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旅の余韻を味わう、私の備前焼

私が旅先で出会ったのは、ただの土産物ではありませんでした。それは、岡山県備前市の伝統と歴史を感じさせる、備前焼の湯呑みです。この湯呑みは、私の日常に溶け込み、湯呑みとしてよりも、コップやグラスとして愛用しています。

備前焼の魅力とは、そのシンプルな美しさにあります。 釉薬を一切使わず、1200〜1300度の高温で焼き上げられる備前焼は、土の性質や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって、一つとして同じ色や模様にならない唯一無二の作品です。

私の湯呑みも、その例に漏れず、茶褐色の地肌に微細な気孔があり、手に馴染む質感があります。使い込むほどに肌触りが良くなり、その変化を楽しむことができるのも備前焼ならではの魅力です。

日々の生活の中で、この湯呑みを手にするたびに、旅の思い出が蘇ります。備前焼の湯呑みは、私にとってただの飲み物を注ぐ容器ではなく、旅の記憶を刻む大切な存在なのです。

備前焼の魅力と私の小さなエピソードを通じて、皆さんにも特別な一品との出会いがあることを願っています。そして、それが日常の中で新たな色を加え、生活を豊かにしてくれることでしょう。

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