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新人王は誰の手に?12球団若手選手をチェックする(セリーグ編)

こんにちは、すずです。

120試合のうち1/3〜1/2の日程を消化したところですが、第1回の新人王候補を見ていこうと思います。

昨年はヤクルト村上が36本塁打96打点、一方でリーグ最低打率の.231、リーグワースト新記録の184三振とインパクトある成績を残し新人王に輝きました。

ギリギリまで対抗馬だったのは阪神の近本。ルーキーイヤーで新人最多安打記録更新の159安打に盗塁王と、こちらもルーキーらしからぬ活躍でした。

今年は、広島のルーキー森下と巨人の戸郷が本命と言われていますが、果たしてどうか。早速見ていきましょう。

巨人

巨人は有資格の一軍メンバーが特に多いんですが投手と野手から2人ずつ紹介します。

●戸郷翔征
18年ドラフト6位で聖ウルスラ学園高から入団。19年9月にデビューし2登板1先発で1勝利。

今シーズンは開幕からローテーションを守り7先発で5勝2敗、防御率2.45。40.1回を投げて43奪三振と150キロ前後の直球とスライダー、不規則な変化のカットボールとスプリットで三振を奪います。

このままローテーションを守り1年投げれば120試合制ながら二桁勝利は狙えるでしょう。

●大江竜聖
16年ドラフト6位で二松学舎大付高から入団。19年開幕直後にデビューも8登板、防御率6.75と不本意な成績で終える。

今シーズンは腕を下げ、プレートの立ち位置も変え、変則サイドスローに挑戦。
開幕1軍こそ逃すも7月に昇格しここまで11試合に登板し防御率0.71で1Hと安定感抜群。高木京が怪我で離脱したこともあり勝ちパターンでの起用も増えている。
中川、トレード入団の高梨と変則左腕トリオとして今年ブレイクの予感。

●北村拓巳
17年ドラフト4位で石川星陵高を経て亜細亜大から入団。18年7月に1軍デビュー。

19年は2軍で出塁率1位、打率と安打は3位と着実に力をつけてきた。

今シーズンは開幕1軍を掴み取るとここまで31試合に出場し打率.283、2本塁打9打点。対左オーダーで1番セカンドの起用も増えきた。

若手選手の中では比較的大柄で長打も打てるタイプ。意外にも守備は上手くキャッチャー以外の全ポジションを守れるユーティリティさもある。

●増田大輝
15年育成ドラフト1位で四国独立リーグの徳島インディゴソックスから入団。
大学中退から鳶職を経験し、草野球から独立リーグのトライアウト入団を経て巨人に育成入団したキラキラ経歴の多い巨人選手の中では異色の経歴。

3軍から着実にステップアップして17年7/28に支配下登録。(登録期限は7/30なのでギリギリ)

19年は4月に一軍昇格すると75試合に出場しチームトップの15盗塁をマーク。盗塁成功率は88.2%で鈴木尚広2世として注目される。

今シーズンは開幕から代走のスペシャリストとして34試合に出場しリーグ2位の10盗塁をマーク。出塁率も.375と控え選手としては比較的高い数字を記録している。
途中出場が多いため新人王は難しいかもしれないがタイトル獲得に期待のかかる選手。

8/6の阪神戦では大差で負けている場面で登板し0.2回を無失点に抑えた。この登板は野球界で大きく議論になり一躍知名度がアップした。

DeNA

DeNAは投手も野手も有資格者で現時点一軍に残っているメンバーがいません。まだシーズン1/3ほどですが新人王は厳しい印象です。
(来年以降に期待の選手を紹介します)

●伊勢大夢
19年ドラフト3位で明治大から入団。
U23日本代表にも選ばれた逸材で大学時代は広島に入団の森下と共に活躍しました。

今シーズンは5試合に登板し5回を防御率1.80とまずまずの内容。今シーズンまだ出番はあると思うので頑張ってほしいですね。

●坂本裕哉
19年ドラフト2位で立命館大から入団。チームメイトの東の二学年後輩にあたります。
開幕からローテーションに入り初登板で6回無失点で初登板初勝利。
現在は足首の捻挫のため抹消されています。
ここまで登録されていないので少し復帰に時間がかかっていますが、若手投手王国のDeNA期待の若手です。

