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2017年 自己啓発休業を取得した話(1)

異動して2年が過ぎた頃、海外大学院へ留学することを本気で考え始めた。とはいえ、周囲にそんなことを実行した人はいない。さて、どうしたものか…


自分のキャリアを考え始めた

だれしも社会人なら経験することだと思う。

「自分、このままでいいのかな」という自分自身への問いかけ。

仕事には慣れてきた。人間関係も良好。

でも、今のままで想像すると、この先10年、20年後の自分の姿がなんとなくつまらない。

さらに、現状の不満(自分への)や課題(これも自分の)もあった。

そこに向き合い、もう一皮むけたい。

私の場合は英語指導(中学校)だ。

目の前の生徒に何をしてあげられるか?

もっと自分にふさわしい指導法があるのではないか?

…そもそも、言語ってどうやって学ぶんだ?

多くの疑問が、内なる要求になり、「学びに行かなきゃ」という圧力をかけてくる。

一度、まっさらなノートだけを持った学生に戻りたい。

そして、英語そのものも学びつつ、英語の指導法を理解し、自分のスキルを磨きたい。

そんな思いが強くなっていった。

国内の大学院も考えたが、英語を指導する立場である以上、英語を公用語とする国で、英語指導法を学ぶことに意味があると考えた。

英語を第一言語とする国は数多いが、まずは鉄板、アメリカの大学院を探し始めた。

アメリカの大学院へ行きたい!

アメリカの大学院はたくさんある。

その中で英語指導者の課程をコースとして提供している大学院は数件見つかった(ネットで)。

自分の中で、良いなと思ったのが、

・カリフォルニア大学サンディエゴ校

・ポートランド州立大学

だった。

カリフォルニア大学サンディエゴ校は、確か日本人英語指導者向けのコースが用意されていて、宣伝情報が多く安心感があった。

ポートランド州立大学の方は、大学というより、ポートランドという土地に魅力を感じた。ポートランドの小中学校では、多言語選択性で、低学年からその言語を使って様々な教科を学習する「イマージョンプログラム」という多言語学習システムが取り入れられていて、そこに興味があった。言語の習得が学校教育全体を通じて行われている…とにかく現場を見たいという気持ちが強かった。

ポートランドはいまだに訪れてみたい都市なのだが、それは教育面のほかに、サステナブルでクリエイティブな文化が市民に浸透している市民意識高めのグリーンシティだからだ。

エコ意識強めな自分が学生として住むことを考えると一番住みやすいと直感できる憧れの都市だった。

よし、ポートランドに決めた!

仕事上がりの深夜のパソコンの前で、心はポートランドへ向かっていた。(続く)

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