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読書④ ワーク・ファミリー・バランス

今読んでいる本が面白いので記録。

ワーク・ファミリー・バランス  高橋美恵子

まだ途中だけど、これがすごく面白い!
産休育休の男女の考え方の違いや、日本と他国の考え方や制度の違い、仕事や家事育児に対する思いなどの違い、、、とても勉強になる。

日本人の考え方は、アップデートされていないのだろうか。
女は家庭、男は仕事。
昔はそれで本当に成り立っていたのだろうか。

お金の面では成り立っていたのかもしれない。
終身雇用制度が当たり前で、家族をしっかり養えるくらいのお給料があって、お金を預けたら金利もそれなりにあって…
父親が一人働くだけで、十分だったのかもしれない。

じゃあ家庭はどうだろう。
母親一人で家事をし、子どもを育てる。家事はなんとかなっても(しんどいけれど)育児はどうだろう?今よりも子供が多かった時代、なんにんもの子を母親一人で抱えて、家が回っていたのだろうか。母親の精神面は大丈夫だったのだろうか。それが普通だから、みんな当たり前にこなしていたのだろうか。

今では終身雇用の会社は少なく、お給料は上がらず、父親ひとりの給料でやっていけないのが現状。(そうじゃない家庭ももちろんある)
必然的に母親も働かなければいけない。それでも「女は家庭、男は仕事」の考えが変わらなければ、女性はとてもしんどいのではないだろうか。
お金を稼ぐためでもあるが、社会に出たい、仕事を続けたいという女性も多いと思う。そうなると「女は家事育児仕事、男は仕事」となる。

「女は家庭、男は仕事」だと、なんとなく役割分担してるのかな、と思えるが(それでも家事育児に休みがないのは想像が容易い)「女は家事育児仕事、男は仕事」だと、「男の人は仕事しかできないの?」となってしまう。それとも男の人は、女の人の「家事育児仕事」を全部ひっくるめたくらいの「仕事」の量なのだろうか。

現状日本は「男女平等」と言ってはいるが、果たして本当にそうなのだろうか。

私は正社員として勤めていた会社で産休育休を取得し、復帰した。
その際「残業はできない」とあらかじめ伝えることになったのだが、どうして私だけ残業ができないのだろう?という気持ちもあった。
父親だけ当たり前に残業し、帰宅時間が遅い。私は保育園のお迎えがあるので、残業は全くできない。休みの対応もまずは私、周りの従業員の人に謝り、会議は幾度となく飛ばし、休みをもらう。一方父親は、自分から休むこともせず、「そんなに休めない」と「明日は大事な会議だから」が通る。

誤解のないように書いておくが、私はお迎えに行きたくないわけでもなく、休みに対応したくないわけでもない。けれど、不公平だなと思う。
これは私たち夫婦の問題でもあるが、「家事育児は女がやって当たり前」という社会の風潮の問題でもあると思う。うちだけではないはず。うまくやっている家庭は本当にうらやましい。

またこの会社にいるときに「ちょっと休みすぎ…」と陰で文句を言われて、(上司も一緒になって言っていた)それがエスカレートし、いろいろあって退職した。転職活動中、正社員の道も探したが、全滅。(私の努力不足もあるが…)「残業できないのがね…」「お子さん小さいんですね…」などとよく言われた。結局派遣社員で再就職し、働いている。定時で帰れるところ、お迎えに間に合うように行ける範囲にあるところ…などと条件だけでだいぶ絞られてしまう。幸いすぐに見つかったが、ワーママの再就職は本当に厳しいものだと現実を知った。

私の感じてる違和感は、住む場所(国)を変えたら変わるのだろうか。
配偶者の考えは圧倒的に「女は家庭、男は仕事」
そんな配偶者と今後もうまくやっていけるのだろうか。

どんなスタイルにするかは、世間体に流されずに、それぞれの家庭でしっかり話し合い、決めることができれば1番良いし、もっと外部に助けを求めても良いのではないかと思う。
「男は残業できないとだめだ」「女は必ずお迎えに行かなければいけない」という固定概念が邪魔をして、「男なのに育休とるなんてだめなことだ」「女なのに保育園のお迎えを旦那にお願いしてしまった」などと後ろめたさを感じてしまう。本当に良くないことだと思う。
まずは2人の子どものことを母親側だけに任せず、それからお互いの仕事の割合、家事の割合を決めれたら理想だなあと思った。
そのためには男女平等に扱ってもらえる社会になってほしいなと思う。

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