【weekly post】2021年8月建設領域Pre-Seed~SeriesA資金調達in東南アジア
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【weekly post】2021年8月建設領域Pre-Seed~SeriesA資金調達in東南アジア

weekly post初めて以降初にして最後になる予定の東南アジア建設領域資金調達について今週はまとめていきたいと思います。

前回は久々にヘルスケアのことを書きまして、今回は再び建設に戻って真一ました。今月分については今回が最後になるので、わざわざ書く必要もない気がするのですが予定を再掲しておきます。

5日週:建設領域8月の調達@ 米国
12日週:建設領域8月の調達@ 欧州
19日週:oura ringレビューに絡めてヘルスケア系
26日週:建設領域8月の調達@ 東南アジア(←今回)

そして、何故、東南アジアの取り上げが今回初にして最後なのかと申しますと、まさかの1ヶ月間にちゃんと建設/不動産領域に絡んでいるPre-Seed~SeriesAの調達が2件しかなかったからという感じです。

建設領域って別にどこの国でもそこまで多いものではないと思うのですが、ちょっと2件しかないとなるとあまりそれ単体で取り上げてもなぁ....ということで、念のため数ヶ月分遡ってみたのですが毎月そんな感じでしたので、毎月ピックアップするのはやめようということになりました。

来月以降は、建設とヘルスケア混ぜる感じにするか、教育系もちょっと取り上げてみるかという感じで、1ヶ月4回分をすこ時ずつ領域分けてやっていくような感じにしようかと思います。

というわけで今回は2社しかありませんので、2社両方取り上げようと思います。

8月のサマリー

今回のweeklyの対象になる企業は下記の通りで、該当する企業の数は14社でした

■対象企業

所在地:東南アジア(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)

対象領域:建設・不動産領域

企業ステージ:プレシード~シリーズA

ファイナンス時期:2021年8月1日~8月31日まで

数か少ないので、ステージ別の円グラフは作成しませんでした。

内訳としてはSeed1社、シリーズA1社といった感じです。

調達金額とカテゴリーについては下記の通りです

資金調達まとめトップ画

資料にも記載してますが、他エリアの同じカテゴリー同じステージと比較すると調達額は小さめで、これまで見てきた企業の平均は2,562万USDでしたので1/5くらいの規模になります。

この平均の中に事業会社からの大きめの投資を受けた企業(異常値的な)が含まれるのでそれを除くと平均は1,250万USDなので、2/5程度の規模感になります。

今回2社しかないので2社とも取り上げていくのですが、印象的には環境を組み合わせてくる欧州系というよりかは、建設不動産そのままという感じのアメリカ系といった感じがする2社になります。

「あー、東南アジアってこんな感じなのかなぁ?」という気づきが得られそうな感じではないなという印象でした。

①【不動産ライフサイクルサポートサービスプラットフォーム】Ohmyhome(SeriesA)

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設立:2016年

所在国:シンガポール

今回調達金額:$5M(Pre $40M)

調達総額:$7.9M

投資家:Swettenham Blue(シンガポールのデパート「OGデパート」創業家のファミリーオフィスVC)

サービス内容等

不動産ライフサイクルサポートサービスプラットフォームというただひたすらに長い感じになってしまったんですが、厳密にいうと今のところ注文住宅などの完全な新規には入っておらず、【購入(既存物件)or賃貸→賃貸物件としての貸し出し→改修・ホームサービス→売却】といった一連の流れをサポートするサービスを提供しているプラットフォームになります。

サービスの軸になっている部分は不動産売買のようで、エージェントを通した取引ももちろんできますし、独自のマッチングテクノロジーを持っており、ユーザーは要件などを入力することで現在販売中の物件の中から適切な物件を検索してくれ、気に入った物件があれば、そのままapp内で担当エージェントとテキストメッセージでやりとりが可能です。

app自体は割とAirbnbに似た感じでした

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左側2枚がohmyhomeのapp画像で右側が参考までにAirbnbのapp画像になります。(エージェントの方や物件のオーナーの名前が載ってたところは隠してます)

左から2枚目のものについては、一番左の物件についてohmyhomeのが独自に算定している評価額になります。現在の市場での取引価格などを参考に出しているようでした。

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その他にもホームサービスの部分では、リノベーション、エアコン、クリーニングなどなど、くらしのマーケットっぽい部分から、ローンや住宅関連法務の部分、引っ越しまで幅広くサービスを提供しています。

②【不動産販売プロセス管理】Prospeku(Seed)

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設立:2019年

所在国:インドネシア

今回調達金額:不明

調達総額:不明

投資家:OCBC NISP Ventura(インドネシアの銀行系VC)

