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東京五輪陸上4日目:男子3000mSC決勝 / 三浦龍司🇯🇵はメダル獲得なるか? / 女子5000m決勝 / 廣中璃梨佳🇯🇵は日本人初の14分40秒台に突入するか?

東京五輪も中盤に差し掛かり、陸上競技4日目は日本人選手が出場する決勝種目が男子3000mSCと女子5000mの2つある。

午前中には男子走幅跳で橋岡優輝が6位に入賞したが、本人はメダル獲得を目指していただけに悔しさも感じたことだろう。

しかし、今夜の決勝では特に、3000mSCの三浦龍司にメダル獲得の期待がかかっている。予選では1組2着とアフリカ勢相手に互角に勝負し、日本人初の8分1けたとなった8:09.92の日本新。

今夜、三浦がメダルを獲得すれば五輪での男子トラック個人種目では日本人として史上初の快挙となる(ロードやフィールド種目ではメダル獲得が多くあるがトラック個人種目では日本人男子は歴史上メダル獲得がない)


【男子3000mSC決勝:8月2日21時15分スタート】
テレビ:生放送無し
ライブ配信:Gorin.jp

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決勝には15人が出場。

アンケートでは、三浦龍司のメダル獲得に期待している人が半数と、予選でのレースぶりが高く評価されている。また、10位以下(アンケートでは以上となっているが...)は0.5%と1けた順位に入ると考えている人が大半。

決勝で三浦が日本新を再び更新すると考えている人が94%と、記録面でも三浦に対する期待値が高いことがわかる。

優勝候補はエチオピアのL.ギルマ、G.ワレ、ケニアのB.キゲン、モロッコのS.エルバカリの4人。

この4人ともが五輪記録(8:03.28)や7分台が出せる可能性が高く、フラットの3000mの走力ではワレが7:24.98 (室内世界歴代2位)ギルマが7:27.98 (同6位)と出場者でトップクラス。どちらも今年の2月の室内レースで記録している。

三浦の3000mの自己記録はこちらも今年マークした7:48.07であるが、流石にこの20秒の差は大きい。ギルマもワレも予選では全力を出していないように見えたので決勝ではどのようなレースをするか。

また、ラストスパートではダイヤモンドリーグで計3勝しているキゲンも侮れない。レース展開にもよるが、ラスト1周の勝負では3000mSCを得意とするケニアの金メダルの座を譲らない可能性もある。

エルバカリは出場選手で唯一の7分台の自己記録を持ち(7:58.15)ダイヤモンドリーグでの優勝経験も豊富。今年は1500mでも3:31.95という記録を出しており、こちらもラスト勝負に強い。

三浦はこの4強のうち少なくとも2人に勝たなければメダルは獲得できないが、決勝でのレース展開がどうなるかにも注目である。

三浦は1組のレース後に「1000mの通過が速く感じた」とコメントしたが、7分台ペースでレースが進むと、中盤で苦しくなる可能性がある。

予選のように、中盤でペースが落ちる展開になればチャンスがありそうだが、2019年ドーハ世界選手権決勝の3位の記録は8:03.76とそこそこのペースで進んだ。

ハイペースで進むようであれば、3000mの走力の高いギルマ、ワレ、エルバカリに展開が向くだろうが、果たしてレース展開はどうなるだろうか(三浦が先頭でレースを引っ張ることも考えられる)


【女子5000m決勝:8月2日21時40分スタート】
テレビ:生放送無し
ライブ配信:Gorin.jp

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決勝は15人が出場。

三浦と同じく日本中長距離界若手の期待の星といえる廣中。決勝進出者の今季ベストで13番目ということで、1けた順位に入れれば十分に健闘したといえるだろう。

予選では廣中がレースの前半を引っ張って終盤までの淀みないペースを作り出した。

しかし、決勝は最初から先頭が2:50ぐらいのハイペースになるか、中盤から先頭が2:40台後半にペースアップすることが考えられるため、予選より激しい流れになるだろう。

予選よりもタフな流れで自己新を更新すれば称賛に値するが、まだそういったシニアの世界レベルでの激しいペースでのレース経験が廣中に無いのも事実。

廣中にとって決勝は厳しい流れになるだろうが、高いレベルでの経験値を積むことで次のステップとなるので、積極的なレースで日本人初の14分40秒台でのフィニッシュに期待したい。

金メダル争いは3種目出場を表明しているS.ハッサン、リオ五輪銀メダリストのH.オビリ、エチオピア勢の争いとなるだろう。

ハッサンは今日の午前中の1500m予選でラスト380mあたりで転倒したものの、そこから11人抜きで組トップ通過という離れ業をやってのけた。

アンケートで彼女が2つ以上の金メダルを獲得すると考えている人が75%。

1500m:前回五輪金メダリストのF.キピエゴンに今年敗れている。
5000m:前回五輪銀メダルのH.オビリやエチオピア勢が強力。
10000m:5000 / 10000m世界記録保持者のL.ギデイが出場。

5000m決勝でのハッサンのレースぶりにも注目が集まるが、ケニアやエチオピア勢もそう簡単に金メダルを取らせてくれないだろう。スローになればラスト1000mは2:40前後、ラスト1周は57-59秒。

ハイペースで進めばラスト1000mは2:45-2:50、ラスト1周は62-64秒あたりでの金メダル争いとなるだろう。


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