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#経験から学ぶ
立ち姿は自分の心の表れである
自分に気づくこと武道を習う前までは
猫背で下を向いて歩きがちだった。
稽古では視線が下がっていることを
よく注意された。
向かい合う相手の背後まで
自分の手元に集中せずに
一つの場所に気をとられずに
全体を見るようにと。
目線を下げるのをやめて
少しずつ姿勢も良くなってきた。
すると腹が据わるようになり
おどおどした気持ちがいつの間にか
遠い存在になっていることに気がついた。
気持ちが落ち着き
ゴールは必要なんだろうか?
ある山に登ったとき、下調べがあまくて目指している山にたどり着くには何度も登って降りてを繰り返さなくてはならなかった。
笹藪ばかりのその山は見通しも悪くひと気も少なかったから、どこからか「ガサガサッ」と音がするたびに息を殺して様子をうかがった。
「今度こそ山頂か?」と期待を膨らませるも、またけもの道のような登山道が続いている。
期待と落胆の繰り返し。
それでも期待することをやめられない。
それが自分