見出し画像

月報Okishima Life 2022.4 揺れ動く季節の変わり目

季節の移ろいを感じる4月を楽しむ


今年の桜は長期に渡り満開!

この季節を感じるのに欠かせなくなった沖島の桜。今年は雨風もそこまで吹き荒れることなく見事に、長く、美しく、咲き乱れていました。これを見なきゃ4月は始まりません!!!
(個人的には、2枚目の郵便局前のトンネルがけっこう好きです!)

沖島港すぐ、漁業作業所前
画像2
郵便局前
画像3
通称‟やえもん桜”(コミセン前)
画像4
桜のトンネル(千円畑道中)

今年はお花見広場で花見をしました

3月後半、いよいよ桜が咲き始めるぞ!と胸をふくらませている時、
「そういや、沖島の桜の下でゆっくりと花見をしたことがないなー」
と、ふと思い、今年は決行してみることにしました。
場所はおなじみお花見広場。
お花見広場は桜以前に、太陽に近いので比較的暖かく気持ちがいいし、景色が抜群すぎて花見にはもってこいのロケーション。
桜のシーズンでなくともおすすめなので、ぜひ、ゆったりしに登ってみてください。(夏は蜂がいるので、春、秋が個人的にはおすすめ)

登山口までの道中、沖島港周辺を一望できます
桜と琵琶湖に見守られながら、ハンモックでワーケーション花見
桜と琵琶湖
下山した後、桜のトンネル、ここも映えますね

島内外での様々な交流の場が戻りつつあります


民泊に交流の場が戻ってきました

ここ最近までは交流の場を開くことは中々難しかったのですが、自然と交流の場が戻ってきたように感じています。ごはん会をするとなれば、みんなが来るまでに会場の準備をせっせと。今日はどんな感じになるかな?どういう席順になるんかなー?と、一人妄想をしつつの、その時間がわくわくして楽しい。
島内外の方々が交わる場は、シンプルに楽しいし、沖島の先を見据えた上では必須だ、と改めて感じました。
これからも徐々に開放していきます。

しゃぶしゃぶの日
たしか、真ん中でモロコを焼いた日
干物を焼いた日
フナの唐揚げを揚げたりモロコを焼いた日
琵琶湖とも交流されてます

島外での交流の場も少しずつ増えてきています

漁師の見習いに突入し、週6で島生活を送るようになった自分にとって、島外での交流はとても貴重になってきています。様々な垣根を超えた人たちと出会えるので、普段の暮らしとはまた違った刺激を受けたり、学びや楽しみがあるからです。島内外の架け橋的な役割も担っていきたい自分にとって、島外の感覚と島内の感覚はバランス良く持ち合わせていたいなと思います。
ちなみにこちらは、先日行った島外での持ち寄りご飯会。琵琶湖の漁師、漁業関係者などの持ち寄りなので、自ずと琵琶湖の湖魚料理がズラッと。
最高に贅沢な時間で、最高に学びや楽しみがあった場でした。

イサザ、氷魚
二ゴロのジョキ、酢味噌和え
ビワマス
ビワマス炙り
ビワマス漬け
ビワマス漬け丼
カジカ酒

沖引きシーズンラストスパート、見習いあと11ヵ月の現況


沖引きラストスパートの浅瀬はいろんな魚が獲れます

この時期になると産卵のため、沢山の魚たちが浅瀬に集まってきます。スジエビを追いかけるスジエビ漁師も同様に、日を追うごとに浅瀬に向かいます。向かう道中、深さによって入ってくる魚種にも変化があり、この時期の沖引き漁はおもしろいです。

ヒワラと二ゴロ?とニゴイ
(まだフナの見分けがつきません。)
ホンモロコとハスゴ
ウグイ(子)
スゴモロコ
ヒガイ

ナガハマダシ

琵琶湖で吹く風には種類があり、各々名称があります。例えば有名どころで言えば、比良山地から吹き降ろすように吹く北西の風‟比良おろし”など。

その中で今月実際に経験したのが‟ナガハマダシ”。
この日は姉川河口周辺まで漁に行っていたのですが、中々の波が南風と共に立ってました。帰りは大変だろうなーと思っていたら、「これはナガハマダシやから、多景島まで帰ってしまったら大丈夫」と。
「そんな、ばかなー」と思いながら帰っていたら案の定、多景島越えたらスッと何事もなかったかのような穏やかな湖面に。
この時期特有の波らしいです。
潮の流れも気づいたらコロッと変わっていたりするし、琵琶湖って不思議だなーと改めて思いました。

