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つまり幸せになるためには、友達を大切にするに尽きる

おはようございます。晴天です。お天道様に感謝しましょう。今日も生きています。

水鉄砲バトルロイヤル

こないだ、「水鉄砲バトルロイヤル」というのをやりました。東京の大自然、あきる野で。高校時代の部活仲間、同期と後輩を誘って水鉄砲バトルをしました。(訳:BBQをして、花火をして、温泉に入り、一泊し、滝を拝み、鍾乳洞を探検し、バッテリーがあがって冷や汗をかく)で、今回発起人から、企画、リサーチ、細かな買い出し、広報から会計まで全部わたしが担当しました笑 ちょっと疲れたけどなかなか楽しかったです。これをやろうと思ったのは、後輩と食事をしていてその時のノリなんですが、実はここ数ヶ月は、「友達に最大の投資を」というモットーのもと動いていたんですね。だからこそその勢いがあったと。で、この記事ではなぜ「友達に投資すべきだ」という考えに至ったのかと、「友達に投資する」とはどういう意味かについて書きたいと思います。

エモいよね。12人規模でやりました。これは払沢の滝に向かってるとこ。

よくある就活の質問から

はてさて、奇々怪々な就活というものにわたしも取り組んでいたのですが(6月の一ヶ月)そのときに「何をしたいですか」とやたら聞いてくるので、とりあえず「幸せでいたいです」と答えていました。そうわたしが回答すると、面接官は相当コミュ障なのか知りませんが、「幸せとはなんですか?」とかきいてくるんですね。え?わたし教祖か何か?(この「幸せでいたい」がポッと出だと思っている時点でコミュ障ですね。普通に生きてたらうつになって、それを抜け出してからの「幸せでいたい」なんですけどね)

そんなもん人それぞれ違うし、今答えたところでわたしの能力を推し量るのにどういう効果があるのかと問いただしたい。問いただしたいけども、まぁしょうがない。何度も聞かれるもんだから、幸せとはについて考えたんですね。真面目なんで。

幸せの定義

で、まず幸せという言葉からちゃんと考えたいと。

 アメーバブログのプロフィール欄には、「好きな食べ物は?」「嫌いな食べ物は?」というような質問項目がたくさん並んでいますが、その中に、「何をしているときが幸せ?」という項目があります。私はこの質問の形式を興味深いと思いました。というのも、幸せを「何かをする」こと、つまり「行為」と結びつけているからです。しかし、『大辞林』に相談すると、「幸福」について次のように説明しています。                               【幸福】不平や不満がなく、心が満ち足りていること(さま)。しあわせ。                                 この定義から明らかなように、幸福というのは状態であり、しかもそれは、積極的にコレコレがあるから、という形で示しうるようなものではないのです。むしろ、嫌なことが何もないので満ち足りている、というように、消極的にしか定義できないような性質の状態です。ところがアメブロの質問は、積極的に何かをしている状態を想定しています。これは、何かによってテンションがあがった感じを「幸せ」と考えるような見方が広がっていることの反映なのではないでしょうか。
安冨 歩「あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 他人に支配されず、自由に生きる技術」 (Japanese Edition) Kindle 版ー『第1章 「自己嫌悪」は何を引き起こすのか?,Qテンションをあげると、幸福になれる?』より

筆者の指摘は大変に重要だとわたしは考えています。まさに目からウロコ。「何してるときが幸せ?」ってみんな言うよね。あれ間違いだから。このあとの文章を読んでもらえばわかるのですが、何かをして得た幸せとは不幸に蓋をしているに過ぎないと言っているのです。確かに。。酔いが冷めたら不安に襲われたり、現実にうんざりするのであれば、アルコールを摂取して得た幸せは幻に過ぎないのです。お買い物をしているときが幸せなのも、デートをしているときが幸せなのもそれは本来の幸せとは異なります。幸せとは行為ではなく、状態なのです。はい、ここ大事ね。
(※追記 気分転換はメンタルケアに有効です。ここでは幸せについて検討しています。適度な気分転換は良薬ですが、ストレスがかかった際に過度になにかの行動をとる場合(酒、買い物、ギャンブル、セックス、恋愛)は依存につながりやすいです。一時的なストレスは精神を健全にさせますが、恒常的に強いストレスがかかっていてそれが苦しい場合、ストレスの原因を取り除く努力をすべきだと思います)

それで大抵の人は幸せと行為を結びつけた誤解をしているので、多分面接官もそういう意図で聞いている場合が多い。「あなたにとって幸せとは」を意図を汲み取った上で正しく言うと、「あなたはどんな行為に対して充足感を感じますか?」になるかと思います。こうなってくると、「あなたにとって幸せとは」という質問も果たして成り立つのかとなってくる。「幸せ」is人類共通では?というのと、そもそも消極的にしか定義できないと記述がありましたし。

