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分数の線を定規で書く理由

分数の横線を書く際に定規を使用することは、定規の使用方法を習得し、手先の感覚を鍛えるために重要です。しかし、現代の子どもたちは、タブレットやゲームなどのデジタル機器に触れる機会が増え、手先を使った遊びが減少しています。その結果、手先の細かい操作や力の加減に不慣れな小学生が増えています。手先の感覚と脳の発達は密接に関連しており、手先の感覚が鍛えられることで脳の発達も促進されます。そのため、子供のうちに手先の感覚を鍛えておくことは重要です。

実際、算数が苦手な小学生の多くが、コンパスや定規の使用方法に苦労しています。しかし、家庭で手先の感覚を鍛える練習を行っても、ほとんどの子供たちはそれを実践しません。そこで、分数の横線を引く機会を活用して、定規の使用方法を練習することを提案します。これにより、子供たちが定規を使用する習慣を身につけることができ、手先の感覚も向上します。

なぜ分数の横線を定規で引くのかという理由には諸説あるので断定はできませんが納得できそうな理由としてはこれが良いのではないでしょうか。

一部の生徒は手先が器用で、算数もスラスラ解けるため、定規を使用せずに線を引くことができます。しかし、それが許可されると他の生徒に不公平を生じ、教師も生徒たちの状況を把握するのが難しくなります。そのため、全ての生徒に定規を使用するよう指導されるのではないでしょうか。

脳の発達と指先はどんな関係がある?

指先は、身体の中でも最も重要な感覚刺激の器官であり、指先を使うことで脳の血流量が約10%も上昇すると言われています。このことから、指先を多く動かすことは脳に刺激を与え、脳神経の発達を促すことができます。

指先の動きは、特に大脳に大きな影響を与えます。大脳は発語、記憶力、思考力、運動能力などを司る重要な部位であり、指先の運動によってこれらの機能の発達が促進されるとされています。

指先の運動が大脳に与える影響は非常に大きく、特に子どもの発達において重要です。子どもの成長期には、指先の運動を通じて言語能力や記憶力、そして創造性などが育まれます。そのため、指先の動きを促進する活動や遊びは、子どもの総合的な発達に貢献します。

現代のデジタル化が進む中で、子どもたちの遊びや学習は徐々にデジタル化されつつあります。しかし、デジタル機器を使った遊びや学習では指先の動きが限定されることが多く、指先を十分に活用する機会が減少しています。そのため、指先の発達を促すためには、デジタル以外の遊びや活動も積極的に取り入れる必要があります。

例えば、粘土遊びやブロック遊び、パズルなどの手作業や工作活動は、指先の動きを豊かにするだけでなく、子どもの創造性や想像力も育みます。また、絵を描く、手芸をする、楽器を演奏するなどの活動も、指先の動きを鍛える良い機会となります。

指先の運動を通じて脳の発達を促進するためには、日常生活や学習の中で指先を使う機会を積極的に増やすことが大切です。指先の感覚や器用さを育むことは、子どもの将来においても重要な基盤となります。

分数の確認ポイント

小学生で分数が苦手な場合は「どこまで理解できているか」をさかのぼって確認してみましょう。特に小学3年生で学習する内容はとても重要でここを理解できていないと先に進めません。チェックポイントを4つ記載していますので確認してみましょう。

1になる分数

2分の2、3分の3、4分の4など「1」と同じになる分数は分母と分子の数が同じになるということ。

1ー3分の1の計算

1ー2分の1や1ー3分の1などの「整数引く分数」の計算方法を理解できているか。

分け方

数直線や長方形、円などを分けるときの線の書き方ができるかどうか。特に「3つに分けれるか」を確認しておきましょう。

分数の大きさ

「2分の1と3分の1はどちらが大きい?」という質問に対して「3分の1!」と答えてしまう場合は分数の意味を理解していない可能性があります。2択だと当てずっぽうで正解する可能性があるので4択くらいで質問してみましょう。


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