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【おすすめ本】「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY

あなたの人生を豊かで実りあるものにして、かつエコに暮らすことができるのにおススメの書籍をご紹介します。

「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY
エリザベス・ダン (著), マイケル・ノートン (著), 古川 奈々子 (翻訳)
中経出版

どうも紙は絶版になってしまっているようですが、電子書籍なら読むことができます。内容については読んでからのお楽しみなので詳しくは触れません。

「幸せ」ってなんだろう?

マイホームにあこがれている人は多くいます。私より上の世代はこの傾向が強く、私より下の世代はこの傾向が弱いと思います。しかし、全世代少なからず憧れていると思います。このため、生涯賃金のかなりの割合を職場から遠いマイホームとそのローンの利子に充てて、毎日疲れた顔をして長時間通勤電車に揺られている人がたくさんいます。

また、アメリカ人は1年間に肉類と乳製品をいずれも日本人の2.5倍食べ、甘い砂糖を日本人の2倍取ります1) 。肉は野菜や穀物に比べると高価で、環境負荷が高い食べ物です2) 。そして、砂糖の甘さは人を幸福な気分にさせます。では、高価な肉を2.5倍食べ、甘い砂糖を2倍摂取するアメリカ人は日本人より幸せでしょうか?私には糖尿病と脂質異常症が増えることでかえって不幸になっているように見えます。

「幸せ」って何だろうと漠然と思っておりました。

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この本のコンセプト

どの本屋にもより多くのお金を稼ぐにはどうしたらいいかを指南する本が並んでいます。多くの人はお金がたくさんあれば、物がたくさん買えて幸福になれると考えています。

我々人類は誕生してから殆どの時間を飢えと戦って過ごしてきました。食べ物が無いのは不幸です。だから私たちの本能と道徳は多くの食料と、多くの飲み物と、多くのモノを求めて貯めこむことを推奨しています。

しかし、かなり貧しい人でも必要摂取カロリーが取れる今、本当に「物がたくさん」が幸せなのでしょうか。

答えは否で、多くの研究が「幸せ≠物がたくさん」を示唆しています。

この本ではどのように5ドルを稼ぐかではなく、同じ5ドルを使うにもどのようにしたら多くの幸せを絞り出せるかについて考えます。お金を稼ぐ、節約するについて書いてある本は多いですが、お金の使い方について書いてある本は少ないと思います。

本書ではどのようなことにお金を使えば人生をより幸せにできるのか詳しく解説しています。私はポイントだけご紹介します。詳細は本書を手に取って下さい。

1.経験を買う

2.ご褒美にする

3.時間を買う

4.先に払ってあとで消費する

5.他人に投資する

「物を買っても幸福につながらない」ことですとか、「不足と上手に付き合うことが幸せの鍵」といった幸福とエコを両立するために参考になるアドバイスがたくさん書いてありました。

また、個人的にはノーマークであった「先に払ってあとで消費する」や「他人に投資する」については本当に参考になりました。

おわりに

正直もっと早くこの本に出会いたかった。お金を多く持っている人でも、お金が足りないと感じている人でも参考になると思います。多くの人がエコな生活をして幸福になるために読んで欲しいと思い、この読書感想を書きました。最後まで読んで頂きありがとうございます。

1) 農林水産省 食料需給表 (令和2年)

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