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# 11 区民であり、医師である目線で覗き見る板橋区

今回はややこしい話題です。

デジタル・トランスフォーメーション(DX)を選挙の目玉としている候補者もいる。DXとは?となると、我々に伝わって来ない。

経済産業省(以下、経産省)が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」の中で展開しているDXの定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」。

一般的にはDXというと「省人化・コスト 削減」を挙げる人が多く、それに次いで「企業文化、働き方の改革」である。
後者は コロナ禍に伴い働き方改革(テレワーク等)及びそれに伴う ICT 導入(遠隔会議システム導入)を行う行政や企業や増えた事を反映していると思われる。
これらDXは実を言うとデジタライゼーション(Digitalization)なのである。業務や作業そのもの、または業務などをデジタル化する事に一致する。つまり、デジタライゼーションとはデジタルツールやテクノロジーを活用して、業務効率化や自動化を実現したり、業務・生産フローを効率化したりする活動といえる。
これはDX実現のためにはなくてはならないステップともいえるのだが、DXの本丸では無い。

経産省の定義に従うとDXはまったく新しいビジネスやサービスを創出し、新たな成長を促す活動といえる。「新製品・サービスの創出」、「新規事業の創出」、「ビジネスモデルの変革」及び「顧客満足度の向上」といった面で勝者となる手段である。厳しい競争を促す。

板橋区行政にそれを期待するとしたら、新たな行政サービスをデジタル技術を活用して変革、創出すると言うことになる。区の業務効率化はその前段階のデジタライゼーションである。

この前段階をDXと捉えるとしたら、多くの誤解を生むかもしれない。

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