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【weekly post】2022年9月教育領域Pre-Seed~SeriesA資金調達in米国

秋はどこへ行ったのかと思うレベルでいきなり寒くなりましたが皆さん体調はいかがでしょうか?(書いてるのは8日)
先日極寒過ぎて、急いで布団を洗濯して、夜から使いました。

そうこうしてると、月曜、火曜はまた最高気温が28℃超えてくるそうで、もう今の季節が何なのかよくわかりません。

クライマックスシリーズも始まり、いよいよ年末が近づいてくるなぁと思いながら日々を過ごしております。

最近また、note見てますとお声がけいただいてtwitterDMをいただくことがちらほらあり、書いててよかったなぁと思います。
ストックというよりはフロー情報中心なので、取り上げている内容自体にどの程度の価値があるかと聞かれると「….」と思うことはあります。

ただ、何か価値のある情報をお伝えできるようなすごい人間ではないので、なにかを考えるきっかけとか、ちょっとした頭の体操的に使ってもらえるようなかんじになればいいなぁと思って、今後も続けていこうと思っております。(もちろんできるだけ価値のありそうなことは書いていきたいのですが)

さて、今回は教育領域です。
久々に調達件数はわずかながら増えました。
それ以上に今回は、個人的に面白いなと思わされるスタートアップが多かったなぁと思っています。

いつも、noteを書くときは、調達企業リストを作って、1社ずつ内容をさくっとよみながら興味を持ったところにハイライトを付け、詳細を後半の個社紹介のところで書いています。

ハイライトを付ける作業がスムーズに進んで数が多く出てくる時と、あまり出てこないときがあって、今回は前者でした。

サマリーのところでもそのあたり触れていければと思っておりますし、最近3社紹介のことが多かったんですが、久々に4社ご紹介できればと思っております。

今後のスケジュールですが、下記の通りです。

10月3日:建設不動産 US
10月11日:教育 US(今回)
10月17日:ヘルスケアUS
10月24日:建設不動産 EU

それでは、今月のサマリーから見ていきます。

9月のサマリー

■対象企業
所在地:アメリカ
対象領域:教育領域
企業ステージ:プレシード~シリーズA
ファイナンス時期:2022年9月1日~9月30日まで

調達企業数

冒頭でもちらっと書いた通り、調達件数は微増で、今月も2桁を維持しています。

調達企業のステージ分布

ステージ分布については、数がそこまで多くないので相変わらず1社の影響が大きいのですが、いつもよりもSeriesAでの調達が多めになっています。

調達企業の領域分布

引き続き個人からお金をもらう受験教育や学校教育系は少ない状況で、ビジネススキル、教養教育についてもtoC、toB両方あり得るわけですが、法人からお金をもらう、ないし、toCもあるけどtoBプランもあるようなサービスが多かったです。(7社のうち5社がtoBから課金 or toBでも課金のタイプでした。)

今回は、久々に4社ご紹介するのですが、toC課金のもの2社、toB課金があるもの2社という感じになっております。
ぜひ、ご興味があるものを見ていただければと思います。

①【Nexford University】BBA・MBA取得を目指す低学費オンライン大学(SeriesA)

設立:2018年
今回調達金額:$8M
調達総額:$26.1M
リード投資家:New Markets Venture Partners、Learn Capital
課金主体:toC
サービス内容等:
BBAというのは、Bachelor ob Business Administrationの略で経営学士のことで経営学の学士と修士両方をプログラムとして提供しているオンライン大学です。

サービスの売りとしては、「授業料が手ごろなこと」「好きな時間に勉強できること」「アドバイザーや教職員チームによる24/7サポートを受けれること」「需要の高いスキル習得ができること」が挙げられています。

授業料は学士のコースで月額150ドル、修士で月額280ドルで(学士で48か月、修士で18か月間とのこと)一般的な大学のように春入学、秋入学と別れているタイプではなく、毎月1日にスタートする仕組みなので、毎月入学の機会があります。

コースはかなり幅広にあって、学士の方でいうとサプライチェーン一般的な経営学科目に加えて、AI、ロボティクス系のコースなども提供されています。


②【LearnLux】従業員向け金融教育(SeriesA)

