心の伝令

僕はキャッチャー。張り詰める。
どこから飛んで来るやもしれない
ボールに備え、肩に力が入ってる。

後ろにボールが行ってしまったら
自分のせいで、負けてしまうから。
まじろぎもせず、ただひたすらに。

誰も守らない交差点の信号でぽつり。
「たまには目を瞑ってやり過ごそう」
「分かった。でも、僕に出来るかな」

「大丈夫。だってみんなはあなたを
ボール以上に見ているから。信じて」
ありがとう、心の監督からの伝言よ。

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