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人を創り、日本食の未来を創る。東京すしアカデミーが目指していること

こんにちは。東京すしアカデミー代表の 福江誠 です。東京すしアカデミーは日本初の寿司職人養成学校。2002年の開講から数多くの卒業生を輩出してきました。

理論に基づいた指導で未経験者でも短期間で即戦力へ育てます。魚をさばき、寿司を握り、美しいお造りを盛る技術が習得可能。卒業後の就職・開業支援も充実。寿司職人としての人生をサポートいたします。

私がアカデミーを開校したのは2002年6月。経営コンサルタントとしてすしの世界に関わって8年の月日が経った頃でした。

8月23.24日 (2)2

寿司職人ではない私が寿司の仕事に興味を持ったのは、ひとつの仕事を長く深く追求していく職人の姿勢に強く惹かれたからです。

お客さんと対面で仕事してるから「おいしいかったよ。またくるよ!」と反応がすぐ返ってくるのが嬉しい。尊い仕事だよ。仕事で関わった大将の言葉が今でも忘れられません。

しかも、世界中のVIPが本物の寿司を求めてわざわざ日本にやってくる時代がやってきました。外国人にとって寿司屋のカウンターは、目の前の寿司職人が演じる舞台のように映るようです。

「飯炊き3年 握り8年」といわれる寿司職人の技術を最短2ヶ月で習得できるカリキュラムを開発したことは世の中に物議を醸し、カンブリア宮殿を始めとする多数のメディアでも取り上げていただきました。

深刻な人手不足が続く寿司業界に対して、即戦力の人材を育て、送り出すという活動を続けてまいりましたがこの需要はますます高まっています。

当校で学ぶ一番のメリットは人生の選択肢が広がることです。

20歳代以下の方にとっては、当校で寿司のスキルを身につけることにより、 人生の選択肢をグローバルに広げられるようになるでしょう。

思い切って大学や勤務先を辞め、ワーキングホリデービザ制度を最大限に活用し、 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、フランス、香港など 海外に飛び出して行く方が当校にはたくさんいます。

寿司の技術が今や世界で生きていくための有効な武器になっているのです。

海外に出る前には「語学の壁」に不安を感じていた人たちも、 実践で海外のお客さんの目の前で接客すると、国内での英語学習で苦労したことが嘘に思えるほど、 着々と生きたコミュニケーションスキルを身に着けていきます。

若いうちに世界を知ることがどれほど重要かを、そこで知るわけです。もちろん、30歳代、40歳代の方も当校には数多くいらっしゃいます。

かつて海外で暮らした経験や憧れていた海外生活を再び現実のものにするため、 あるいは人生最後の転機となるチャンスをつかむために、現状の生活を投げ捨て、 相当な覚悟で入学される方も少なくありません。

調理技術を学ぶことに年齢制限はありません。しかし、現実の修行や就職において、年齢が大きな壁になることも事実です。

しかし、そうしたハードルを乗り超えるくらいに寿司や料理の仕事が好きで、 海外で幸せをつかむ意志をしっかりと持った方は、海外で人生を再スタートし、成功しています。

卒業生には、そういった方がたくさんいます。私自身もまったく異分野での会社勤務を経て、32歳で寿司専門コンサルタントとして独立しました。

その後、世の中に存在しなかった寿司スクールという事業を立ち上げてきて、今振り返ると、様々な起業の苦労よりも、卒業生の皆さんの成功が私の仕事における支えとなり、それが使命だと思えるようになって今日までやって来られたように思います。

さて、世界に目を向けましょう。特に活気があるのはやはりアジア地域です。目覚ましい経済発展に伴い、東南アジアや中国では、 日本のラーメン店や焼き肉店など様々な飲食ブランドが進出ラッシュを繰り広げている状況です。

海外での日本食レストランは高級店だけでなく、カジュアルな店も人気です。多様な業種・業態が乱立し、もはや海外と日本の垣根はなくなりつつあります。

競争の激しい地域もあり、一方で全く未開の地もある。アジアとアメリカ、ヨーロッパでも日本食のトレンドはかなり違ってきています。

そうした世界中で起こっている寿司ブームの現状については、 2010年に出版しました「日本人が知らない世界のすし」の中で詳しくご紹介しました。

海外では日本人が想像もしない変わったお寿司、ユニークな巻き寿司が広く定着しており、 日本の食文化とは違った方向に進んでいる地域も少なくありません。

今後、世界の寿司が各地でどのように定着し、進化、発展していくかは、 日本人である私たちがこうした「寿司のグローバル化」とどう関わっていくかで大きく変わっていくと考えられます。

日本人にとって寿司は正統派の食文化です。厳密に言うならば、日本でしか体験できない四季の豊富な食材の恵みによって支えられています。

一方で日本の農業や漁業において苦しく後継者が育たない現状を考えると、 寿司のグローバル化は日本食文化の継承や発展という意味からも、重要であり、必然です。

寿司がグローバルなビジネスとしても成功し、世界に通用するということが、 私たちに日本人にとっても大きな自信になっていくのではないでしょうか。

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そして私にとっても世界中で寿司文化の一躍を担う卒業生こそが、最大の財産です。大変光栄なことに、2013年1月の日経ビジネス誌「旗手たちのアリア」の連載コーナーで、 そのタイトルで私を「世界の寿司職人の父」とご紹介頂きました。

その名に恥じない卒業生の父として、また大事な二児の父として、今後も精進を続ける所存です。

私たち「東京すしアカデミー」は”すし”をはじめとした日本食文化の担い手を育成し、世界における日本食の普及・発展・価値向上を通じて人々に幸せになっていただけるよう取り組んでいます。

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