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言霊について深めてみる 146/365

日本語には言霊が宿っている。

言葉の力はすごい!だから良い言葉を使いましょう。

こういった文脈で言霊のことを語られることは多いと思います。

僕もどちらかと言えば、言葉が持つ力という意味で言霊という概念をイメージしていました。

しかし、カタカムナや言霊学に興味を持ってみると、文字そのものが持つ音や形がこの世界の構造や精神の構造を表しているんだという理解に変わっていきました。

文字が世界の構造を表している。

文字で世界の構造を説明しているのではなく、文字が構造を表している。

これってどういうことでしょう?

文字や言葉は説明するだけのものではなく、それ自体が存在の形を表しているということです。
それはイデアとも言えるのではないでしょうか?

どうやら、日本語にはそういう音、形としてのイデアが込められていて、そのことを言霊と呼ぶわけです。

ちょっとわかりやすく、さわりだけを紹介します。
参考文献はこれです。

この本によれば、日本語の母音、アイウエオにはそれぞれがもつ、形、精神の構造があります。

言霊ア、イ、ウ、エ、オ(五母音)

まず、言霊ウから。
これは心の宇宙の中に活動が始まったというイメージです。
だから、生まれる、宇宙、有(う)、動(う)ごく。
宇宙の中に我という意識が生まれたという感じでしょうか。
生まれたての赤ちゃんの意識状態って感じですね。

次は、言霊アです。
アはウで生まれた、始まりが育ち、感情に変わった姿です。
アは感情。
だから、わたしたちは何か感情が生まれた時、「あっ」で言いますね。
あの瞬間感情が生まれているんです。
漢字でいうと、明るいのアや吾、天のアなんかが当たります。

次は言霊オです。
オは記憶と関係していて、その記憶の連なり、流れを含みもった姿です。
終わりとはオを割るから、終わりなのでしょう。
漢字だと尾とか緒が当てられます。本体からたなびく感じや、繋がりをこの感じからイメージできますね。

次は言霊エです。
これは人間の実践智というイメージ。ウ→ア→オを経験した人間が選ぶ姿。
選ぶのエが象徴的です。
選択したり、経験から新たな応用が出来たり。
エは漢字の工(こう)と形が一緒ですが、意味も似ているのかも知れません。
工(たくみ)というイメージでしょうか。

そして、母音の最後イです。
イは現れ出てきた動きの働きの持続する韻。
維持のイや弥栄のイ、持続をもたらす力と言えそうです。

いにはイとヰとがあったり、えにもエとヱがあったりしますがこの言霊学によるとそれも明確に意味が違っている様です。

わたしたちが普段、なんともなしに使っている五十音。
ただ、意味を交わすだけだったら、合理性を重視するので、あまりこだわる必要は無いですが、イデアを表しているとしたら、一つ一つを吟味しなければなりません。

日本語は奥深い・・・日本人って奥深い・・・

もう少し、日本の古くからの文化や知性について、イデア論的にしっかり調べて、新たな解釈をしてみたいと思います。

この本「古事記と言霊」では、古事記に書かれている神様の名前を、言霊として描いてあります。

そして、それはわたしたちの心の宇宙、つまり精神の構造を表しているのだと、書かれています。

古事記を全く、新しい解釈で読み解く感じですね‼︎

じっくり、ここのところを読み解きたいと思います。

そうすれば、神話の世界がもっと、今のわたしたちにとって身近で大切なものになるのかも知れません。