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分数の約分が苦手な場合

小学生が約分に苦手意識を持つことはよくあります。しかし、その原因は掛け算九九の理解不足にある場合が多いのです。分数の単元で登場する約分は、分母と分子を同じ数で割って数字を小さくすることです。この作業には、掛け算九九の知識が不可欠です。

掛け算九九は小学2年生の段階で学びますが、3年生に進んでもこれを理解できていない子供は多いです。さらに、算数の基礎である足し算引き算や割り算に加えて、掛け算九九の計算スピードが遅かったり間違えたりすることで、算数全体に自信を持てなくなることがあります。

約分がスラスラ解けるようになる為には「2×3=6」の考え方よりも「6になる為には2×3」の考え方が必要になります。※数楽の家のホームページから練習プリントをダウンロードできますのでご自由にお使いください。

また、11や12の段も練習することをお勧めします。これらの段も含めて、掛け算九九をスラスラと解けるようになったら、約分だけでなく、将来的に必要とされる計算能力を高めることができます。

約分の重要性も理解しておきましょう。約分をする理由は、同じ意味を持つ分数がたくさん存在するためです。例えば、2/1と4/2は同じ意味を持ちます。そのため、最終的な答えは数字が最小になるように約分されます。

約分をする際には、言葉の選び方にも気を配る必要があります。算数が苦手な子供には、「約分」という言葉よりも肯定的な言葉を使いましょう。例えば、まだ約分できる余地がある場合には、「もう少し工夫してみよう」と声をかけることで、子供のモチベーションを保つことができます。

分数の理解度を確認する際には、それぞれの学年に応じた内容を振り返ってみることが重要です。小学生の分数に関する基本的な理解が不十分な場合は、その先の学習が困難になる可能性があります。つまずいたと感じたら、適切な復習を行いましょう。

算数の基礎をしっかりと身につけることは、将来の学習においても大きな役割を果たします。掛け算九九や約分の練習を通じて、子供たちが自信を持って算数に取り組めるようサポートしていきましょう。

各学年の振り返りポイント

小学5年生の場合、分数の基本的な操作や変換、大きさの比較などに重点を置く必要があります。それに対して、小学4年生では、帯分数と仮分数の概念や基本的な四則演算、数直線を使った考え方などに焦点を当てることが重要です。そして、小学3年生では、分数の基本的な概念や分け方、1になる分数や小数との関係などに注目します。

分数を理解する上で最も重要なのは、最初の考え方です。分数が「1を何個に分けたうちの何個か」を理解できていなければ、その先の理解が難しくなります。ですから、もし分数の理解につまずいたと感じたら、最初の考え方や区切り方を振り返り、復習することが重要です。

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