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厚底カーボンシューズの履き比べと足底へのダメージと故障への影響など

以下は昨日今日のツイートの備忘録。

走る路面を変えたり、シューズを履き分けたりすることをこうやって説明できれば理想なんだろうな。トラック練習でも速度域によってシューズを履き替えるのは大事。アップ履くシューズと練習で履くシューズが違うように。

アディオスプロは反発性が高いが重量が他社のカーボンシューズと比較して比較的重いので、それなりの走速度で走るとある程度筋力が要求される(特に距離が短い種目になればなるほど)。

アルファフライは反発性が高く、股関節筋群の伸展促進効果は比較的高いが、重量もややあるし安定性もそこまで高くない。

ネクスト%や飞影PBの特徴
・超軽量
・フォームの弾性が高い/硬度は低い
・ロック性能が優れている

どちらかというとバランスが取れているのは飞影PBのほう。シューズに走らされてしまうのはアルファフライやネクスト%のほう。

どちらかというと故障が少なくなるのは"飞影PB"ではないかと考えている。

メタスピードスカイやその他Peba系のミッドソール素材のシューズは足底へのストレスが強いと感じる。

理由は硬度がZoom Xや巭PROよりやや硬く沈み込みが少ない。その分安定性は高いが足裏で緩和すべき機能が抑制され足底へのストレスが高くなるのではないか,と仮説を立てる。

この辺りはもっと履き比べないとわからないことかも。

飞影PBが凄いのは巭PROがZoom Xのように弾性が高く硬度が低いのにも関わらず、安定性が高いということだ。

・安定性(回外 / 回内の連続による横ぶれ防止)
・反発性(鉛直方向)
・疲労軽減(故障抑制 / レース終盤へのタメ)
・ロック機能(スティフネス=バネ)
を高次元で兼ね備えている。

定価1足10,000-12,000円👟🇨🇳

高ドロップをつけられるのは厚底"カーボン"シューズの特徴。

低ドロップ(ミニマリスト)シューズがどういう路面でどういう練習で履くといいかを理解していれば、それだけできる練習の幅も広くなり、応用が効くが基礎構築にも活かせる。

これにはそれ相応の経験と知識の積み重ねが必要である。

例:コーナーが多いコースではアディオスプロは向いてない。前方(縦)への安定性はあっても横/斜めへの安定性が低く捻挫の可能性がある。

逆に飞影PB/飞电2.0ELITEはコーナーでもサクッと横/斜めへの切り返しが効く。これは選手/指導者が最も気をつけないといけない注意すべき点であると感じている。

全日本や箱根ではコーナーは山区間を除いてほぼない(大手町はある)

だから、平地区間はそこまでシューズの特性は考慮されなくても、山区間ではシューズの戦略は非常に重要である。

特に下りのコーナーでは安定性があるシューズがよく、上りではケイデンスを出せてなおかつ弾むシューズがいいと思う。

2021年箱根5区でアルファフライを履いた選手の区間順位

4名:区間11位、13位、19位、21位

箱根5区はある程度軽さがあってケイデンスを出せるようなシューズの方がいいのかも。

・メタスピードエッジ(履いたことない...)
・飞影PB
・飞电2.0 ELITE
・VFネクスト%
あたり。

26.5cmで200g切るぐらいの軽さは欲しいところ。

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以下はアシックスユーザーとのやり取り。

Sushimanさんの率直な感想を教えていただきたいんですが、トップアスリートが使用するトレーニングシューズは

1.これまで通りトレーニングシューズで足を鍛えて→レースシューズで鍛えた脚力を生かして走る
(薄底の時はターサーで鍛えて、レースはソーティというイメージから変わらない)

2.レースシューズと同じようなライド感(走法)を養うためにトレーニングシューズを使用して→レースで同じように走る

1も2も重要だと思っているんですが、
厚底シューズになった今、果たして1の時に鍛えてた部位の筋力って本当に必要なのかと考えています。極論で言えばふくらはぎのトレーニング。
厚底を効果的に使いこなすのであれば、尻、太もも回りだけ鍛えながら、走法を身につけていくのが良いんじゃないと考えられることもできると思います。

今この部分ってきっとアスリートでも市民ランナーでも別れる部分だと思っていて、ランニング界隈で解明されていない部分なんでしょうか。

【回答】私の見解だと、厚底カーボンシューズを履いているときにふくらはぎ(下腿三頭筋)は全く使ってないわけではないから、鍛える必要はあるとは思います。特に競技選手でトラックシーズンにスパイク履くとなると。

ロードレースしか出てない人ならカーフレイズちょこちょこ刺激してればいいのかもしれませんね。けど、ジョグとか不整地の練習でふくらはぎというよりかは足裏の機能低下を防いだほうが故障予防にはなると思います

結果的に、メタスピードシリーズを使うとなると足趾のエクササイズは必須やと思います。そうでないとそこらの機能低下を起こしている人は足底筋膜炎や足関節の故障が起きると思いますよ!

あと、期分けに応じて走る路面を変える必要があるし、シューズもそれに応じたものを履くべきやとは思います。

坂ダッシュ→ライトレーサー、ターサー系、ハイパースピード

不整地→ハイパースピードや薄底系(上と一緒)

トラック→スパイクとかレーシングフラットとか厚底カーボンとか

持久走→わりとなんでもいいけど、あまり厚底カーボンの着用はすすめない→ 良いタイムを出すことばかりにフォーカスするのではなく、ペースを落ち着かせて刺激時間を長くとってデイリートレーナーを履く方が断然良い(練習時間がある程度確保できるなら)。

試合近くなると試合で履くシューズでの練習(スパイクや厚底カーボンシューズ)が増えて、ジョグはカヤノとかノヴァブラストとかでゆっくりやればいいと思う。

以上、備忘録でした。


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