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朝の散歩

こんにちは、寿司は最高です。
人生で初めてのnoteを書きます。

海岸を眺めて思ったこと

写真は今朝撮った静岡県沼津市の海岸です。見える海は駿河湾と呼ばれています。連日雨が続いていましたが、今朝は久しぶりに晴れたため海を見るために散歩に出掛けました。

波が届いている数メートル先に、ゴミが溜まっていました。満潮時の海岸線がおそらくそこなのでしょう。ゴミを眺めているうちに、どこからやって来たゴミなのかを無性に知りたくなりました。コロナ禍で人々が旅行を制限されている中、このゴミ達は遠く離れた地からの長旅を楽しんで来たのかもしれない…。ゴミの中の人工物に何か文字が書かれてあれば、その言語から出発地点が特定できるかもしれないと思い探してみました。しかし、ゴミのほとんどは流木ばかりでそのような手がかりは見つけられませんでした。

…うーん...流木...。これももしかして、手がかりになるのではないか?

遺伝的多様性という手がかり

大学の講義で「遺伝的多様性」について学んだことを思い出しました。それを説明するためにまず、DNAについて簡単に説明することにします。DNAはアデニン、グアニン、シトシン、チミンという4種類の塩基によって構成されています。インターネットで「DNA 塩基 構造」と画像検索すれば、それぞれの化学的構造を見ることができます。この5角形や6角形のものの配列の違いに遺伝情報が組み込まれており、それに基づいて各個体が設計されています。つまり、お米も魚もヒトも皆、DNAの構成成分は同じなのです。そして、同じ種であれば配列は大体は同じで、ヒト同士であれば99.9%が同じで残りの0.1%で個人間の違いが出るのだそうです。
本題に戻りますが、遺伝的多様性とはヒトで言えばこの0.1%の違いに当たる、一つの種の中で存在する遺伝的な違いを意味します。この違いの中にも地域ごとの違いというものが存在し、これは同じ地域に暮らす人が似た特徴(肌色、体格等)を持つことで納得できると思います。ヒトは分かりやすいですが、見た目に顕著な違いがないだけで他の動植物にも遺伝的多様性が存在しています。漂流してきた流木のDNAを調べれば、なんという名前の植物か、さらには遺伝的多様性によりどの地域にある植物か、ということまで分かってしまうのです。とは言っても一連の作業をするためには専門的な機械とデータ解析が必要で一般人には難しいため、また別の日にゴミを漁ったほうが早いというお話です。

この遺伝的多様性という概念は認知度が低く、また目に見えないため考慮されていないことが多いです。環境保全のために、数が減った生物を他の地域から移して放つという行為は実は地域在来種の固有性を損ない、多様性を破壊する行動になっている可能性があります。多様性の破壊によって混雑種ばかりになると、病気や環境変化に耐えられる種がいなくなって絶滅するなどの実害が考えられます。良かれと思ってやった結果、逆効果になってしまっては悲しいですよね。やはり知識の重要性というものを感じます。

人間とバナナ

DNA関連で、もう1つ。私の好きな曲の1つに、チームしゃちほこというアイドルの「んだって!!」という曲があります。芸人の千原ジュニアさんが作詞を担当したらしいです。豆知識が羅列された面白い歌詞であり、その中に「人間とバナナはDNAが50%一緒なんだって」というものがあります。単純に、総塩基数が違うのにどうやって比較した結果の数値なのかが気になりました。おそらくですが、全DNA配列の中の遺伝情報を持つ部分だけに着目し、部分的に順番を変えたり、同じ繰り返しを無視したりしているんだと思います。とりあえず都合よく捉えて、ミスをした時には「半分はバナナなんだからしょうがないよね!」とか、理不尽に怒られた時には「この人も半分はバナナなんだよなぁw」とでも考えればなんだか前向きに生きていけそうな気がします。

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