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家庭で出来る脱炭素って? vol.2

T「Sさん!こないだの記事周りから評判良かったですよ!」
S「おお!それは良かった!Tくんはちゃんと実家の電球変えたかい?」
T「もちろんですよ!思ったより白熱灯が多くてびっくりしました。家族も喜んでましたよ!今日も家庭で出来る脱炭素を教えてください!」
S「その前に、イニシャルだと分かりにくいという声が多かったので、このテーマでは今日からTは”たかし”、Sは”さとる”にしよう。」
たかし「”たかし”って小学校の教科書でいつもネタになる子どもじゃないですか!?あと、”さとる”とか呪術〇戦の五〇悟みたいでズルいですよ!」
さとる「さー、たかしくんは放っておいて、今日の話を始めるよ!」

そして創エネへ…

さとる「さて問題です。たかしくんは毎日電気を使っているのに、光熱費は0円どころか、おサイフにはお金が入ってきます。
更に、CO2も削減出来ているといいます。
一体何故でしょう?」
たかし「やっぱり教科書!」
さとる「ツッコミはいいから、問題に答えて下さいね。」

たかし「電気を使っているのに光熱費はかからず、お金が稼げて、脱炭素もできちゃうなんて、そんなうまい話があるわけないじゃないですか。。。詐欺だから、とかやめてくださいよ?」
さとる「それがあるんだよ。創エネってやつさ。エネルギーを創るんだ。家で。」

たかし「それって太陽光とかですか?でもあれって昔より売電価格がぐっと落ちて全然ペイしないって聞いたことあるんですけど。」
さとる「確かに売電価格はぐっと落ちたね。2022年はFIT売電価格でも17円/kWh(10kW未満)だから、10年前の半分くらいかな。
でも、その分、太陽光パネル自体の価格がぐっと安くなったり、設置している人も増えたから施工費用も下がっているんだ。」
さとる「あ、出た!そのFITとかってなんなんですか?時々聞くんですけど。」

太陽光発電コストの現状と見通し

あなたにFIT?

さとる「FITっていうのは再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed-in Tariff)のことなんだ。
簡単に言うと、発電分のうち、自分で消費した分を差し引いて、余った電気を電力会社が決められた価格で買ってくれるっていう制度だよ。」
たかし「英語はともかく、余った電力を売ることが出来ることは分かりました。」
さとる「これは太陽光に限らず、風力発電、バイオマス発電、水力発電など再生可能エネルギーによる発電なら、その発電種類や規模によって売電価格が決まるんだ。」
たかし「でも、家となると、普通は太陽光ですよね?」
さとる「多くはそうだけど、他にも、エネファームなどもあるね。」

やっぱり脱炭素は地球とあなたにやさしい

さとる「ただ、注意してほしいのは、FIT売電が出来るのは家庭用の太陽光の場合は10年間と決められていて、卒FIT後の価格はその当時の情勢や売り先によって異なるけど、FIT価格よりは下がると思われるんだ。
実際、今は大体9円/kWh位かな。」
たかし「半分位になっちゃうんですね!
ん?じゃあ、FIT売電価格:17円-通常売電価格:9円=差額:8円/kWhは電力会社が負担しているんですか?大変ですねー電力会社は。」
さとる「大変なのはたかしくんの能天気さだよ!
帰ったら電気代の請求書を見てごらん。”再生可能エネルギー発電促進賦課金”って項目があるから。」
たかし「それってなんなんですか?」
さとる「”差額”は、電気を使用している人たち、つまり僕ら全員で負担しているんだよ。」
たかし「ええ~~~~!!!そうなの!?知らなかった!!」

さとる「2022年5月から3.45円/kWhになるから、電気代の10%位が再エネ賦課金だね。」
たかし「10%って結構大きい!」
さとる「前回は、この再エネ賦課金の話はしなかったけど、「省エネ=電気使用量減=再エネ賦課金も減=脱炭素」だからね。
省エネ、大事でしょ?」
たかし「脱炭素ってやっぱりおサイフにやさしいんですね・・・」

家庭用太陽光ってどうなの?はまた今度

実は私スタッフSも、ちょっと前までこんな風にたかしくんのことを面白おかしく書くことはできませんでした。
請求書みて賦課金ってなんだ?とすら思ったことがなかったです。

初めて知った時の正直な気持ちは「まじかよ・・・」でした。
ただ、この制度があるおかげで、再エネが普及してきたのは事実です。
普及したおかげで、家庭用の太陽光もリーズナブルになってきたんですね。

でも、やっぱりおサイフにはやさしくないですよね。
少しでも省エネをしていただくか、思い切って創エネにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。どちらも脱炭素にちゃんと繋がります。

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