設立:2015年
今回調達金額:$10M
調達総額:$17.1M
リード投資家:Crosslink Capital
課金主体:toB
サービス内容等:
企業に勤める従業員向けに金融教育や金融専門家からの支援が受けれるサービスです。
課金主体は雇用主で従業員数に応じた月額従量課金制で従業員が追加でコストを支払うことはありません。

主な提供機能としては「認定FPによる従業員ごとのファイナンシャルプラン提供とガイダンス」、「従業員が受け取る様々な報酬(金銭報酬、株式報酬、退職金、給付などなど)を可視化するダッシュボード」、「個人の金融資産(負債含む)に応じたキャッシュフロー管理」、「キャッシュフローやクレジット、ローン、投資などに関連するラーニングコンテンツ提供」があります。

③【Learnsoft Technology】規制のある業界向けコンプライアンスラーニング(SeriesA)

設立:1987年
今回調達金額:$16.7M
調達総額:$16.7M
リード投資家:Elsewhere Partners
課金主体:toB
サービス内容等:
高度な規制がある業界向けにコンプライアンスのラーニングと従業員の習熟度管理を行うシステムを提供しています。
メインは、従業員個人のラーニングにフォーカスしており、webの生地などを見ているとどうやら規制の変更などにもしっかり対応できているようです。

従業員のラーニングにあわせて、管理者側には、習得の状況などがダッシュボードで示されるようになっています。

現状特にフォーカスされているのは、医療関係と政府・行政関連とのことでした。

④【Empower3d】アスリート向け金融教育とコンサルティング(Seed)

設立:2019年
今回調達金額:$2.6M
調達総額:$2.6M
リード投資家:Chingona Ventures
サービス内容等:
「元アスリートの貧困・破産」というキーワードは、一定知っている方がいらっしゃるような問題だと思います。

このサービスでは、個人アスリート、大学所属アスリート、プロチーム、リーグ向けに金融や転職などののトピックでラーニングを提供しています。

すでに「ナショナル・フットボール・リーグ」「マイアミ・ドルフィンズ(NFLチーム)」「ニューヨーク・ジェッツ(NFLチーム)」「NBA アカデミー」などなどがクライアントとして示されています。

創業者は、学生時代バスケットボールをやっていた方で、その後コロンビアMBA→ゴールドマン→ラザードなどを経ての起業のようでした。

編集後記

いかがでしたでしょうか?
ちょっといつもと違うなぁという感じ伝わりましたかね…

課金主体がtoCのものtoBのもの両方取り上げました。
③については、toB課金で全く違和感ないのですが、②については、toC課金のサービスであっても全くおかしくないなと思います。

これだけで判断するのはよくないなと思っているんですが、toCから課金してもらう難易度の高さが一定あるのかなとは思っていて、今後、教育領域では課金主体がCなのかBなのかも併せて追いかけていこうかなと思いました。

誤解がないように補足しておくとtoB課金であれば難易度が低いという話ではありません。toBはtoBなりの難しさがあります。toCと比較してもなんとなくいいから使うとかそういうことはあまりないと思っていて、初めは社員の利用率、中長期では改善インパクトといったように結果が強く意識されたりすることがあると思います。

また、もう興味深かったのは④で、元アスリートのが引退後に破産したり貧困に直面しているという話は、ちらほら聞くことがあるかと思います。
昔ちらっと、そういった方向けに運用の支援をしたりするようなサービスがあるというのは見たことがある気がするんですが、学生などプロアスリートになる手前の段階から、運用ではなく、お金に関する知識を付けていくのを支援するというのは、本質的な感じがしていて興味を持ちました。

レベルがかなり違うんですけど、部活でスポーツをやっていたころの食事習慣が引退後も抜けずに激太りする(僕とか)ってケースあると思うんですが、アスリートのお金も似たようなところがあると思っています。

早いうちからお金の知識を身につけて、アスリートになってもコントロールできるように意識したり、外部のサービスを使いながら貧困にならないように準備しておくというのは大事なことなのかなと思います。

アスリートの貧困は有名な話ですが、他の仕事でも同じようなケースがある気がしていて、意外とアスリートに限らずターゲット広げられるんじゃないかと思いました。

今月はこれで以上になります。
いつも長文読んでいただきありがとうございます!

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それではまた来週!

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