阪神

阪神からは登板機会の多い2投手を紹介します。

●馬場皐輔
17年ドラフト1位で仙台大から入団。18年に先発として2試合、19年にリリーフで2試合投げるも通算防御率は6.75といい数字は残せていません。

勝負の今シーズンはここまで16登板で6H、防御率は1.88とブルペンの中心選手に。矢野監督期待の選手

●小川一平
19年ドラフト6位で東海大から入団。OP戦後半から一軍に合流すると開幕後も一軍で多く登板機会を与えられています。

今シーズンは14試合に登板し13回を防御率7.62。数字は今一つなんですが、首脳陣としては経験を積ませると割り切って起用している感じです。

広島

●森下
19年にドラフト1位で明治大から入団。当初は複数球団の競合も予想されたが佐々木朗(ロッテ)、石川(中日)、奥川(ヤクルト)に指名が集まり一本釣りで入団

練習試合やOP戦では打ち込まれたが開幕後はローテーションを守り7先発で4勝2敗。46.2回を投げて奪三振は51。防御率は2.31に。

8/14の中日戦では2安打12奪三振で完封と素晴らしい投球を見せ、巨人戸郷とハイレベルな新人王争いをしています。

● 島内颯太郎
18年にドラフト2位で九州共立大から入団。ルーキーイヤーは25試合に登板し防御率4.40。

今シーズンは12試合に登板し防御率2.93、WHIP0.98と安定感のある投球を続けています。

中日

中日も新人王を狙えるレベルの出場機会を得ている選手はいなかったので期待の新人王有資格者を紹介します。

●石川昴弥
19年にドラフト1位で東邦高から入団。U18日本代表の4番で打力では世代屈指。

今シーズンは7月に1軍に昇格もここまでは14試合で打率.222。36打数の12三振と1軍レベルにはまだ少し時間がかかる様子。

●根尾昂
18年にドラフト1位で大阪桐蔭高から入団。同級生の藤原(ロッテ)、柿木(日ハム)、横川(巨人)とともに大阪桐蔭の4期連続甲子園出場と3年次の春夏連覇に貢献。

投手とショートの二刀流として注目を受けたが本人の希望もありプロではショート一本で勝負。

今シーズンは6試合に出場し打率.067。出場機会を求めて外野の練習もスタート。ポテンシャルは高いだけに今後中日がどう育成していくか。

●郡司裕也
19年にドラフト4位で慶應大から入団。小中高大と全国に出場する野球エリート。郡司自身の自分の強みは「勝てる捕手としてやってきたこと」。強気のリードとプロでも上位の肩の強さでドラゴンズの正捕手争いに名乗りを上げる。

ドラゴンズは正捕手不在の状態が続いてるだけに郡司が台頭してくると面白いですよね。
OP戦や練習試合でも出場機会を多く与えられ、今季はここまで5試合に出場し打率.308、2打点

ヤクルト

ヤクルトは有資格者で今季1軍で記録されてる選手はなんと12人。その中で投打で出場の多い2選手を紹介します。

●清水昇
18年ドラフト1位で國學院大から入団。19年にデビューし11登板3先発も0勝3敗で防御率7.27。26イニングしか投げていなかったこともあり新人王の資格を有して今季もチャレンジ。

今季は22試合に登板しリーグトップの15H、防御率2.70と勝ちパターンのセットアッパーとして投手陣の立て直しを掲げる高津ヤクルトのブルペンを支えます。

森下と戸郷の次点で考えたら清水が上がってくると思っています。セリーグ新人王争いだと3番手にはつけているかなと。

●渡邉大樹
15年ドラフト6位で専修大学松戸高から入団。中学時代は陸上短距離で全国大会に出場の俊足。

17年、19年に1軍出場も通算18試合11打数1安打。ステップアップしたい今季はここまで33試合に出場し打率.273、2盗塁。まずは代走や守備固めから存在感を出していきたい。

ヤクルトは外野のレギュラーの青木も38歳。売り出し中の山崎晃や濱田と共にアピールを続けます。

最後に

セリーグは巨人戸郷と広島森下の一騎打ち、次点でヤクルト清水昇、さらに次いで阪神馬場、巨人北村、巨人増田大あたりかなと思っています。
昨年の近本と村上が相当ハイレベルでしたからね。タイトルホルダー並の活躍が求められます。清水が最多ホールド、増田大が盗塁王とかになってくると話は変わってくる気がしますが。

12球団まとめる系は結構大変ですね。パリーグ編もすぐアップする予定です。


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