不寛容

なんでも書いていい。誰かに価値を提供するためではなく、自分の思考を形にするための場所。…

不寛容

なんでも書いていい。誰かに価値を提供するためではなく、自分の思考を形にするための場所。 でも自分のために書き殴ったことの何かが、他の誰かにも意味を持つことはきっとあると思って。

最近の記事

断片的走り書き[主体的に生きるのむず]

どこまで行っても、死ぬ気で生きるなんてことできそうにない。 茫漠の苦しみがある。漫然の苦しみ。虚無の苦しみ。「斯くあるように生きなくても良い」と感じながら生きることの苦しみ。自由であることの苦しみ。 「これしかない」と信じられること。「こう生きるしかない」と信じられること。学生時代の恋愛は「この人と結婚するんだ」と息巻いて繰り広げられる。そのエネルギーが羨ましい。「それを生きるという選択肢を選ばなくても良い」と感じることは、つまり「それは私じゃなくてもいい」と感じることだ。

    • 「人をジャガイモだと思え」の可能性

      「観客のことをジャガイモだと思え」というのは、あくまで一対多の状況で、緊張をほぐすためにやむを得ず行うから一理あるのである。だから、一対一の状況で目前の人間をジャガイモにすることはない(と思う)。しかし、一対多より一対一の方が緊張して上手く振る舞えないという人はいると思うので、「ジャガイモ化」はそうした人を救う技術になり得るように思う。ただ自分は今までそうしたことをしてこなかった。人間をジャガイモだと思って扱うことが冷静に考えれば無礼であると気づいてしまうのか、はたまた目の前

      • 犬のまなざし

        妻の希望で、2023年8月下旬にカニンヘンダックスフンドを飼い始めた。 私にとって初めての犬との生活である。日々、いろんな新しいこと、知らなかったことと出会う。抱っこの際の注意点とか、カニンヘンダックスフンドは元々ウサギを追いかけていた猟犬種らしいこと(事実かは知らない)とか、お手は簡単に覚えさせられても、おしっこの場所はなかなか覚えさせられないとか。 それらは大抵の場合、犬に関する知識だ。しかし犬との生活は、時々、自分に関する新たな知識も与えてくれる。そこまで大袈裟でもない

        • 教養

          なんか谷川俊太郎とボカロP?の人の対談記事がTwitterで話題になっている。 「谷川は詩人にも音楽にも詳しくて、ボカロPの人は宮沢賢治もビートルズもあんまり知らない。教養の差が〜」的なノリを軸にいろんな人が騒いでいると認識している。 教養っていう言葉を、博学っていう言葉と同じに捉えている人が多いのだろう。まあでも違うような気がする。なぜ教養はcultureなのか本当に正しくはよくわかっていないのだが、ザッとググれば「心を耕すから」的な安易っぽい解説に出くわす。でもじゃあ文化

        断片的走り書き[主体的に生きるのむず]

          「科学的に正しい読書術」金川顕教

          こんなに面白くない本あるのか。 107冊の参考文献を使ってやったことは、簡単なグルーピングと、 ものすごく薄い読書術50の解説。 目次、前書き、後書き、参考文献、奥付などを除いた本編は232ページ。 一つの読書術につき約4.6ページしか割けない計算だから、一つ一つを詳細に語る余裕はない。だから、本書の価値は解説にあるのではない。では、どこか。50個もの読書術をまとめて紹介したところにある…と言いたいところだが、なぜかそこにも価値がない。 “エビングハウスの忘却曲線”といった

          「科学的に正しい読書術」金川顕教

          ウマ娘に廃課金してからドストエフスキーを読んだり、ゴールデン街で飲み明かした始発電車でフランス語を勉強したりすることが編集者にとって大切なことかもしれない。

          ウマ娘に廃課金してからドストエフスキーを読んだり、ゴールデン街で飲み明かした始発電車でフランス語を勉強したりすることが編集者にとって大切なことかもしれない。

          コンビニで肉まんを買おうとしたらあんまんしか売ってなかったとき、「じゃあ、あんまんで」って言っちゃうのバカ。デリヘルで指名した女の子が予約いっぱいだったとき、電話で勧められた娘に入っちゃうくらい何も考えてない。

          コンビニで肉まんを買おうとしたらあんまんしか売ってなかったとき、「じゃあ、あんまんで」って言っちゃうのバカ。デリヘルで指名した女の子が予約いっぱいだったとき、電話で勧められた娘に入っちゃうくらい何も考えてない。

          自分のやりたいことをやるしか能のない人間は、つまりオナニーしかできない人生なので、人の役に立つためには人を感動させるオナニーをするしかない。いま、オナニーへの覚悟が問われている。

          自分のやりたいことをやるしか能のない人間は、つまりオナニーしかできない人生なので、人の役に立つためには人を感動させるオナニーをするしかない。いま、オナニーへの覚悟が問われている。

          「何を読めばいい?」と聞かれ。

          小林秀雄は「トルストイを読め」と言ったらしい。 お隣の編集長は「ドストエフスキーとマルクスを読め」と言った。 ジョージ秋山も「ドストエフスキーだ」と言ったらしい。 読みましょう。

          「何を読めばいい?」と聞かれ。