フィルムライカを片手持ちで撮影できるか試してきた
こんにちは。フィルムカメラのワタナベ(@sutougen)です。
先週末、写真好きの方々と集まってワイワイしてきました。
SNSで絡みのある方が多く、楽しい時間を過ごせました。
ただ。
唯一困ったのが当日の天候です。あいにくの雨で、ライカM3と沈胴ズミクロンには不向きなコンディション。正直カメラを持って歩くのに抵抗がありました。
とはいえ、せっかくの機会に天気を嘆いていてもしょうがない。この雨を逆手に取り、今まで試したことのなかった「フィルムライカでの雨スナップ」にチャレンジすることにしました。
片手持ちで撮る方法を考える
やると決めたらあとは方法を考えるのみです。
この日の雨はパラパラと降る程度でしたが、レンズの沈胴機構の中に雨粒が入るのは怖い。というわけで、まず傘はさしっぱなしが絶対条件。
次に考えるべきはピント合わせ。ライカM3にはAFがないので片手で撮るにはフォーカスは固定となります。スナップでよく使う距離にピントを置き、被写界深度内に撮りたいものが入るように自分が動いて撮影します。
幸い、雨なら空も曇っているので日中の大きな露出変化はナシ。絞りやSSを操作する必要もありません。露出を暗がりに合わせ、オーバーのところはネガのポテンシャルにかける。これで片手スナップ仕様のライカが完成です。
最後に、片手での撮影は両手持ちに比べてホールドが甘くなります。カメラはおでこにくっつけてシャッターを切ってみます。
これがなかなかいい具合。こういうトライをすると「写っている」というだけでうれしくなっちゃいますね。
たしかこの日は5mくらいのところにピントを置いていた気がします。
もちろんブレてしまったカットもあります。クリスマスシーズン感だけでも伝わればいいのかな...
そのまま、歩いては撮り、撮っては歩き。単焦点のマニュアルフォーカスだから、撮影は自分がポジションを前後させながら。
こうして試行錯誤するのが楽しくて、不思議なことに雨なのに撮影がどんどん楽しくなってくるんです。
屋根のある場所や、静物を狙うときは左手を添えピントを合わせます。傘を持ったままでもそれくらいは出来ました。
フィルムライカは雨の日に片手でも撮れる
ということで、結果は以上です。街のスナップであればフィルムライカでも片手で十分撮影が可能でした。
雨粒や傘のある風景など、雨天にしか撮れないものもありますし、「ソール・ライターを見たら雨を撮りたくなった」なんて人も少なくないはず。そんなときはこの実験を思い出して、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみにこれはあくまでも「フィルムライカで撮る方法」。便利さでいえばコンパクトカメラや防水性能の良い一眼レフの方がはるかに上。ここまで書いて恐縮ですが、どうしてもライカで撮りたい方以外は他のカメラが扱いやすいはずです。
Leica M3 , Summicron 50mm F2(1st)
ILFORD HP5 PLUS
Develop:Kodak D-76(stock) 20℃ - 7分30秒
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