時に、話せても話せなくても、親はいつも自分のことを気にかけてくれていると感じることができると安心感を抱くのです。

私自身も学校で何かあった時は、母が「学校で何かあった?」と必ず聞いてくれていたなと思い出しました。

100%完璧な子育てを目指さなくていい

親も人間だからこそ、時に子どもを傷つけてしまう言葉をかけてしまうかもしれない。

でも、自分がよくなかったなと思うことがあれば、正直に謝ることが大切だと思います。

感情的になっていてその時聞けなかったら、冷静になってから子どもの気持ちを確かめてもいいでしょう。

そして、1人で100%を目指さなくても、夫婦で得意不得意をフォローし合えていたらそれはそれでオッケーなのだと思いました。

子育てに正解はなく、子育て方針が正しかったのかは、子どもが大人になってからしか分からない。

だからこそ、たくさん考えながら試行錯誤していきたいと思います。

自分の子育てや考え方を振り返りながら、考えさせられる学びの多い1冊となりました。


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