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月報Okishima Life 2023.6 エビタツベ苦戦の日々

ぱっとしない6月

今年は梅雨入りが早く(5/29)、雨はぼちぼち降るものの、波のある気候。一向にエビが出てきた!ってはっきり言えるような日は訪れず、全く獲れないわけでもないが、なんともぱっとしない感じ。
全般的に漁の調子は良くなく、なんとも難しい…。気候変動の影響とかもあるのならば、これからの時代を生き抜いていく漁師にいかになるか、これがポイントになるのではとふつふつと感じた、そんな6月です。

見るからに水位が上がったのは一度だけ。

少しずつ改善し、4キリから5キリへ

4キリ(セット)やりきることをとりあえずの目標にしていたが、だいぶ慣れてきたので、1キリ増やすことに。1キリ増やすだけで仕事量が変われば獲れも変わり、だいぶ見える世界が変わりました。周りからは、さっそうに単独で5キリやるのは大したもんやと言ってもらえたりしているので、これをやりきれれば、今年のところは十分だろう、!と思い、やりきることを目標にしました。

移動移動

タツベを増やしたので、あまり遠いところに行きたくはなかったが、中々に獲れが渋かったので、エビを求めて旅に出ることにした。
移動自体ひと手間だが、それよりも遠くに毎日通う事が、中々大変になりそう。さて、4キリだったらまだしも、5キリをやりきれるのか。


後手後手時間足らずで苦戦の日々

現場までの移動時間に加えて、上げる時間(特に潮が早かったり、風が吹いてたり、タツベがこんがらがってたりする日)、、時間に余裕がなく苦戦の毎日。
それに加えてこの時期は、同じところに何度タツベをやっても中々同じようにエビが入らないと聞いていて、実際に『スジエビがきた!』と思ったのも束の間、翌日には全く入っていないことも多々。
次から次にエビの居場所を模索して移動しないとと思うが、一回一回タツベを船にあげないといけなく、2人でやられている方々に対して、単独は時間がかかりすぎて不利すぎる。。少しずつ効率を上げてはいるものの、未だ後手後手の日々。
現時点で半分は移動し、半分はエビを出したらそのまま仕掛けておく感じでなんとか落ち着いた。
まだまだ時間がかかっていて完成形ではない中、ピーカンシーズンが近づいてきているので、より時間との勝負。まだまだ改善が必要です、!

入った!と思ったら
翌日は少ない、
入る時はこんな状態でエビの混雑が目の前に広がる

藻が一気に伸びてきた

晴れ間が続いたある日、タツベを上げるのに琵琶湖を覗くと、なんと水面近くまで伸びている藻の群れ。そこから上げるタツベにはスジエビがそれなりに入っていた。藻があるところにはスジエビが集まるから何度やっても入ると聞いていたので、そのまま同じところに落としてみることに。
すると翌日上げてみたら、たしかに同じように入っていた!それからも、同様にやっていたら、入っていない時もあったが、比較的同様に入っている時が多かった。
藻があるところはあまり動かさないようにして、効率アップに成功です!

よく見かける藻3種

エビタツベでもいろんな魚に出逢える!

沖曳きほど多種類ではないものの、スジエビ以外の生き物たちも匂いに誘われてか、隠れ場所を見つけてなのか、エビタツベの中へ入ってきます。こないだは、小さなウナギが入っていて、『ニョロニョロっ!』と飛び出してきてびっくり!自ら琵琶湖に戻ってくれました。

ヌマチチブ
ハゼ科の魚?
タツベに引っかかってきたイケチョウガイ?の殻
デカい!

団子作りは大体安定してきた

毎度少しずつ調整したかいがあって、安定して、だいぶいい調子で仕上がるようになってきました。匂いも固さも大きさも、材料の仕入れにも慣れてきて、団子作りは好調!

船の管理はこまめに

一年に一度替えているとたいていは大丈夫と教えて頂いたこちらの部品。にも関わらず、気にかけてきれてなく結局替えるまでに破損して、こなごなになっていたので、取り替えるだけでもとても手間がかかるはめに。当然ですが、船の点検や消耗品の管理はこまめにやるのが吉のようです。。

羽根が全て破損
新品、全然別物になってしまった、、

今月の湖魚料理たち!

鯉のアラ焼きと酢味噌和え

久々の大型鯉のフィレはいつものように熟成に。アラは普段汁にしたりするのですが、今回は塩を振って焼きに。大型なので、アラに付いている身だけでもけっこうお腹が膨れます。そして、この骨に付いている身がまた美味しいこと。ここまで食べると、食べ尽くした感maxです!

身を意識して残した腹骨付近がまさにサバの塩焼き

そして熟成フィレを切り、これまでしたことのなかった鯉の酢味噌和え。ねっとりどろっと食感が鯉にも案外いける!これは定番化決定です!

あっちでもこっちでも琵琶湖の景色

たまたま立ち寄ったイオンモール草津の壁一面が琵琶湖コーナーに、!雑学的な内容がおもしろく、指差して見てた方々が印象的でしたね〜。県内にこういったのがちらばっていると嬉しいですね。

こちらはやっと行けた蓬莱マルシェ。琵琶湖のほとりで琵琶湖の魚たちが泳いでる和邇漁師駒井さんのブース。最高に美味しい湖魚料理と琵琶湖の景色でした。

県内各地で琵琶湖を感じられる事柄が多くなってきているようなそんな気がします!

今回はここまで!

未だ納得の出来るような漁獲は見込めていない状況ですが着実に慣れてきているので、今後も改善しつつ、やっていきます!梅雨明けも目の前だ!

では、また!

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