サービス内容等

不動産販売エージェント向けsales forceとでも言いましょうか、各エージェントが担当している物件の取引進行状況などを可視化し、管理者には全エージェントの状況や全体での状況の俯瞰ができるようになっています。

また、エージェント側で物件の情報を入力してやることで、その情報をもとに複数の不動産サービスでのプロモーションを開始することができます。

上記の企業向けだけでなく、個人でやられているエージェントの方等向けにもappを用意しています。

基本的には企業向けと大きく変わらなそうですが、スマホの連絡先リストに入っている連絡先とappの共有、MTG等のスケジューリング機能、ファイナンス機能などがあります。

ファイナンス機能はローン申請者の情報を入力してやることでそのまま銀行に送られ審査が進んでいきます。もちろんapp上で審査ステータスの管理も可能です。

編集後記

久々に短めのweekly postになりそうな気がします。

今回初めて東南アジアの建設領域スタートアップを見てみました。

今後はもしやるとすれば、四半期や半年ごとにその期間に調達した企業をまとめて取り上げるような形でやっていこうかなぁと思っています。

また、もしかすると東南アジアエリアは欧米や日本などと比べ建設業界にある課題がかなり異なってるのかなと思いました。

日本やアメリカだと割と人手不足が叫ばれていて、欧州は持続可能性都の両立がフォーカスされるなどエリアごとの特徴がある気がしてるんですが、一口に東南アジアといっても経済状況も異なりますし....ってことでそもそも前提として、エリアごとの課題感をサクッとインプットしておけばよかったなと思っています。

って前置きはさておき、

1つ目で取り上げたOhmyhomeはこれまでも欧米シリーズの中で、Airbnbオーナー向けなどで近しいことをやっている企業があったりと、比較的珍しさを感じないものでした。

ただ、自社のプラットフォーム上での流通などの状況からバリュエーションを独自につけれるアルゴリズムは面白いなと思いました。メルカリなんかも本を出品すると売れやすい値段を出してくれるので、出品者はその値段を参考に(場合によってはそのままの値段で)出品したりしますが、このサービスの場合はすでに掲載されている物件の価格に対して、その価格がどうかというものを示しているので、どのように活用されるのかは若干気になるところです。

購入希望者はその価格を見て、エージェントと交渉するのか、それとも値下がりするまで待つのか、リスティングするエージェントは場合によってはリスティングした値段よりも安い値段をこのサービスのアルゴリズムが提示している可能性がある(要は若干攻めた値付けをするなどがしにくい)のに何故このサービスに載せるのか、この辺は深掘りしても面白そうだなと思いました。(実はこの価格のアルゴリズムがあるおかげで、エージェントと書いての交渉回数が減少して、成約やドロップまでの期間が減少してるから両者にとってもいいということなのか。(アルゴリズムは第三者的視点から見て出しているという風に買い手に捉えてもらえるから、エージェントサイドとしても無茶な価格交渉をされないからそれでいいのかとか))

2つ目についてはアメリカでももしかしたらあるのではないかと思いつつもこれからより加速してきそうだなと思っているところで、セールスフォースの物件セールス特化版的な感じのやつ。

正直割とセールスフォースでもてきそうだよなって感じの機能が中心なんですが、不動産セールスにフォーカスしてることで、物件流通サイトへの掲載簡素化やローン申請の簡素化といった、特化したことでより(優先順位を上げて)便利にできることにフォーカスしたという感じかなと思います。

既存のSaaSでもある程度できるけど、実は特化してやることでより便利にできる作業がめちゃくちゃたくさんあって、それをやってやることで、より改善インパクトが出せるということであれば攻め込んでいくのはとてもありだなと思いました。

特にProspekuのケースで言うと、ローンのところなんかは、意外と工数もかかったり、通る通らないなどで時間が余計にかかってしまったりする箇所なんじゃないかと思っていて、特化したことで実は選ばれる理由になり得る機能だったりもするのかなと思いました。(知らんけど)

新しいサービスが業界に浸透したばかりのタイミングだと、ひとまずそれで一定程度改善されるので、不満な箇所が業界の中の人でもよくわからなくなっていたりすることがあるかと思いますが、少しするともっとこうなればいいのにとか、新しいサービスを使い始めたことで確立された行動フローができてくると思うので、その新しい行動フローの中でより時間やお金がかかっていたり、頻度が多い行動が何なのかってのを洗い出してみると、特化して攻め込んでいく際の大事なポイントがあるのかどうかなどわかりやすくなったりするのかなと思います。

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