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今さら振り返る 京都の旅

まりもです。今年5月に伊勢と京都、ちょっと大阪を旅しました。今さらですが、振り返りをしたためます。本記事は後編にあたります。前編はこちら▽


伊勢発

伊勢市駅から近鉄線で京都に向かう。観光特急「しまかぜ」に乗ることになるのだが、ある種のピークを迎えた。なんと先頭車両の展望席だった!

童心に還る。車掌さんのマネをしてみる。移りゆく景色に釘付けになる。あいにく身体は大人なもんでビールをいただく。あっという間に長針が2周した。

車窓からゲームキューブ型の建物が目に入り、京都にやって来たことを実感した。おなじ建物が続けてもうひとつあった。調べると、開発棟を新設中とのこと。

京都着

曇りの京都駅に到着。すっかり夕暮れ時。『VIVANT』 3話でラクダと別れる乃木よろしく、「しまかぜ」にお礼を告げて宿泊先の四条烏丸に向かった。

チェックインを済ませて、ごはん屋「吟味屋菜々色」に向かった。地元の人に親しまれている創作和食店らしい。事前情報は一切持たずに友人に言われるがまま入店した。

会社員やカップルで賑わっていた。コース料理すべてが美味しかった。体験したことのない味付けだったと振り返る。また行きたいと心の底から思う。ここで1日目はおしまい。

瑠璃光院

京都は雨。ホテルの朝食バイキングをいただき祇園四条に移動。気になるパン屋を見つけたので入店した。ここは「SIZUYA(志津屋)」と言い、市内のいたるところで発見できる老舗ベーカリー。一番人気のカルネをいただいた。

叡山電車「ひえい」に揺られて瑠璃光院に向かう。"霊力"の強そうな名で、見た目はポケモン「ルナアーラ」ぽい。関東に比べて関西には個性的な電車がおおい気がする。

瑠璃光院に到着。正直、訪れるまで名前を聞いてもピンとこなかった。中に入って分かったが、「テレビで見たこと」のある映えスポットだった。

敷地内は楓でみちみちていた。またもや楓だ。この旅をとおしてグッと楓に惹かれた。地面に広がる苔が「瑠璃色に輝く」ことからこの名が付いたらしい。

そっと耳を澄ましてみた。「ガサゴソ…ガサガサ…」。景色と交わるはずのない音がした。隣の客がポリ袋を漁っていたのだ! この空間にポリエステルは要らない。

もののけ

河原町に戻り、お昼ごはんにした。訪れたのは立ち食いそば屋の「すば」。30分近く並んだ。西新橋の人気店でも15分だろう。雨があがり、列が進むにつれて期待値もあがるのだった。

印象的だったのは店内BGMで「乃木坂46のオールナイトニッポン」をタイムフリー再生していたこと。汁がこぼれるほど机が歪んでいたこと。そして、味は普通だったこと。

慌てて撮った

鴨川沿いを歩いていたところ、腹痛に見舞われた。お手洗いを探していると目の前にアオサギが現れた。コイツについていったら不思議な世界に誘われる気がした。

便意から復活し、京セラ美術館に向かった。お目当ては「村上隆 もののけ京都」。彼の作品は東京の現代美術展で何度かお目にしたことはあったが、個展に行ったことはなかった。それもそのはず、日本では8年ぶりの大規模個展だった。

展示品ほとんどが撮影OKだったが、掲載は控える。なぜなら言語化できないからだ。形容することも難しい。ただ、たくさんの感動と驚きはあった。はじめて『エヴァンゲリオン』を観たときや、キューブリック作品に触れたときに近いアレ。

堀川新文化ビルヂング

インスタで知って、なんとなく寄ってみたいと思った場所。大垣書店とギャラリーがある建物。催事はやっていなかったが、予期せぬ出会いがあった。

大垣書店に並んでいた「ねこ」のポストカードが気になった。ちょうど雨模様だったこと、美術館帰りだったこともあり運命をかんじて購入した。アーティストの蛭子睦月さんが描かれた作品だった。

自宅にて

いづう

別行動をしていた友人が鯖寿司を用意してくれたので、ホテルで食べることにした。「いづう」は天明元年創業の鯖姿寿司屋。天明と言われてもピンとこない。安永の後、寛政の前らしい…。つまり、江戸時代から営んでいる老舗ということだ!

冗談ぬきで、鯖寿司の概念がかわった。いづうの品を「鯖寿司」と呼ぶのなら、巷にある「鯖寿司」はぜんぶニセモノになってしまう。それくらい異次元の美味しさだった。その後、ちょいとお酒をたしなみ就寝した。

大阪へ

京都は晴れ。友人の計画ニキも最終日はノープランとのことで、なんとなく大阪に向かうことにした。チェックアウト後、四条通りを歩いて阪急に乗る。

大阪も晴れていた。通天閣の近くにすきなお店がある。ミックスジュース発祥の地と言われている「千成屋珈琲 本店」だ。ここを訪れると大阪にやってきた感がある。

新世界では「冷コー」をよく目にする。これはアイスコーヒーのこと。「れいこー」と読むのだが、僕はずっと「ひえこー」とよんでいたので笑われた。

新世界には古の遊技場がたくさんある。特にスマートボールは人気だ。パチンコの類なので未成年は入れない。僕は100円で飽きてしまったが、友人は30分以上プレイしていた。

遊技場をあとにして新世界を散策した。訪問は3回目だが、ちゃんと歩いたのは初めてだった。北側にはムフフ♡なお店が点在していた。時間があれば探検してみたかった。ノースフェイス創業者の名言を引用しよう。「Never Stop Exploring」

旅の終わりが近づく。心斎橋方面に戻ると営業準備中の居酒屋が並んでいた。時間があれば本当に行きたかったのは「味希」。とある芸人さんの実家だ。実在していたことにテンションが上がるも、夕飯は新幹線内で済ませるのだった。

以上。京都(と、ちょっと大阪)の旅でした。