ナイキ「ヴェイパーフライ3」のレビュー【ZoomX Vaporfly Next% 3】
3月6日にナイキ直営店やナイキオンラインで先行発売され（3月中旬にも再び販売）即座に売り切れとなったナイキのヴェイパーフライ3（ZoomX Vaporfly Next% 3）のレビューを以下に。
ナイキ直営店の1つである原宿店では東京マラソン翌日ともあり、出場後の海外ランナーがヴェイパーフライ3（以下VF3）を購入していく姿が目立った。また、オンラインでは“いつも通り”数秒で完売してしまった。
今回の記事ではVF3のスペックや、私が今月に3000mTTとテンポ走でVF3を履いてみた感想と、他のVF2との比較などについて以下に記載していく。
また、以下の記事ではVF3とその他のカーボンシューズとの比較、チャートによる点数をまとめている。
ヴェイパーフライ3について
初代だけでなくVF2がロードレースの1番人気となっている状況が長らく続いているが、2022年からナイキ契約選手がトレーニングやロードレースで使用しているのが見受けられた。
しかし、特に目立った露出というわけではなく他のブランドとは対照的に、ナイキは3月6日のグローバルローンチに向けて淡々と事を進めているように思えた。また、大迫傑選手が東京マラソンで着用したアルファフライ3のプロトが同じように少しずつ露出してきていたこともあって、ナイキファンを除けばVF3に対する注目度はそこまで高くなかったように思う。
また、2023年の2-3月にかけて他のブランドも新しいカーボンシューズを立て続けに発売。インフルエンサーなどを中心にプロモーションをかける中でVF3は王者の風格すら漂わせるほど余裕の状況で、VF3が日本のインフルエンサーの手に渡り動画や投稿が公開される状況は今のところないように思う。
流通状況
ヴェイパー3プロト
— Ryo (@RyoRunBlog) March 13, 2023
3/15 9:00から一般販売開始 pic.twitter.com/U1hsBg7TPP
2023年3月6日に欧州や日本などアジア主要国等でVF3プロトカラーが先行発売された。日本のナイキ直営店では冒頭に記載した通りで、3月中旬には限定オファーがない人にもナイキオンラインで一般発売され、主要サイズは数秒で完売。
4月には日本でVF3の他のカラーの発売があるかも、という噂があるが、北米では以上のようにランニングウェアハウスでVaporfly 3と検索すると、プロトカラーを含めて4モデルがヒットする（ランニングウェアハウスの登録メンバーのみ今後通知が送られ1人限定1足という販売方法だと思われる）。
昨年のストリークフライやアルファフライ2の時もこのような販売スケジュールでプロトを先に販売する2段階方式だったが、普通に売れるので… したたかである。
現在では一部の人のみ入手している状況であり、フリマサイトやStockXなどではVF3はプレ値で取引されている。春以降にカラーがいくつか出てくるとストリークフライやアルファフライ2と同じように店頭でも定価で購入できるようになるだろう。
ちなみに私は、3月6日にナイキ直営店やナイキオンラインでVF3の購入を試みたが、購入することができなかった。
しかし、レビューを書くためにプレ値（定価よりも高い価格）でフリマサイトで購入した。希少価値が高いものにプレ値が付くのは当然のことなので、ある意味そのような状態で購入するためのハードルが高いのは当然のことであり、ナイキもそれをわかっていてチョビチョビとしか発売しないので、このような状況は今後も続いていくと思われる。
また、プレ値で購入してまでもレビューをする日本のYouTuberがいないので、彼らが動画でレビューをする場合は、その多くが提供されているシューズかもしくは定価購入したものに限るのだろう。
スペック
特に厚みのあるシューズは重量に左右差があるが、以下のようにUS9（27.0cm）で184gとあるので、基本的には26.5cmだと180gぐらいだと考えて良い。
ミッドソール：ZoomX（フルレングス）
厚さ：前足部 30mm / 後足部 38mm（ドロップ8mm）
VF2と同じく前足部 30mm / 後足部 38mm（ドロップ8mm）であり、後述するがライド感はVF2とVF3はさほど大差はない。
しかし、アッパー、ミッドソール、アウトソールがVF2よりアップデートされており、それによって軽量性と安定性が向上していると感じた。これによってVF2と比較してどうなのか、ということを以下にそれぞれ触れていく。
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