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ILFORD HP5 PLUSというモノクロフィルムを試した

今回は初体験のフィルムの話です。試したのはILFORD HP5 PLUSというモノクロフィルム。先日アウトレット価格で購入したものです。

モノクロフィルムを少し安く買う方法

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ILFORD HP5 PLUSの特徴

このHP5 PLUS、写りはKodakのTRI-Xと同じトラディショナルタイプとのこと。微粒子タイプに比べれば少し粗く、階調が豊か。トラディショナルと聞いて思い浮かべるのはこんなイメージです。

どんなフィルムを選ぶかは好みや狙いによって変わるでしょうが、こっちの方がモノクロらしさがあってぼくは好きです。

それにISO400という点もありがたい。様々なシーンで撮ることを考えたら感度はこれくらいが無難。前述の通り多少粗くてもモノクロならフィルムっぽさでいけちゃいますしね。

増感耐性も高く、1〜2段はおろかISO数万まで増感している人もいるようです。ぼくも今回はISO800相当までの増感を試してみました。初回からイレギュラーでアレですが。

機材と現像のデータ
Leica M3 + Summicron 50mm F2(1st)
Kodak D-76(stock)20℃ 10 min.
pushed to EI800

ISO800相当に増感したHP5 PLUSの写り

さて、写真です。何日かに跨いで撮影したのでいろいろなシチュエーションで使えました。



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ラルフローレンの前で撮っていた人を撮りました。壁面の影や衣服のドレープ感がすごい。こんな描写は初めてです。粒子のザラつきとシャープネスが同居していて、絵画的。アンダーに撮れていることもあり、どっしりとした重みもあって。

「モノクロフィルムを使うときに期待するそれらしさ」が強いです。

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増感してるから粗いは粗いんですけど、ただ粗いだけじゃなくて。ISO400で使えばそれなりにシャープになりそうです。

一方で、適正〜明るめで撮るとネガの柔らかさも出てきます。

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あぁ...わかった。これはいいフィルムです。

HP5 PLUSで撮った思い出日記

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原宿スナップの流れから、よこっちさんと渋谷・楽天カフェに。バルセロナの試合映像や写真が壁中に飾られていて海外のスポーツバーのようなになってました。

ここでカメラの話をしたり、家族や子育てについて語ったり。共通の話題はリアルでの面識よりもはるかに大事ですね。初めて会ったのに話題が尽きず、マンツーマンでも楽しく過ごさせていただきました。

この日の話が書かれたよこっちさんのブログはこちらから。SONYのα6500で撮られていますね。

参照:#たけさんぽ東京 のついでに最高のフォトウォークを。

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その夜はフォトウォーク前哨戦の焼肉。こちらも普段ツイッターで交流している方々と。みなさんwebのキャラ通りで最高でした。

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Photo by @saki61204

会社にて。お世話になっているモデルさんにライカを見せたら撮ってくれました。二重像にキャッキャッ言いながら。初レンジファインダーでこれだけちゃんと撮れるのすごい。

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娘たちの七五三撮影。和装をするといつもの子供たちじゃないみたい。君たちが幸せならお父さんも幸せです。ありがとう。

こんなふうに、ISO800なら室内でもフラッシュなしで撮れる。増感って素晴らしい。

HP5 PLUSはTRI-Xに取って代わるか?

冒頭にも書いた通り、HP5 PLUSはTRI-Xと共通点の多いフィルムです。それでいてTRI-Xよりは少し安いので、TRI-Xの代わりに使っているという人も多いようです。「常用はHP5 PLUS、作品撮りはTRI-X」というように。

(ちなみにyodobashi.comでの価格はTRI-Xの36枚撮が935円、HP5 PLUSが864円と71円差でした。2018年12月3日時点)

Leica M3とKodak Tri-X
COLOR SKOPAR 35mmを夜のスナップで試してみる

もちろんTRI-Xとは細かなところで違いは感じたのですが、コスパを考えたらHP5 PLUSは大アリ。しかも今回のフィルムはアウトレットで買ってますしね。まとめて買ったのでこれからいろんな使い方を試していこうと思います。

観葉植物のラジオ 配信中です

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順番が前後しましたが、HP5 PLUSをISO400で使ってみました。

フィルムライカを片手持ちで撮影できるか試してきた
HP5 PLUSのモノクロポートレート
50mmはポートレートレンズ

モノクロ写真を撮るならレンズは沈胴ズミクロンですよね。

Summicron 50mm F2 1st - ぼくが偏愛する沈胴ズミクロンのこと

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