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変わることに対する期待とワクワクを抱いた高校一年生の夏

髪を染めた日というnoteのハッシュタグを見て、髪を初めて染めた15年前のことを思い出していました。

15年前の私は、ぱっちり二重のハッキリした綺麗な顔立ちのいつも明るく堂々としていて自信に満ち溢れている1人の女性に憧れていました。

その女性は、母の友人で私より15歳くらい年上の人でした。

当時、私が第一印象に抱かれる印象は、「おとなしそう」「真面目そう」ばかりで、私の憧れの人とは正反対。

私の薄い顔立ちはどうすればハッキリした顔になれるのか。

奥二重をアイプチで二重にし、アイラインで目を囲み、つけまつげをつけ、メイクはどんどん濃くなっていきました。

ギャル雑誌を毎月買い、服装もどんどん派手に。

そして、高校1年生の夏休み。

私は、髪の毛を明るいオレンジっぽいブラウンに染めました。

明るくなった自分の髪色を見て、世界の見え方も少し変化したような不思議な感覚になったことを今でも覚えています。

自分が嫌いだったわけでも、だめだと思っていたわけでもなかったけれど、自分ではない誰かに憧れ、強く変化を求めていたあの頃。

メイクやファッション、ヘアスタイルは自分を変えたいという欲求の表れなのかもしれません。

結局私は、そのあと派手なメイクもファッションも飽きてしまったことと、自分に似合っていないことに気付き、アイプチもつけまつげもギャル雑誌も服も手放しました。

自分が好きなもの、嫌いなものはなんだろう。
自分に似合うヘアスタイルはなんだろう。
自分に似合うファッションはなんだろう。
自分がやりたいことはなんだろう。
自分の長所、自分の良さってなんだろう。

自分を見ずに誰かになる試行錯誤をしていた10代を抜け出し、やっと自分に向き合い始めた20代。

色んなジャンルのファッションを着てみたり、ヘアスタイルにチャレンジしたり、髪色を変えてみて、ようやく自分のことが分かり始めた30代の今日この頃です。

今の2カ月に一度の髪を染める日は、高校1年生の夏休みの髪を染めた日とはまるで違う心境。

あの頃ほど自分を変えることに対して期待感とワクワク感に胸を膨らませていたことはないと思うのです。

#髪を染めた日

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