姉川河口周辺
多景島越えた辺り

はえ縄漁の準備

最近教えて頂きながら準備しているのは、はえ縄漁の漁具。中々難しいのかなと思っていたら、そうでもなかった、。ただ、針と枝糸、枝糸と道縄を1つ1つ確実に(ほどけないように)結んでいくのには中々の根気が必要。今回はとりあえずそれを100本。地道に繋げていきあともう少しといったところです。
(ありがたい事に道縄は使用済みの物を頂いたので、付いている針や枝糸を外すところから。)

ウナギ獲りの0歩目といったところです。

頂いた道縄。これをほどいて、切って、整理するところから。
道縄だけ綺麗に整理完了
針と枝糸を結ぶ
100本完成。発砲ケースは刺せるので、はえ縄漁具収納に最適。
針を付けた枝糸と道縄を結ぶ。
こんな感じで、一定間隔を測りつつ結びながら別の発砲に移動させていく。

より一日一日が大事になり、不安が募りだす見習い3年目

ついに先月漁船に乗り始め3年目に突入し、より一層、一日一日が大事になってきました。見習いの終わりがリアルに見えつつある今、『ほんとに、このまま自分が独立して一人前に操業する事が出来るのだろうか』と、不安ばかりが募るようになってきました。
漁法別で考えても、
エビたつべは、5月~8月頃(約4カ月)
沖引き漁は、8月頃~2月末(約7ヵ月)
と、あとわずか。
これに踏まえて、漁具や漁船の準備も必要。
最近はこんなことばかりが頭にこべりついています。

ただ、こればかりは‟期限があるうえでの研修”ならあるあるな気もするので、考えていても仕方がない気もします。
自分個人としては自身が動ける事をきっちりやっていくのみなので、コツコツとこなしつつ、不安を払拭して少しでも先を見据えれるようにしていこうと思います!
(という、研修真っ只中の現況に対しての考えを少しでも参考にして頂けることがあれば嬉しいなと思い、綴らせて頂きました。)
現況は今しか書けないので、こういうのもちょい出ししていこうと思います。

琵琶湖に出漁する度に景色は移り変わりを見せます。

今月の湖魚料理たち!

二ゴロの幅が広がった4月

今月は、二ゴロの今まで食べてこなかった部位の活用普段の食べ方に一工夫といった部分での幅の広がりがありました。より無駄なく食べられること、より美味しく頂けること、に感謝です。

①皮炙り熟成ジョキ

皮のままジョキジョキ切ることから名ずけられた二ゴロの刺身‟ジョキ”。いつもは酢味噌に和えたりで食べるだけですが、少し皮目を炙ってみました。ビワマスでもそうですが、軽く香ばしさと共に、ワンランク上のキリっとした感じが味わえました。ぜひ、お試しあれ。

炙った後の皮目
最高に美味しかったです。

②ジョキの【生】子まぶし

鮒の子を生で食べたら美味しかったのでこれはもしかして!?と思い、ジョキに生の子をまぶしてみました。予想的中。スルッとした口当たりの子と、コリコリ食感のジョキが抜群に合う。鮮度の良い子持ち鮒が手に入った際はぜひ、お試しください!

これに
薬味や醬油などを

③ウロコチップ

「ウロコも食べられるよ」と、知り合いに教えてもらってそんなこと一度も考えたことなかったので度肝を抜かれました、。せっかくなので、自分でも二ゴロのウロコでやってみました。水分をしっかり取り、油でさっと。あとは、塩などで味付けしたら、パリパリ食感のお酒のアテが完成です。
無駄が出ない食べ方をしたい自分としては、かなりの前進でした。

乾燥中(今回は冷蔵庫に放置したり)
揚げすぎた感じですが、香ばしくパリパリで美味しかったです。

新名所【おきしま展望台】に行ってみました

3月に披露式があり、沖島の新名所として出来た‟おきしま展望台”。場所は旧沖島小学校跡地。湖面から約20mにありとても景観が良く、対岸は伊崎さんから長命寺まで一望できます。堀切港との船の行き来も見え、離島らしい展望台です。
ぜひ、ご来島の際は足を運んでみてください!

この看板が目印。沖島港から現沖島小までの湖岸を歩いているとあります。
正面入口
広い階段
のり面は沖島産の石です
上からの展望。登ってすぐでこんな絶景が待っています。
また、説明もあるので分かりやすい!

今回はここまで!

5月に入ると沖引き漁の忙しさが一旦落ち着き、沖島では春祭りがあったり、個人的にはエビたつべへの仕事替えがあったり。1年間の中で大きな切り替わりのタイミングの1つに感じます。
身の回りの景色なんかはすでに5月の景色に移り変わりつつある中、遅れをとることなく、5月のリズムに少しずつ切り替えていこうと思います。
では、また!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?