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#175:怠け者の本棚

本棚にはその人が何を求めているかが表れる。

怠け者の本棚

30代前半までビジネス書には興味がなかった。仕事が忙しかったこともあり、オフの時間にもビジネス書を読んでスキルアップする、という殊勝な心掛けは持ち合わせていなかった。

しかし、30代後半からある特定のビジネス書のジャンルだけ、本棚に並ぶようになった。

上に並ぶ3つのタイトルを見れば分かるようになるべく働きたくないのである。

何とか短時間で早く仕事が終わらないだろうかと普段は読まないビジネス書を並べ始めた。

まさに怠け者の本棚。

読書効果と仕事倍増

これらの本を読んだことが全てではないのだが読んだ効果として、圧倒的に働く時間は短縮。

当時(5,6年前)は、21時や22時まで働くのが当たり前だったのが、ほとんど20時は過ぎなくなったし19時前に終わることも多くなった。

これらの本を読むに至る転機は、ある時、急に仕事量が1.5〜2倍に増えたことによる。

3つのチームの統括リーダーのような役割を担って仕事が増えた半年後、それに加えて、密かに海外出張の準備をするように指示が来たことで仕事が山積みとなった。

当初は今までのペースでやっていたが、終わる気配がない…絶望。このままではどうしようもないと身をもって体感した。

海外出張は直属の上司にも直前まで知らされない制約があり、誰にも相談できず、上記の本を読み漁って何とか解決する方法を探った。

働く時間の短縮方法

3冊に加えて、もう1冊読んだ。

全部読んで分かったのは、要するにどれもやらない仕事の切り捨て方について書いてあった。

どんな仕事も判断と作業に分けることができるが、仕事の時間を最短にまで切り詰めるには、判断の精度を最大限高めて、作業に当てる時間を最小化すること。

まず厳格にやるべき作業を見極めて、その作業も最短最速となる段取りとやり方を考え抜き、その作業を邪魔されない環境で集中して行う。

簡単に言えば、こんな感じである。

最初はやらない仕事を切り捨てることに恐怖と不安があった。何か支障はないか、誰かに迷惑かけないか、怒られたり評価に響かないか等。しかし、いざ切り捨ててみてもほとんど何も起こらない。大いなる杞憂だった。

そうして、前職でも現職でも忙しさで身動き取れなくなる、ということはあまりなくなった。

よい本との出会いで怠け者がより怠けることができるようになった話。

長文をお読みいただきありがとうございます。

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