まぁそこはですね、一旦置いといて、幸せについてもう少しわたしは調べてみたわけです。

TEDでも引用しとけばそれっぽくなるやろ

はい、みんな大好きTED。テッドって言ったときに「どっちの?」と聞いてくる人は賢いですね。「あぁ有吉の吹き替えがいいよね」という人はおちゃめ。

Nancyさんは、歴史学や脳科学、心理学、統計的調査などから幸せについて語っています。(本筋には関係ありませんが、以下の指摘はおもしろい)(フロイトのモデルは 両者はつながっており 不幸せでなくなれば 幸せになるというものでした これは間違いです 不幸せでなくなれば 単に不幸せでなくなるだけです 幸せと不幸せは方程式の反対側にあるようなものです )で、今回大事なのは以下。

考えて見ると 人間が一番幸せなのは 仲間といる時や 外の世界の何かに夢中になっている時で 他の人と交わり 生き生きと活動し スポーツをしたり 愛しい人を思ったり 学んだり セックスなどをしている時です 鏡の前に座って いったい自分が何であるのだろうと 自身のことを考えている時ではありません このような時に一番幸せだとは感じないでしょう 他にも証拠として考えられることがあります 自殺を図った人たちの書いたものを コンピューターで分析すると 興味深いことに 一人称単数をよく使っているということです 使うのは 「私は」「私に」「私の」で 「私たち」はでてきません 手紙の内容は希望がないというより 彼らが孤独であることを物語っています 孤独は人間にとってとても不自然な状態です 人にはもともと 所属の欲求があるのです

確かに長い歴史を考えても、人類はコミュニティを築くことでここまで生き残ることができました。個体はそんなに強くないけれど集住をして、でかいマンモスを狩り、子育てをし、、、という歴史があるかと思います。また人類の言葉が発達したのも、紛れもなく他人と協力し合うためです。高度に発達した言語によって今は社会を形成するまでになりました。そういったことを考えると「所属の欲求」というのには逆らえません。生まれたときから親に助けられてしまいますから、天涯孤独は事実上実現不可能なのです。

で次にRobertさんのTEDです。Robertさんたちは、ハーバード成人発達研究(Harvard Study of Adult Development)(ハーバードっていうと強いって感じするよね)というのに取り組んでいます。これはとんでもない追跡調査で、10代から老年までにわたって仕事、家庭生活、健康などを記録した調査です。724名を対象にスタートし、約60名が未だに調査に参加しているというから驚きです。で、おもしろいのが以下。

彼らの人生から得た 何万ページにもなる情報から 分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも 無我夢中で働く事でもなく 75年に渡る研究から はっきりと分かった事は 私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きるという事です

75年に渡る追跡調査から浮かび上がったのは、良い人間関係を築けた人がハッピーな人生を送っているということです。健康や脳にまで影響があるとデータから明らかになっているそうです。つまり、これもう結論出ちゃったわけ。ハッピーになりたければ、友達を大切にしなさいということです。

NancyさんもRobertさんも言及しているように、わたしたちが幸せになる方法を強いてあげるとすれば、それは「良好な人間関係」つまり友達を大切にすること。

良好な人間関係を築くには何をすべきか

冒頭で述べた「友達に投資する」とはつまり、自分自身の良好な人間関係を築くために、人間関係に時間・金・労力を投入するということです。(金は交際費ですよ。もちろん。現ナマあげるとかでなく)いくら心の中で「あなたを大切に思ってる」と唱えたところで疎遠になります。「会いたいねぇ」ではだめです。会うんです。「なかなか時間が取れなくて」は最悪です。80年後を見据えれば友人と遊ぶことを迷わず選択するでしょう。つまり、わたしは自分の中で友人のプライオリティをかなり上げました。今まで本に対しては投資を惜しまないようにしてきましたが、大切な友人に対しても自分のもちうるリソースを惜しみなく投下しようと思っています。なんのことはない、「一期一会、友達を大切に。」です。そういう普遍的で当たり前のことを大切にしようと言っているだけです。(中学校のときは人間など全員滅びればいいと思っていたし、人間が大嫌いでした。成長したな。諸行無常)

残念ながら良好な人間関係はAmazonでは手に入らない。信頼関係を築くにはどうしたって時間と空間を共にする必要があります。そう考えると、いかに友人を大切にすべきかわかるかと思います。いくら金を積んでも友達は買えません。アルバイトの求人はそこらじゅうにありますが、気の合う友人を探すのは本当に骨が折れます。「この森で出会えたこと いつまでも忘れないで」(ミラクルギフトパレード)です。

そんなこんなで、この7月~8月は「会いたい人に会いに行こう強化月間」でした。「会えるうちにあったほうがいい」というのもわたしがいつも思っていることです。別れは突然にやってきますし、自分だって3分後に生きている確証などないのですから。会えるうちに会い、伝えたいことは伝え、最後にはこれきりの別れだと思い「さよなら」を告げるぐらいの勢いでわたしは過ごしています。

というわけで

冒頭の面接官にお答えするとすれば、こうなります。「わたしは幸せになりたいです。幸せとは、良好な人間関係を持つことだとわたしは考えます。そのためには、友達と遊ぶことが必要です。おっともうすぐ友人とランチの時間です。あなたと話せてよかった!では良い一日を。ちゃお」

間違いなく不採用でしょう。

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