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哀れ

今でも思い出す

フィレンツェに住んでた時、

フィレンツェで知り合った男性アンジェロと

海沿いのリボルノと言う街にデートに行った



なぜかアンジェロに抵抗はなく、

スッと馴染める相手だった


けどアンジェロは会うたびに、壁を作り


少し時間がたつか

それかお酒の力で

話をするようになる


アンジェロに惚れてはなかった


ただ2人で出かけたくて、



よく遊ぶ男友達には、その存在を秘密にしていた


アンジェロとの時間を見られたく

邪魔されたくない

私がアンジェロに少しでも女の顔をしているのを見られたくない

他のコトを考えたくない


アンジェロはそれだけ

不器用だった気がする

喋るのが上手ではない


気がとてもきくわけではない


ただ海辺に行き

柵を越えるとき

そっと腰回りを支えられたり


座るとき

アンジェロの上着を

私の座る場所にひいてくれる


レストランでは、エスコートされ
私の好みをサービスマンに伝えて

スムーズに食事ができる

日本人女性なら

グッとくる行動ではないだろーか


そしてアンジェロは

横でスヤスヤよく寝てしまう


その寝顔を見てるだけで


横にいることに幸せを感じてしまっていた


女と言うのは


母性本能だろーか


守ろうと気持ちになる

そして愛おしいと思う


私がいなきゃと思う



この気持ちが高まり


私が私がと思う時には






セックスができなくなる




おいっ私の母性本能よ


本当に今だして良かったのか?



アンジェロとは
数回セックスした


けど母性本能のせいで


セックスできなくなった



愛おしさが違う方向に走った

三十代女の母性本能

哀れである




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